第30話:ついに対面!?デビルカウンター
魔王・ジャックとの話の後、誠たちは偵察兵からの報告で、デビルカウンターがいると思われる場所に向かっている。誠・香奈・雅人・麻耶・ノアと第一部隊だ。香奈と麻耶は、ムリに付いてきた。
「あそこです、アデル様」
どうやら目的地についたようだった。ここは魔法使い軍の基地、目的はデビルカウンターの確認と可能ならば排除、いないなら基地の占拠だ。
「よし・・・まぁ、もうばれてると思うが、行くか」
「はい」
「香奈と麻耶は後方で待機だ、絶対動くなよ」
「・・・・わかった」「はい・・・」
香奈と麻耶はおとなしくしたがった。二人は、非戦闘員だ。前線に出すことは、決してだめなのだ。二人は、自分たちが役に立てないことを知っているから、動けない。
「行くぞ!」
「「「「おおおぉぉぉぉ!」」」」
誠が先陣をきって飛び出す。それに他の兵たちも続く。と、ここで敵の方から魔法の矢のお出迎えが来た。誠は、そんなのおかまいなしに突っ込んでいった。今回は、最初からサイゼットは出している、まず一番近い奴を一閃。真っ二つに。
「遅いんだよ、てめぇらはよぉ!」
「うわぁぁぁぁ!」「助けてくれぇ!」
次々と敵を葬っていく。
「アデル様に続けぇ!」
ノアの号令と共に、後方から援護射撃。前衛は、小型の盾を構え前進していく。始めは快調だった。しかし、誠は、
「デビルカウンターとかいうやつらは、どこだ?」
そう、報告のあった彼らが出てこないのだ。しかし、その問いの返事は意外なところから来た。
「俺たちをさがしてんのか?」
「!?」
声の元は、真上。誠は、空を見上げた。そこには、三つの人影。今の言葉はどうやら真ん中のやつが言ったようだ。姿を見つけた瞬間、誠の口ものに笑みが広がった。
「お前らがデビルカウンター・・・・か?」
「まぁ、他にもいるがここにいるのは、俺たち三人だ」
「ちっ・・・こいつらだけか・・・」
誠が思ったことはこれだけ。上の三人のことは無視だ。そのことに、怒ったのかこちらから見て、右側のやつが言った。
「おいおい、無視かよ。あぁ!?」
そこで、真ん中のやつが自己紹介を始めた。正直、どうでもいい。
「まぁ、自己紹介でもしとくか。俺の名は、アルファ。俺たちパナインクのリーダーだ」
右側の奴が「俺はベータだ!」左側のやつが「ガンマです」こういう名らしい。もう一度言うが、誠にとってどうでもいい。
「はぁ・・・・それで?」
「君の首をもらう」
アルファはそう宣言した。された誠の反応は、皆の期待を裏切った。
「首をもらう?・・・・・くっはは!ははははは!」
突然、高笑いを始めたのだ。怪訝に思ったアルファは、当然のことを口にした。
「狂ったか?・・・・」
「面白・・・いいぜ、相手をしてやるよ。そうだな、力を抑えてやろう」
「アルファ、こいつやっちゃっていいかぁ!?」
ベータが怒った。アルファとガンマもピクッと来たが口には出さなかった。
そして、誠が宣言した。
「さぁ、はじめようか・・・」
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