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第47話:新しい仲間

更新が遅れてしまって申し訳ありません。


チュンチュン・・・チュンチュン・・・・

鳥の声でアデルは目を覚ました。昨日は治癒魔法のせいで疲れていたからすぐ眠ってしまっていたようだ。アデルは起き上がろうとして、少し柔らかいものに触れた。警戒しながら触っているものを見るとそこには・・・


「んっ・・・・・んあぁ~」


「お前・・・・・」


「あっ、お兄ちゃん。おはようぅ」


「ティア・・・・いつの間にここに入った?」


「ん~とねぇ~・・・お兄ちゃんが寝てたから・・・結構遅かったよ?」


「いくら寝ていたからといって、この俺が気づかなかったとは・・・」


「すごいでしょ~!?もっと褒めて褒めて」


俺の隣で寝ていた忍者服のこの少女の名は、ティア・ノベル。俺のことをお兄ちゃんと呼んでいるがもちろん血は繋がっていない。昔、両親を殺されて一人で呆然と戦場にいたのを俺が拾ったのだ。そして、アリシアと同じく妹のように接してきた。彼女は小さいときから、かくれんぼや鬼ごっこのたぐいの遊びが大の得意だった。俺は、彼女の見事に消された気配に気づかぬうちに見つかったり、タッチされていたものだった・・・・・。まぁとにかく、彼女は隠密行動にすぐれていて偵察などの任務に最適で、本人の意思もあったので今の仕事についている。危ないからやめてほしいが・・・。


「あぁ~、わかったわかった。すごいすごい」


「えへへぇ・・」


軽く投げやりに褒めながら頭を撫でてやると、ティアは恥ずかしがるように笑った。ここで、ティアのお腹が鳴ったので、俺たちは朝食をとりにいくことにした。


「ねぇねぇ、お兄ちゃん。朝ごはん何かなぁ?」


「さぁな」


ティアは俺の手を引っ張って聞いてきたので、あいまいに返しながら扉を開けた。


「あっ、誠。おは・・・・よ?」


すぐ近くにいた香奈が挨拶をしようとして、その目は俺にじゃれ付いているティアに固定された。他の面々も同じような反応だった。その中でティアを知っているノアが一番ダメージの回復が早かった。


「ティッ・・ティア様?なぜここに・・?」


「お兄ちゃんが帰ってきたって聞いたから、急いで帰ってきたんだの」


「「「お兄ちゃんっ!!??」」」


香奈・雅人・麻耶の声が見事にシンクロした。こいつら絶対勘違いしてるな・・・・。俺は、とりあえずティアのことを少し話して、さっきのことを話した。


「起きて、気づいたら横で寝てたんだ」


「へぇ、誠でも気づかないなんてすごいんだね。そのこ」


「あぁ、これでも忍だからな」


そういって、ティアの頭を撫でる。彼女は、嬉しそうにされるがままでいた。と、ここでティアが


「ねぇ、お兄ちゃん。さっきから思ってたんだけどね・・・・こいつら誰?」


香奈たちは、驚いて、びくっ!?ってなってしまった。ティアの口調がさっきとは打って変わって、凶暴なものに変化したからだ。気のせいか目つきまで変わっていて、しかも両手にはいつの間にかクナイが握られていた。それを見て、アデルが慌ててティアを止めた。


「待て待て、こいつらはな・・・・・・」


俺は香奈たちは向こうの世界の人間であり、自分の友達であることなどを話した。ティアの方はというと今のところは納得したようだった。口調や雰囲気は元(?)に戻った。


「なんだぁ~、そうならそうって言ってよ、お兄ちゃん」


「言おうとしたら、ティアがさきに言ってしまったんだ」


そして、ティアは優雅に一礼して自己紹介をした。


「私の名前は、ティア・ノベル。くノ一部隊ビュキラーっていう部隊の隊長なんだよ!すごいでしょ!?」


「え・・えぇ、すごいね」


香奈は、返事をするので精一杯。麻耶と雅人にいたっては、無言だった。ここでまた、ティアのお腹が鳴ってしまったので、とりあえず朝食を取ることになった。


「ほら、さっさと朝飯食うぞ」


「うん!」


実のところ、俺の腹も鳴りそうだったのでティアのが先に鳴ってくれて助かった。

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