初めてのちゆう
水樹に夜這いされた。
「こういうのは勢いだから。お姉さんに任せなさい」
と、最初は勇ましかったんだけど。キスするあたりで顔が真っ赤になり沸騰状態。
聞いてみたら、耳年増というか、母親のとっていた婦人雑誌の家族円満の記事で実践方法を知り。興味を持ってネットとかで調べ。ついには薄い本を買い求めるようになったのだそうな。オタク知識の所持者はこの子でした。
「未成年者がどうやって薄い本を買えるの?」
と、聞いたら。
「年齢確認のところで18歳と答えたら買えた」
だそうです。年齢確認に意味があったんだろうか。
「そもそもネットでかなりのところまで見れたの」
ということで実践できるつもりでいたけど。いざ本番になって茹で上がってしまったそうです。
なんか可愛くなってしまったので。
「二人で頑張ってみようか」
ということで、何度か試行錯誤のあと。なんとか、お嫁さんにできました。
可愛い。歳上なんだけど、物凄く愛おしい。守ってあげようと決意を新たにする。
問題は翌日。
「ゆうべはおたのしみでしたね」
と、優子にからかわれたこと。ただし、からかいながら本人も顔が真っ赤で。恥ずかしくなったのか。
「きゃー」
と、自爆していたのがご愛嬌。
小学生組は、よくわかってなさそうでした。