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第26話:アクセルへ

香奈は、とりあえず納得したようだ。


「・・・・わかったわ」


「すまない。俺の中の・・・まぁ、俺自身なんだが、お前を巻き込みたくないと」


「ありがとう」


そして、この日は解散した。明日は、学校が休みなので、明日にアクセルに行くそうだ。


ーーーー早朝、天の川公園ーーーー


「では、行きますか」


「あぁ」「はい」


朝早く、三人は集合した。香奈は、見送りにくると言っていたのに、まだきていない。


「・・・・来ないね」


「このほうがいいのだろう。顔を見たら、別れにくくなる」


「・・・・うん」


(これで、いいのさ・・・・)


「では、行きますよ。近くに来てください」


ノアの指示によって、二人はノアの近くに集まった。そして、ノアが準備を始めた。その時だった、


「おぉ〜い!」


「ん?・・・・・・!?」


三人は、声のしたほうを向いた。そこには、荷物を抱えた香奈がいた。


「はぁ・・はぁ・・・はぁ、間に合った?」


「香奈・・・ちゃん?」「お前・・・・」


「何だ、その格好は?」


「やっぱり私も行くことにしたの」


香奈は、笑顔で答えた。誠と雅人は、唖然とした。香奈は、やっぱり納得していなかったのだ。


「だめだよ、香奈ちゃん!向こうでは、何が起きるか分からないんだよ」


「大丈夫よ、自分の身は自分で守るわ」


「・・・・そういう問題では、ないだろう?」


「う・・・私は、本気よ!」


そう、宣言した香奈に向かって、誠は右手を向けた。そして、


「リストレイン」


「うくっ!?」


束縛の魔法をかけた。誠が何をしようとしていたのかわからなかった、香奈と雅人は、驚きを隠せなかった。ノアは、顔には出さなかった。


「誠っ!何するんだ!?」


「付いてこさせないためだ」


「わ・・・私は・・・・行きたいの」


「死ぬかもしれないんだぞ?」


「それでも、みんなと離れたくないから」


「誠・・・いいじゃないか」


「・・・・どういたします?アデル様」


そこで、傍観していたノアが口を挟んだ。全員の視線が、誠に集まる。そして、とうとう誠は、


「・・・・・いいだろう」


そして、束縛の魔法を解いた。雅人と香奈は、大喜びだ。


「皆様、そろそろ行きましょう」


「あぁ」「そうですね」「はい」


「それでは、集まってください」


最初と同じように、全員がノアの近くに集まった。ただし、今度は香奈が加わったが・・・。

ノアは、目を閉じて軽く息を吸ってから、詠唱した。


「トランスファー・・・・」


すると、近くに高さ2mぐらいのブラックホールのようなものが現れた。


「さ、行きましょう」


どうやら、この黒い穴に入ればアクセルに行けるようだ。ノアが歩き出して、入ろうとしたときに、異変は起こった。突然、穴からスパークが起こったのだ。そして、ブラックホールのように、全てを引き込みだした。


「えっ・・・・・・きゃっ!」


香奈が危うく吸い込まれそうになったが、


ガシッ


香奈の腕を誠がつかんでいた。


「気をつけろ」


「あ・・・ありがとう」


ノアは自力で、雅人は誠の後ろで踏ん張っていた。


「ノア、何事だ?」


「分かりません、しかし、これを通らない限りは・・・・」


「ちっ・・・しかがない、行くぞ」


「「え・・ちょっ!」」


ノアと誠は、穴の中に自分から入っていき、雅人と香奈は、誠に引っ張られて穴に入っていった。そして、最後に、


「きゃぁぁぁぁ!何なのぉ!?」


近くに隠れていたのだろう、委員長・神宮麻耶が吸い込まれていった。そして、穴は消えた。

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