第10話:夢の続き
なんとかここまで、書けました。これからも、書いていくつもりなので、よろしくお願いします。
そいつとの距離が2・3mぐらいになったときに
「・・・くぅ・・・」
香奈のうめき声が聞こえた。その瞬間俺の注意は香奈に向いてしまった。その隙に相手は、
「ふぅ・・・予定が立て込んでいますし、今回はこれで・・・・」
その言葉を聞いて俺が相手に視線を移した時には、もう消えていた・・・・。
「くそっ・・・・逃げられた・・」
そして、また視線を香奈に戻して、
「香奈、おい!大丈夫か?おい!」
いくら呼んでも起きなくて、誰かを呼びに行こうとしようとすると、遠くから、
「お〜い!誠、大丈夫か?」
「雅人!?早く救急車を呼んでくれ、香奈が大変なんだ!」
「わっ・わかった!」
そして、病院へ運ばれた。運良く背中の打撲だけですんだらしい。医者によれば、もうすこしで、目を覚ますらしい。香奈が眠っているのを見ながら俺は後悔していた。
俺がもっと強かったら、きっと香奈に怪我をさせずにすんだ・・・・と。
「・・・・香奈・・ごめん」
その言葉が聞こえたのか、香奈が目を覚ました。
「うっ・・うぅ・・」
「かっ香奈!?大丈夫か!?」
「えっ?うん、背中がちょっと痛いけど」
「そっか・・・よかった」
そして、俺は香奈のベッドに倒れた。昨日の事件から寝ていないのである。
「・・・・・クス、また誠に助けられちゃったね」
そう言って、誠の頭をやさしくなでた。一方、誠はこの前見た夢を見ていた。
赤い目をして、大きな鎌を持った誠は、敵を倒すのに喜びを見出しているようだった。
双方、ある程度の被害が出たころに戦いは、終わった。もう、何回もこうゆう一進一退が続いている。誠は戦いが終わると、城に戻った。そこに、待っていたのは、
「お帰りなさい、お兄様」
「あぁ、アリシア」
「今日はどうでしたの?」
「いつも通りさ、胸くそ悪い」
「そうですか。・・・・そういえば、お父様が呼んでいましたよ」
「わかった」
そして、誠が向かったのは魔王であり、自分の父でもある、ジャック・エルムのいる部屋だ。
「父上、アデルです」
「入れ」
「用とは何です?」
「お前はこの戦いをどう思う?」
「どうとは?」
「我々と魔法使いたちとは、一進一退の状況だ。これを一気に押すにはお前ならどうする?」
「向こうでは、今勇者がどうのこうのという話があるようですが、そんなのが出てくる前に潰すべきです」
「勇者が怖いのか?」
「怖い?・・・クッククク、いいえ。逆に楽しみです。そいつが俺を満足させてくれるほどの力を持っているのかどうかが、気になりますので」
「そうか、楽しみか」
そのときになってようやく、夢から覚めた。
「今度は前の続きか・・・・」
夢の中での、戦い・魔王・妹(?)そして、俺。何か頭に引っかかることばかりだった。
ここまで、読んでいただいてありがとうございました。何かかんそうがあったら、お願いします。