第3話:召喚
なんとか続きが書けました。まだまだ、初心者なので、よろしくおねがいします。
自分でも理由が分からなかった。十分、落ち着いているはずなのに・・・。
香奈の言う通りに、召喚できない。
「あぁ〜!もう、ムリだ。あきらめよう」
「何言ってんのよ。あと少しでできそうじゃない」
「いいよ、俺はもう・・・」
「・・・・・なし」
「あっ?なんてった?」
「いくじなしって言ったのよ!バカ誠!もう、知らない」
そして、香奈は泣きながら教室から走り去っていった・・・・。
「・・ったく。なんだっていうんだよ・・・」
残った俺は一人愚痴をこぼしていた。その時だった。
「きゃぁぁぁぁ!」
「・・今の声って・・・・・まさか!」
俺はすぐに声のしたほうに走り出した。そして、角を曲がったその瞬間、俺が見たのは・・・。
「・・・まっ・・誠。助けて」
腰を抜かして泣きながら助けを求めてくる、香奈。そして・・・香奈の向こう側にいた、巨大な狼の召喚獣だった・・・・・。
「なっ・・・なんだこいつは・・・・?」
突然のことすぎて、言葉が続かなかった・・・。
「どうして、スラッシュウルフがここに・・・・・」
すると、狼が香奈のほうに近づいてきた。そして、香奈に口を開いた瞬間。俺の体が勝手に動いて、狼の前を横切って香奈を助け出していた。
「あっ・・ありがとう、誠」
「喋るな!お前はどっかにかくれてろ」
そして、思い出した。香奈が腰を抜かしていたことに・・・・。
「グルルルゥ・・・・」
気づいた時には、遅かった。狼がいつの間にか、すぐ後ろにいたのである。そして・・・。
「・・・・ガハッ!」
俺は、近くの壁に叩きつけられていた。霞む視界の中で、狼がまた香奈に口を開いて襲おうとしていたその時・・・。俺の心が叫んでいた・・!
(香奈に・・手を出すなっ!!)その、刹那・・・・。
シュンッ!急に風がほとばしったかと思うと、俺の目の前で・・・・。
狼の首が飛んでいたのだった・・・・・。