普通という探し物
1 普通
ある春の日。周りの人たちは僕のことを普通すぎてつまらない。といってきた。 その言葉を聞いた時
「ねぇ、普通ってなに?」
思わず声が出てしまっていた。
ぼくはその日から「普通」というなにかを探しに旅を出ている。まぁ学校にだが…
僕はごく普通の高校生だ。
母から生まれ、幼稚園、小学校、中学校、を卒業し、旅に出たあの日から高校生として普通に電車通学で学校に通っている。学校になら普通という難題の答えがあると思ったからだ。
「なに1人でぶつぶつ喋ってんの?冬流」
くっそ、自分の過去を振り返ってる時に…
「なんでもないよ。今日、電車空いてるね。ところで志優なにたべてるの?」
「唐揚げ」
「おい、電車で唐揚げ食べるな!電車内に匂い広がってるぞ!!」
ったく…こいつの常識はどうなってんだ、、、
「朝からそんなの食べてたら太るわよ」
「さえ いたのか?」
「最初からいるわよ」
ったくこいつ影薄い。マジで気を抜くとどこでなにを聞いてるか知れたことじゃない
「もうすぐ着くぞ」
第一章 道無き道
「おはよー」
「おぉ,おはよー」
学校に行けば毎日みんなが挨拶をする。非常にいい声なのだが、ぼくは挨拶が嫌いだ。理由は簡単。挨拶は普通だから。どうゆうこと?と思うかもしれない。それなら毎日することが普通じゃないの?とも思う。だが毎日することが普通なら毎日授業をうけることが普通となってしまう。そうなれば学校に行かない人は普通ではないのか?違う。なら普通とはなんだ?わからない。
だから普通は嫌いだ。
「1時限目始まるぞー席に着け」
席にみんな着くがなんで立って授業はしないのか。座って授業を受けるのが普通だからだ。
てかこんな普通のこといちいち疑問に思ってたら、キリがない。あんまり考えないようにしよう。
「今日もだいぶ時間が経つのはやいね!!」
「次の授業終わったらお昼休憩だね!一緒に食べよ!」
「いいよ!」
おい、この場にいる人が2人とは思ってないだろ〜な。うるさい。休憩時間ぐらいゆっくり本読ませろ!
「みんな席に着けー授業始めるぞー」
もうちょっと本読みたかったのに、余計なこと考えたから時間なくなった。
「4時限目はちょっと変わった授業するぞー」
変わった授業?なんだそれ
「この時間は、読書だ。本の世界に入って疑問を見つけてこい」
「えーどくしょー? 先生疑問ってなんですか?」
その名のとおりだと思うが…
「それが疑問だ」
いいこと言うな先生(笑)
「本は各自で探してこい」
「はーい」
さーて早速なにしようか
「とーおーるー!!!」
「っ痛!おい志優毎回飛んでくるな」
「なんでー抱きつかれるとやだ??」
「違うよ、危ないからだよ」
抱きつかれると、ちょっとね。一応男子だし
「んで冬流おすすめの本はない?」
「あぁ、さえもきたのか?」
「まぁね。いい本教えてもらいにね」
「疑問を見つけるんだよね…」
「そうだよ!しやも困ってたんだよ」
2人揃ってくるとは…
「じゃあ探しに行くか」
「いこー」
はやくしなきゃ、時間がない
「お!この本なんかどうかな?志優にはちょうど良いんじゃないかな?」
「おおー良いじゃん!」
さえは〜 お!
「さえにはこの本が良いと思うよ」
「ありがと」
さーてやっと集中して考えれる
普通とは…………
キーンコーンカーンコーン
え
「はい そこまで 明日までに疑問と答えをプリントに書いて提出すること 解散」
「終わったねーお腹すいたからはやく行こうか!」
「うん!そうしよー!」
はぁなんも答えが出てこなかった。考えることはできるけどうまくまとまらない。てかプリントの書くスペース少ない!!だからまとまらないんだ!
「とーおーる!」
「っ痛!」
「えへへ」
「えへへじゃない。お前たちは終わったのか?」
こいつらの疑問しょうもなさそうだな
「終わったよ!疑問はね…なぜご飯は美味しいのか、答えは、唾液と分解して…」
やっぱりか
「わかった。もう良いぞ。さえは?」
「終わったわ。言わないけど」
「はいはい」
こいつらに限って終わってんのかよ
「冬流は?」
「見ての通り、終わってないんだよ」
「あらこれは随分とすごい疑問ですね」
「うるさいなぁ。別に良いだろ。てかお昼食べ行けよ」
こいつらいるとご飯も食べられない
「なにいってるの?冬流と食べるために来たんだよ?」
「え…」
おいおい!ちょっとまて。まてご飯ぐらいまともに食わせろ
「いただきま〜す!」
「いただきます」
って俺の机!
「ったく、いただきます」
「んじゃぼくは屋上で考え事してくるから」
「はーい!」
やっと1人になれた。
ポコン ポコン
「ん?テニス部か。お昼休憩なのにすごいな」
「普通じゃない?」
「普通ねぇ…」
え…だれ
「神城優希だ。優希で構わない。よろしく」
「あぁよろしく。僕は坂口冬流だ。とおるでいい。んでなんで普通なんだ?」
「普通は無限に存在する。普通とは一人一人の解釈だと思う。」
「一人一人の解釈かぁ。」
「君にもあるんじゃない?普通という解釈が。人間は考えれる生き物だ。だから間違った解釈をすれば、人間は間違った方向に足を踏み入れる。だからあのテニス部の子にとって練習が普通なんだよ」
「大体は間違ってないけど、僕は違うと思う」
「どうしてだ?」
「僕は普通という世界がそんなに狭い地は思ってない。」
「じゃぁなんだ?普通とは」
「それを探しに行く!この後部活に行ってみよう!そしたらなんかヒントがあるかもしれない。」
「俺はパスだ」
まじかぁ。なら1人で行くか
「とーおーる!困ってるようだね!!」
おい、こいつ連れて行くなら1人の方がマシだ!
「はいはい。わかったよ。どうせくるなっていってもくるんでしょ。」
「にひひ」
「んじゃまた後で。授業始まるぞ」
「はーい」
初めまして。水滝隼士と申します。今回が初投稿となります。僕は小説や物語は読む方でしたが、一度かいてみたいと思い筆を執ったのです。
そしてこの膨大なネットの世界からこの作品を見つけてくださりありがとうございます。これからは自分のペースで投稿しますので続きを待っている皆様にはご迷惑をおかけします。学生が書いたということもあり、読みにくい文となっていますが、ご了承ください!最後に次のお話は『部活動の普通』についてのお話です。ここまで読んでくださった方とまた巡り合えるよう祈りながら後書きを終わらせてもらいます。