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プロローグ
「始めまして、亀原龍です!」
そう言って教室に入ってきた転校生に、私はドキッとした。彼はシャツにジーンズというシンプルな格好。顔はまぁ、少しいいが、ときめくほどではない。ではなぜ、私はときめいたのだろう。
初恋、という言葉が頭に浮かんだ。
(恋?これが、恋。。。)
五分くらい経っただろうか。私の心臓はまだ、バクバク言っていた。
「じゃあ、亀原の席は。。。歌山の隣でいいな。」
遠くから声が聞こえる。歌山って。。。
私のことだ!どうしよう、亀原君の席が私の隣?確かにそこは空いてるけど。。。
「あの。。。これから、よろしく。」
亀原君が隣から私に言った。やばい。心臓が。。。死ぬ!
私は必死で笑顔を作って返す。
「こちらこそ、よろしくね。」




