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第45話:竜二の再来

更新が遅れてすいません。


バコォォォォン!!!


「何だなんだぁ!?」


「くっ・・・・」


突如上から、何かが降ってきて、アデルは終焉の三角形エンド・オブ・ザ・トライアングルから開放された。大幅に体力を削られたアデルは、片ひざを地面について、振ってきたものを見て驚愕した。それは、ゆっくりこちらを振り返って言った。


「やっぱり、ヒーローは遅れてくるものでしょ?アデル」


「お前は・・・・竜二?なぜここに・・」


そう、振ってきたのは前にもアデルたちを助けてくれた、大岩竜二だった。そんな彼にイオタは心底驚いているようだった。


「だっ・・誰だおまえはっ!?」


「うち?うちの名前は大岩竜二おおいわりょうじだけど?」


「へへ、そうかい。お前が誰か分かったからどけよ」


「えっ?何で?」


イオタの警告に竜二は、キョトンとした顔で返した。竜二は前にデビルカウンターの一人を倒してるから大丈夫だとは思うが・・・。イオタは竜二の反応に激しい疑問を感じて、青筋を立てながら言った。


「何でって・・・てめぇのほうが何でだよ!」


イオタの疑問に、さっきまでとは打って変わって竜二の表情が変化して、体からは激しい怒りのオーラが上がっていた。そして、いつの間にかその両腕には竜二の武器の手甲ガントレットが装着されていた。この突然の変化に、イオタとアデルまでもが悪寒を感じた。


「うちの友達・・を傷つけた罪は大きいよ?」


ニッコリ。この笑顔を見た瞬間、イオタは本能的にヤバイと思った。が、ここまできて引くわけにはいけなかった。それに、自分は魔王の息子であるアデルをここまで痛めつけたのだから、後から出てきたわけのわからないやつにやられるとは、思わなかった。思いたくなかった。


「あぁ、そうか・・・よっ!!」


先手必勝。イオタは竜二に不意打ちを仕掛けた。が、竜二は平然とプロミランスをつかんでいた。つかまれたと分かった瞬間、イオタは強力な電流を流した。


「かかったぁ!ストロンツー!!」


バリバリバリ!!


「りゅっ・・竜二!?」


「やったか?」


二人が見守る中、大量の電流をながされた竜二は、というと。


「クスクス、もう終わりかい?」


「な!?」


あれだけの攻撃をくらって、無傷でいたのだ。驚くなというほうが無理というものだ。竜二は、笑いながらつかんでいたプロミランスを放した。イオタは、すぐに引き戻して異常がないか調べたが、特に異常はないようだった。


「ごめんねぇ、うちには電撃は通用しないだよ」


「なんだと、そんなことが・・・・なぜだ!?」


「教えないよ。じゃぁ、次はこっちから行くよ?」


「くっ!」


竜二の宣言を聞いた瞬間、イオタは本能的にプロミランスで防御した。すると、


バキィィィン


「なっ!?」


たった一撃。それだけで、イオタのプロミランスは真っ二つにされてしまった。武器を破壊した竜二は、ニィっと口の端を吊り上げて笑っていた。


「あれ、壊れちゃった?ごめん・・・こんな簡単に壊れると思ってなくて」


「てっ・・・てめぇ!やっぱ何者だ!?」


「ちっ・・・そんなのどうだっていいだろ?」


イオタの怒りに竜二は小さく舌打ちをして、ぶっきらぼうな感じで言い返した。イオタは腰に差していた大き目のナイフを取り出して、竜二に向けた。その足は、微かながら震えているようだ。


「ぶっ殺してやる・・・!!」


「クス・・・君にできるかなぁ?」


「やってやるぜぇ!」


高らかに叫びイオタは、ナイフを構え竜二に突進した。俺は、いいかげん見ているだけじゃだめだと思ってイオタの前にでようとした瞬間、竜二が手で制してきた。俺は竜二を見た、彼は笑顔で「大丈夫だよ」と言ってきた。その間にもイオタは迫ってきていた。


「しぃぃぃぃねぇぇ!!」


イオタが常人には見えない速度で、ナイフを一閃させ、


「死ぬのは君だよ」


竜二にナイフを受け流され、手甲ガントレットの爪で胸を抉られた。


「この・・・俺が・・・・」


そして、イオタは糸が切れた人形のように地面に崩れ落ちた。アデルにも竜二の動きは見えなかった。このときになってようやく、竜二の実力を知ったアデルだった。



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