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クビネコ  作者:
1/2

1: クビネコ誕生編 1 

 どうも、皆さん。

 ネコです。

 ネコがしゃべってます。

 

 僕は今、とある会社で働いています。

 もう働き始めて二ヶ月。

 あっという間でした。

 

 給料もいいし、周りの人間も優しい。

 僕だけネコだからって、差別する人もいません。

 

 そう、僕の人生は今、薔薇色に染まって……




「ネコ君、君はクビだ」


 え−と…。


 状況説明します。


 ついさっきまで、お昼ご飯を会社の上司と食べていたのですが、

 社長が僕と話をしたがり、社長室に連れ込まれたワケで…


 で、入って数秒で、この衝撃発言されたというワケです。


「なええ、いや、ちょちょちょ…」


 突然の爆弾攻撃に僕の頭は真っ白。


 クビ? なんで!? こんなに働いているのに!?


「ちょっと社長!! なんでですか!?」


「すまんがのぉ、ネコ君。君の毛が、その、あたりに飛び散って、それで…」


 なぁぁぁ!? それだけの理由で!?


「す、すぐに荷物をまとめて出て行ってくれ…」


 ああああああああああああああああ!?!?!?!?


「社長ぉ…お願いします…」


 僕は必死にお願いします。


「もう毛は飛び散らせないからぁあ……ぐすん」


「……分かった、ネコ君。本当の事を言おう」


 え!?


「実は私、猫アレルギーなのだ」


 神よ、私が何をしたというのですか…?


 猫ここここここここぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉアレルギー!? おお、のー。欧米か!


「うひゃひゃひゃ! 猫アレルギー!? そんな事聞いてねーぜ!!」


「ネコ君落ち着いて! はい! この水飲んで!」


 差し出された水を大人しく飲む僕。


 はぁー。少し落ち着いた。


「クビ……ですか」


「すまないが、そうだ。君はクビだ」


 はぁぁ。これからどうしよ。


「ネコ君、私はそろそろ会議が…」


「あ、どうぞどうぞ。僕はもうすぐ出て行くんで」


 僕はそう言って机に倒れ込みました。


 マジでどうしよう…。

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