断罪4回目、もう疲れました。〜自ら「国外追放」を選んだら、敵国の皇帝がなぜか全力で私を甘やかしてくるのですが?〜
「エルゼ・フォン・クライン! 貴様との婚約を破棄し、国外追放を命じる!」
――はい、承知いたしました。あ、手続きはこちらで済ませておきますね。
公爵令嬢エルゼは、今回で4回目の人生を迎えていた。
過去3回、どんなに完璧な令嬢として振る舞っても、義妹の策略によって婚約破棄され、最後には無実の罪で処刑される。
「もう頑張るなんてやめよう。今度は殺される前に、こっちから消えてやるわ」
エルゼは王子たちが言い終わる前に、自ら進んで「国外追放」を快諾。着の身着のまま、誰も寄り付かないはずの「呪われた国境」へと向かう。そこでひっそり平民として暮らす……はずだった。
しかし、国境の門を開けると、そこには軍勢を引き連れた隣国の「冷徹皇帝」レオナルトが待っていた。
「……遅かったな。待ちわびたぞ、我が妻よ」
「はい?(というか、初対面ですよね?)」
なぜかそのまま皇帝の城へと連れ去られ、エルゼを待っていたのは、異常なまでの溺愛生活。
エルゼが一番好きなケーキが毎日用意され、エルゼが一番落ち着く香りが部屋に焚かれ、果てはエルゼ本人しか知らない「首筋の弱点」までなぜか把握されている。
「レオナルト陛下、なぜ私の好みをそんなに知っているのですか……?」
「……さあな。愛しているから、とでも言っておこうか」
――はい、承知いたしました。あ、手続きはこちらで済ませておきますね。
公爵令嬢エルゼは、今回で4回目の人生を迎えていた。
過去3回、どんなに完璧な令嬢として振る舞っても、義妹の策略によって婚約破棄され、最後には無実の罪で処刑される。
「もう頑張るなんてやめよう。今度は殺される前に、こっちから消えてやるわ」
エルゼは王子たちが言い終わる前に、自ら進んで「国外追放」を快諾。着の身着のまま、誰も寄り付かないはずの「呪われた国境」へと向かう。そこでひっそり平民として暮らす……はずだった。
しかし、国境の門を開けると、そこには軍勢を引き連れた隣国の「冷徹皇帝」レオナルトが待っていた。
「……遅かったな。待ちわびたぞ、我が妻よ」
「はい?(というか、初対面ですよね?)」
なぜかそのまま皇帝の城へと連れ去られ、エルゼを待っていたのは、異常なまでの溺愛生活。
エルゼが一番好きなケーキが毎日用意され、エルゼが一番落ち着く香りが部屋に焚かれ、果てはエルゼ本人しか知らない「首筋の弱点」までなぜか把握されている。
「レオナルト陛下、なぜ私の好みをそんなに知っているのですか……?」
「……さあな。愛しているから、とでも言っておこうか」
第1話 お望み通り国外追放お受け致しますわ
2025/12/23 15:23
(改)
第2話 皇帝はいつからか私をずっと監視していたらしい
2025/12/23 15:40
(改)
第3話 冷酷皇帝の愛は重い
2025/12/23 16:20
(改)
第4話 元いた国からの刺客
2025/12/23 16:40
第5話 帝国の舞踏会
2025/12/23 17:20
(改)
第6話 愚か者達の終焉
2025/12/23 17:40
(改)
第7話 248年の孤独な記憶と君がくれた光
2025/12/23 18:20
(改)
第8話 戻らない砂時計
2025/12/23 18:40
(改)