避けた方が無難な文章表現
☆二重表現
例
・頭痛が痛い
・再び再会する
☆顔文字
例
・帰ってきてみればテーブルの上のおやつがない(´・ω・`)
・文香かわいいよ文香(´Д`;)
☆草
例
「あざーっすwwww」
ちょww そりゃねえだろww
評:軽い小説を目指すのはいいですが、それでも本文中で使うのは絶対にやめましょう。
☆感嘆符連打
例
「どうしたんすか!!!!!!!!」
「え??? なに??」
『凄く驚いている』ということを伝えたいのでしょうが、実際のところ鬱陶しいだけです。
☆三点リーダー連打
例
イタリア人らしいマリオ、チャンという中国人、遠山、そして穂積に関しては、目的は愛流らしかった…………
女の遠山までもが求めているのは謎だったが…………例えば、過激なSMプレーまで対応した、高級層相手の水商売をしていると仮定したらどうだろう。十分にあり得る話だと思った…………
男の三人は下世話な話だろう……。穂積からは直接聞けたわけではないが、あの態度からして愛流に下心があるように見えた…………。
評:語り手が頭悪そうに見えます。何より読んでて鬱々としてきます。
☆ダッシュ連打
例
イタリア人らしいマリオ、チャンという中国人、遠山、そして穂積に関しては、目的は愛流らしかった――――
女の遠山までもが求めているのは謎だったが――――例えば、過激なSMプレーまで対応した、高級層相手の水商売をしていると仮定したらどうだろう――――十分にあり得る話だと思った。
男の三人は下世話な話だろう――――穂積からは直接聞けたわけではないが――――あの態度からして愛流に下心があるように見えた。
評:もはや言うまでもなく。
☆長すぎるダッシュ&三点リーダー
例
僕は――――――――――――――――。
僕は…………………………………………。
評:次の行に達するほどのものはやめたほうが無難かと。
☆難語だらけ
例は出しませんが、難しい漢字を並び立てるのはやめましょう。
四字熟語や格言などが文章中に大量にちりばめられているものも見苦しいです。
☆改行連打
横読み派の方への配慮というのは分かりますが、果たして必要でしょうか。
「小説」のレイアウトからは大きく逸脱しているとしか思いません。
一行文字・一行改行のタイプと、地の文と会話文の間に改行を入れるタイプの方がいますが、縦読みPDFの小説形式で読んだときに非常に読みにくいです。
私の意見としては「製本化された際のレイアウトと同じ」にするのがいいと思っています。
☆体言止め連打
例
あいつは雑魚。基本的なフォームからしてなっていない。故に私の勝利は確実。
どう考えたって争うだけ無駄。頭がおかしいとしか思えない。
評:途切れ途切れなイメージになります。印象的なシーンで一回か二回使うに留めては。
☆会話文頭の疑問符、感嘆符
例
「? どうしたんだ?」
「! なんだって!」
評:これは「使ってもいいだろ!」という意見も噴出しそうです。やめたほうが良いと思う理由は、ただ単に個人的に見た目が悪いと思うから、ですね。
「――!」や「……?」なら問題ない気がしますが、括弧すぐに感嘆符・疑問符はどうなのでしょうか。
あんたの趣味だといわれてしまえばそれまでですが、違和感を覚える人間がいることも理解していただきたいです。
作者の活報欄でアンケートを取ったところ「使わない」派が多数を占めました。
☆記号のみの会話文
例
俺はリビングに赤い液体が散っているのを目撃した。
「……?」
敵の剣が迫る――
「――!」
「……?」「――!」など、記号のみの会話文は基本的に止めたほうがいいでしょう。
抜き出してみると「何も伝わらない」ことが明らかだと思います。
しかしこの表現は商業作品でも良く見かけるので、個人の「好き好き」であることも確かです。
また、沈黙を「…………」と表現するタイプ。
これも地の文で表現できるなら地の文でいいかと。
ただしライトノベルでは地の文が詰まっているのが嫌われる傾向もあるので、あまり使いすぎなければ問題ないと思います。
☆単語連続
例
部屋に広がる血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血――!
評:小説は「想像力」に訴えるものであって「視覚そのもの」に訴えるものではないと思います。
こういう表現をするよりは比喩表現を磨いたり主人公の拒絶反応で部屋の凄惨さを表現してはどうですか。
☆効果音を擬音で書く
例
――ズシャ
バババババババ!
評:安っぽくなります。どうしても効果音を文字で書きたいなら漫画を描きましょう。
ただし例外もあり。
「脳漿を拾ってはぷちぷちと潰していった」とすれば行動の残虐なイメージと効果音の柔らかいイメージの間の乖離で、よりグロテスクなイメージを増すことができるかもしれません。
☆本文中に作者が出てくる
例
作 「なんだうるさいなカイト」
カイト「貴様のせいで更新が遅れているんだろう!」
作 「忙しいんだよ……テストとか」
カイト「勉強しない貴様が悪い!」
評:チラシの裏でやってはいかがでしょうか。
読者はおそらく、作者との掛け合いを見せられるよりはそのお話の続きをみたいと思っていますよ。
あとがき欄でやればいいのか、という話ではないです。
基本的に作者は作中の人物ではないのだから出すべきではないと思っています。
☆話者の名前を書く
上の「本文中に作者が出てくる」をご覧下さい。
台本ではないので名前はいりません。
名前を書かないと発言者が分からないというのなら、貴方の書き方に問題があるか、筆力が足りていないかのどちらかです。
☆固有名詞
「マック」「ミスド」「スタバ」ぐらいなら出しても問題ないと思います。
しかし事件の現場にしたり、潰れてしまったり、登場人物がその店に悪態をつくような場合はマズイです。
使わなくて済むのなら固有名詞は使わないというのが基本です。
文字を入れ替えたり、伏字にしたりとかわす手は幾らでもあります。
例
ディズニーランド→某黒鼠の王国
マック→ワック
メガドライブ→オメガドライブ
ソニー→ソミー
☆ネットスラング
コメディ作品ではあえて多様していたりする場合も多いです。
使う場合もスパイス程度に留めましょう。
○オマケ こんな人もいるよ、ということで。
☆三点リーダー代わりの謎記号
「忙しいんだよ、、、テストとか」
(句点三つ)
「忙しいんだよ...テストとか」
(ピリオド三つ)
評:もっと小説を読みましょう
☆句点連打
なにが。。。
評:もっと小説を(略)
☆視点の主の名前記述
~タクミSide~
・タクミ視点
評:本人が混乱するのなら作者の技量不足以外の何者でもないです。
読者へ配慮しているつもりなら読者を舐めています。
わざわざ記述する必要はありません。