無色の回想
だれかに呼ばれているのは、
わたしにとってはいつものことで
ふりむいてもだれもいない
うしろなんかじゃない
となりでもない
もっと、ずっととおく
でもちかい
ずっとずっとしたのほうから
わたし呼ばれつづけている
わたし、ティア
ティア・マリア・カンフォート
でも、
これがほんとうにわたしの名なのかはわからない
ティアって呼ばれるけど
呼んでくれるのはおやじゃない
というかおやなんかしらない
ここはフレリミアとよばれるせかい
最高神・フレミネーア女神がいるせかい
わたしが住んでいるここは
神秘の南、パクリュ大陸。
ルメール国、トリューズ都市。
わたしがしっているのはそれだけで
ここがトリューズのどこなのかはしらない
……しるひつようがない
ずっとここにいるけれど
おしえてなんていえない
わたしのいのちはもうすぐおわる
いまはまだ、ひだり足だけだけど、
そろそろつぎがくるとおもう
しかたがないこととはいえ、
やっぱりいやだな
そのときまで
じゆうでいたかったな
あのひがおわるころに、
とつぜんやってきたおとこの人
紅いかみときんのひとみをもつ、
アドヴォカート・ストレガ
そのつぎのひに
くろいかみと赤いひとみをもつおんなの人
ミスティ・マラスキーノがきた
そしてふたりがいったんだ
どのくらい、まりょくをもっているかって
よくわからないっていったら
アドヴォカートがまほうをつかってみろっていった
だからわたしはいわれたとおりにじゅもんをとなえた
そしてやってきた
わたしよりすこしちいさなおとこのこ
しろいかみと朱のひとみ
カプリ・セック
それがごねんくらい前かな
いつかかならずわたしはきえる
だけどせめてカプリはげんきにいきてほしいと、ねがっているの




