小説を書くにあたってのスタンス
☆消去法で小説という媒体を選択しない
・漫画が好きだけと絵が描けないから小説にしよう
・ゲーム作りたいけど作れないから小説にしようorシナリオライターになろう
書き上がった小説はおそらく、貴方が苦手な「絵」や「ゲームプログラミング」と同じレベルのものでしょう。
ペンと紙、あるいはパソコンとキーボードがあれば誰でも書けるものだと勘違いしていませんか?
☆書き切る
これは最重要要素だと思います。
書き切れる自信がないのであれば基本的に掲載するべきではないです。
無料だから、趣味だから、顔の見えない相手だから、ではありません。読者も貴方の作品を読むために貴重な時間を割いてくれています。
次の「完結までのプロットを練る」に近いものがありますが、「これはいけるかもしれない」という直感だけで長編ストーリーに手を出し始めないことです。
きちんと完結までのプロットを成文化してからお話を書き始めましょう。
もっというなら、最後まで完結させてからそれを分割して投稿しましょう。
どんなに最悪なラストシーンでも、打ち切るよりはマシだということを念頭にいれて書き始めましょう。
☆基本的に完結までのプロットを練ってから書き始める
連載作品を作っている方、行き当たりばったりで続きを書いてはいませんか?
ストーリーが途中で崩壊したり整合性がなくなってきたり、やりたかったことができなくなったりという問題が生じてくる可能性があります。
対策としては
1・しっかりプロットを練ること
もっとも重要なことです。起承転結を意識して、整合性のあるプロットを練って下さい。
2・そもそも完成させてしまってから投稿する
私は二番を実践しています。長編は「一巻分」を意識して、始めに全部書ききってから小分けにして投稿しています。こうすることで文章のクオリティや設定にアラがでることが少なくなります。
それは連載とは言わないのでは? という方もいると思いますが、実際のところ連載というのは形式の話をしているだけで、別に完成させた物語を分割して投稿することには問題がないと思います。
一話一話を順番に書いている方。一度でいいので、長編小説を全て完成させてから分割して投稿してみてください。小説家になろうでは更新しないと「未更新で二ヶ月~」という警告が出ますが、書ききったものを投稿しているのならば忙しいときでも一定のペースで投稿できるかと思います。
私は自由にやりたいんだ、一話ずつ書くのが連載なんだ、趣味なんだからそんなのはいいんだ、という方は一話一話の投稿でもいいと思いますが。
☆作者の口ではなく小説本文で語る
前書きやあとがきをやたら長く書き込んでいる作者様がいらっしゃいますが、活動報告かチラシの裏に書かれてはいかがでしょうか。
その作品への思い入れを語りたいこと、キャラを前面に押し出したいことは分かりますが、重要なのは「小説」そのものです。
中身に手をつけましょう。過剰包装は基本的に不必要です。
☆小説の設定を読ませる前提で書かない
長編連載のしょっぱなに世界観やキャラ設定をダラダラと書き並べている作者の方がいらっしゃいます。
続きを読むときの補助として掲載しておく分にはいいと思いますが、プロフィールや設定を読むことを「前提」にした小説を書くのはやめるべきかと。
キャラの容姿や生い立ちの説明は小説本文内で済ませましょう。
☆感想を謙虚に受け止める
誹謗中傷と「厳しい批評」は違います。
たとえば、
「三点リーダーの使い方を始め作法がなっていません。異世界召還という設定もありがちで、目新しさがありませんでした。キャラも○○という作品のキャラと非常に似ていますし、どうして主人公が魔王を倒そうと思い立ったのか私には理解できませんでした。主人公も強すぎて、バトルの結果が予想できて戦闘に緊迫感がありません」
この程度ならばかなりの「良い感想」と受け取って次へのステップにするべきです。
「面白いです。悪いところはありません」
という感想が欲しいという気持ちも分かりますが、貴方の筆力が上がり物語が面白くなっていけば自然とそういう感想が増えていきます。
批判批評をモチベーションに変える努力をしてみてください。
「小説家を辞めたらどうだ」みたいな馬鹿げた意見は無視して構いませんが、批評は基本的に謙虚に受け止めましょう。読み手がいてこその小説です。
もちろん、これは絶対に譲れないという部分は貫き通すべきです。
☆注意されたらすぐに修正する
「三点リーダーがおかしい」と言われて「直しておきます」と宣言したのであれば、すぐさまそれを直しましょう。新しい話を投稿するより先に今ある文章に手を入れたほうがいいと思います。
理由としては、まず直さないと指摘した方が疑問に思うからです。納得した感想を反映しないと、相手が何を考えているのか把握できません。
また、同じ部分を別の人に指摘される可能性もあります。感想欄を無意味に荒らさないため、違う感想を貰うためにも修正はなるべく早くかけたほうがいいでしょう。
例外として、誤字脱字などを指摘され、「賞に応募するのが近いので、応募用原稿は修正する」のならばその旨をきちんと感想欄で伝えましょう。
また再掲載する際はきちんと全て修正しましょう。
☆ファンフィクション(二次創作)を舐めてかからない
二次創作をしている方がいますが、とにかく真面目に書きましょう。
どうせ二次創作だし無料だし適当でいいだろうと考えている方が多いですが、二次創作でもオリジナルでも創作活動であることは変わりありません。
貴方の作品を読むのに読者が貴重な時間を割いていることを忘れないでください。