いまさら人に聞けない小説の基礎1
☆行頭一字下げ
会話文以外の行頭は一字下げます。
実は製本化されていない状態では会話文も下げたり、下げなかったりするのですが、私個人としては「会話文は下げない」という方針でいいと思います。ネット小説とはいえ、実際に製本化されたときのイメージで書くのがラクでしょう。
もちろん下げている方がいらっしゃったらそれはミスではありません。見つけたからといって野暮な忠告に踏み切らないよう、お願いします。
正しい例
「レイヴン様」
投げかれられた声にレイヴンは振り向いた。
勇者レイヴン。この星に住む人間なら誰でも知っている名前だった。今から五十年ほど前に、魔族の頂点だった「魔王」を倒した存在。
そう、五十年も前の話なのに、人間であるはずのレイヴンの容姿はいまだ十台のままだった。
「テオールへ派遣した部隊が行方不明です」
「陸上か?」
「空挺部隊も全てです」
通達している男は四十台そこそこの中年だったが、この十台半ばという年齢の少年に対して怯えているようである。
「……暫く休んでいろと全員に伝えておいてくれ」
見た目にそぐわない枯れた声だった。顔色も余り良いとは言えず、全体的に覇気が無い。
誤った例
「レイヴン様」
投げかれられた声にレイヴンは振り向いた。
勇者レイヴン。この星に住む人間なら誰でも知っている名前だった。今から五十年ほど前に、魔族の頂点だった「魔王」を倒した存在。
そう、五十年も前の話なのに、人間であるはずのレイヴンの容姿はいまだ十台のままだった。
「テオールへ派遣した部隊が行方不明です」
「陸上か?」
「空挺部隊も全てです」
通達している男は四十台そこそこの中年だったが、この十台半ばという年齢の少年に対して怯えているようである。
「……暫く休んでいろと全員に伝えておいてくれ」
見た目にそぐわない枯れた声だった。顔色も余り良いとは言えず、全体的に覇気が無い。
☆三点リーダー
三点リーダー「…」は「……」と二個連続で使うのが基本です。
たくさん使うときは二の倍数個使います。
また、中黒三つ「・・・」とは違います。
正しい例
「…………お前、坂上か!」
駄目な例
「・・・・・・お前、坂上か!」
→三点リーダーではなく中黒になっている。
「………お前、坂上か!」
→個数が「三個」。二の倍数ではない。
☆ダッシュ
ダッシュ「―」も二つ連続で「――」と使います。
たくさん使うときは二の倍数個使います。
正しい例
「――なあ坂上。ここで消えてくれや」
駄目な例
「―――なあ坂上。ここで消えてくれや」
→個数が三つ。二の倍数ではない。
☆会話文中の疑問符・感嘆符
会話文中の疑問符・感嘆符のあとは一マス開けるのが原則です。
正しい例
「坂上? まあ、勝てない相手じゃないな」
駄目な例
「坂上?まあ、勝てない相手じゃないな」
→詰まっている。
☆カギ括弧末の句点は不必要
正しい例
「どうした坂上」
誤った例
「どうした坂上。」
→閉じ括弧の前に句点がある。
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