第7話:復帰
なんとかここまで書けました。これからも頑張って書いていくんで、何か面白いアイデアがあったら教えてください。
さぁ、退院して今日からまた学校です。教室にはいると、いろんな人が話しかけてきました。
まずは、お馴染み雅人です。
「やぁ、誠。退院できたんだね」
「んっ・・まぁな」
「で、結局あのあとどうなったの?」
「あの後って?」
「とぼけちゃって、香奈ちゃんのことだよ。仲直りできたのかってこと」
「あぁ、ちゃんとできたぜ」
「ふぅーん、そうなんだ。よかったじゃん」
「あぁ」
「仲直りの印に何かした?」
「何かって?」
「ん〜、例えば、手をつないだとかキスしたとか・・・」
手をつないだって言われたときに、あの時のことを思い出したが顔に出さなくてすんだようだ。それでも・・・・・。
「べっ・・べつになにもしてねぇよ」
「ふぅーん・・・・・」
と、良いつつ雅人は俺に疑いの目を向け続けた。
「何だよ?」
「いやぁ〜、なんか怪しいなぁって思って」
「どこが?」
「だから、その反応だよ。なんか・・必死に顔に出さないようにしているみたいな」
クッ!?痛いところをつかれた。
「はぁ・・・・・・わかったよ、言えば良いんだろ言えば・・・・」
悔しいがなぜかこいつには勝てないような気がしてきた。
「素直じゃないんだから、誠は・・・」
「うるせぇよ」
「で、何したの?」
「ただ、病室まで手をつないで帰っただけさ」
「へぇ〜、ほぉ〜」
この反応を見た瞬間無性にこいつを殴りたくなった・・・・。
「何だよ、その反応。悪いかよ」
「いやぁ、悪いとは言ってないけど誠もやるなぁって思っただけ」
「香奈から言ってきたんだよ。せっかく仲直りしてのに、無駄になるのが嫌だっただけさ」
当の本人もあの時のことを思い出して恥ずかしいのか、まだ話をしていない。
「まぁ、そういうことにしてあげるよ」
「はいはい、そいつはどうも」
そして、雅人は自分の席に戻っていった。 次にはなしかけてきたのは、委員長の神宮麻耶(じんぐうまや)だった。こいつとは、あまり話したことはない。
「あの・・・新井君さ、2,3日学校やすんでたよね」
「あぁ、まぁいろいろあったからな」
「その分のノート取っておいたから・・・よかったら、どうぞ」
まさか、こいつがこんなことを言ってくるとは思っていなかったが、まぁ貸してくれるっていうならかりるか。
「本当? ありがとう、神宮さん」
「・・麻耶でいいです」
「わかった。ありがとう、麻耶」
「どっ・・・どういたしましてです」
最後は何か話し方がおかしかったが、彼女は何かあったのだろうか?そして、時間が過ぎていって、放課後になった。さて、帰ろうかと思ったときに香奈に呼び止められた。
「なんだよ?」
「どこいくのよ?」
「どこって、家に帰るしかないだろ」
「何いってんの?退院したんだから、また、風紀委員として見回りしなくちゃいけないに決まってるじゃない」
「あぁ、そういえばそんなこともあったな」
「そうよ。だから、帰っちゃダメ」
(これ以上、口論したらまた病院送りだからな。ちっ・・・・しかたねぇ。途中でにげるか・・)
「わぁ〜ったよ。やりますよ」
「うん。素直でよろしい。じゃっ、行くよ」
そして、俺たちは校内のみまわりに行った。さて・・・どこらへんで逃げようか・・・・・。