おばあちゃんとさつまいも
森のおうちに、おばあちゃんがひとりで住んでいました。
今は冬。
木枯らしが吹いています。
「さむい さむい」
おばあちゃんは、こたつに入ってじっとしています。
トントン
玄関をノックする音がしました。
「おや、だれかしら?」
おばあちゃんがでてみると、となりのおうちのおじいちゃんが立っていました。
「さつまいもを持って来たんじゃ。食べとくれ」
さつまいもを3本くれました。
「あら、ありがとう」
おばあちゃんは、袋を持って、また、こたつにすわりました。
袋から、さつまいもを取り出してみます。
3本のさつまいもは、それぞれ太さがちがいます。
まるまる太っているさつまいも。
ほっそりスリムなさつまいも。
ながーいさつまいも。
「いろんなさつまいもだわね〜」
おばあちゃんが、手に持ってながめていると、さつまいもたちが話し出しました。
「おばあちゃん、ぼく、ふとっちょだから、細い芋けんぴにしてね」
まるまる太っているさつまいもくんが言います。
「だったら、わたし、でっかくなりたいから、おっきなスイートポテトにしてね」
ほっそりスリムなさつまいもちゃんが言うと、
「それなら、ぼくは、長すぎるから、天ぷらにしてね」
ながーいさつまいもくんが言いました。
おばあちゃんは、びっくりしたけど、
「よしよし、わかったよ。さっそく料理しようかね」
おばあちゃんは、台所にいくと、せっせと料理し始めました。
まるまる太っていたさつまいもくんは、ほっそりやせてうれしそう。
ほそくてスリムなさつまいもちゃんは、ぽっちゃりかわいいスイートポテトに変身して、るんるんです。
ながーいさつまいもくんは、天ぷらになって、兄妹がふえて大喜び。
「みんなの期待にこたえられて、よかった」
寒くて凍えていたおばあちゃんも、なんだかうきうきしてきました。
「料理って楽しいわね。元気がでてきたわ」
台所で、せっせと料理しています。
「おとなりのおじいちゃんに、ごちそうしようっと」
おばあちゃんは、はりきっていますょ。
さつまいもたちも、応援しています。




