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第16話:信じられない事実

また更新が遅れて申し訳ありません。下にミスで大きな空白ができてしまいました、重ね重ねすいません。

今はもう、ノアが作り出した空間から元の場所に戻っている。

そして、とうとう誠の本当の記憶と力が戻った。だが、雅人は、まだ少し混乱しているようだった。


「ノア、久しぶりだな」


「お久しぶりでございます、アデル様」


「向こうは、今どうなっている?」


「こちらが大分劣勢です」


「親父は何をしている?」


「魔王様は、今怪我を負われて床に伏せっています」


「何だと?なぜそんなことになっている?」


「アデル様をこちらにお送りした後から、魔王様は前線にでるようになられました。これは私見なのですが、魔王様は自らの死を望んでいるように見えます・・・・・」


「・・・・・それで、アリシアの方は?」


「今ではもう、立派になられてアデル様が戻ってこられるのを首を長くしてお待ちになっています」


「・・・・そうか、あのアリシアが」


「はい」


二人の話を聞いているだけの雅人は、何がなんだかまったく分かるはずもなく、ただ見守ることしかできない状態である。その中で、口に出せたのは、


「あっ・・あのさぁ、誠?」


「あっ、何だ?」


「話に出てきたアリシアっていう人と、どういう関係なの?」


「あぁ、アリシアは俺の妹だ」


雅人は唖然とした、誠は元は向こうの住人とはいえ、まさか妹とは思っていなかったからである。正直、雅人自身は、アリシアを許婚だと思っていた。


「それがどうした?」


「いや、向こうに妹がいたんだなぁって」


「まぁな」


「お話中失礼します。実は、アデル様にもう一つ重要なご報告が・・・」


「何だ?まだ、あるのか」


「これは、この世界の住人にも関係のあることなのです。実は最近、こちらの世界と向こうの世界どうしの融合が始まっているという話なのです」


「何だと!?」「えっ!?」


「その融合を始めたのは、魔法使い軍の中の部隊の一つで、名をデビルカウンター」


「デビルカウンター?」


「はい、彼らのおかげで徐々に世界間は、縮まってきています」


「・・・・完全に融合するとどうなるんですか?」


「そんなの決まっているだろう?どちらかの世界、または両方の世界の破滅だ」


「そっ・・・そんな」


雅人が愕然としたその時だった、空にオーロラが現れたのだ。


「何だこれ・・・・ねぇ、誠?」


「気をつけろ、何か来るぞ」


誠が警告した瞬間、オーロラから一匹の召喚獣が出てきた。それはまさに、羽が生えたゴリラだった。それは、ビル二階ほどの大きさで、放っているオーラは雅人が今までに見てきたなかで、一番やばいものだった。そのせいで、雅人はまた動きが取れなくなった。


「アイアンコングか・・・・・」


「ですね、どうします?アデル様」


「久しぶりに戦ってみたい」


「わかりました」


そして、誠はアイアンコングと対峙した。最初にしかけたのは、コングの方だった。握り拳に光が集まったかと思うと、それをおもいっきし拳で打ち出した。しかし、


「ふんっ・・・・何だこのしょぼい技は」


そういって、誠は右手でそれを受け止めた。まさか、止められるとは思っていなかったのだろう、コングの動きが少しの間止まった。それが、致命傷なった。


「まぁ、こんなしょぼいのあっても無駄だし・・・・返してやるよ」


そして、今度は誠がその光の球を打ち出した。雅人の目には、その技がコングが打ったときよりも、威力がすごそうに感じた。その感覚は、間違っていなかった。


「ウッ!?ウガアァァァァァ!!」


コングは両腕で防ごうとしたが、そのせいで両腕とも吹き飛ばされてしまった。

腕を失ったことで、勝てないと悟ったのか、コングは逃げようと空に飛んだ。それを見ていた誠は、


「俺を相手にしたのが、貴様の運のつきだ」


誠も背中から悪魔の羽ともいうべきものを生やして、後を追いかけた。コングはそれを狙っていたのか、急に振り返って、誠に向けて超音波を発射した。しかし、


「もう少しまともな技はないのか?」


そういって、おもむろに右手を前に持ってきたかと思うと、そこにはノアが剣を出したときのように、大きな鎌が握られていた。そして、


「もういいよ、死ね」


鎌を一振り、コングは当たらないと思っていたのだろう。しかし、期待は裏切られコングは自分の打った超音波ごと体を真っ二つにされていた。


「ふんっ・・ザコが、運動にもなりゃしねぇ」


雅人たちの元に帰ってきて、誠が一番最初に発した言葉がそれだった。それを聞いた雅人は

(あれがザコって・・・・・誠っていったいどんだけ強いの・・?)


「お見事です、アデル様。久しぶりに力を使っているとは、思えません」


「そんなことはない、あいつが弱すぎただけだ」


二人の会話を聞いていた雅人はふと、空を見上げた。そこには、もうオーロラは見えなかった。

読んでくださってありがとうございました。何か感想がありましたら、よろしくお願いします。

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