ハーレム始まります
バッチーン!
叩かれた。女の子を泣かせた。泣きながら走っていった。
ことの起こりは、銀河連邦加入手続きや全員の市民証の発行。アチヤラを宗主国とする連合への加盟。口座の作成。等々に加えて、銀河法や一般常識の詰め込み学習を終えて、久しぶりに帰ってきたことにさかのぼる。
いきなり男の子みたいなちびっこ小学生からプロポーズされた。この子、名前なんだっけ。
まだ、というか、女の子に見えないので恋愛感情はゼロなんだけど。地球人の生き残りは五人だけ。全員に子供を産んでもらわないと復活の日は遠い。と、考えていたので。
「うんいいよ。でも、まだ体が出来てないから。赤ちゃんを作るのはしばらく待ってね」
と、答えたところ。
「そんな。初恋だったのに。なぜ、こんなに男の子に負けるの?」
と、部屋のすみから覗いていた2年の子に詰め寄られたので。というか、この子の名前も何だっけ。自己紹介の最中に大事件が起きたので、珍しい名前だったことしか思い出せない。
「大丈夫。全員お嫁さんにするから」
と、答えたら。
「このハーレム野郎!本気だったのに」
と、ほっぺたひっぱたかれてから、冒頭に戻る。
女の子達は慰め合ったり牽制しあっていたが。やがて結論が出たらしく。しばらくしたら揃ってやってきた。
「私達には選択肢がない。結婚可能な相手はあなたしかいない」。「一人とだけ結婚されると、残りの子は一生やもめ」。「だから全員お嫁さんでも我慢する」。「そのかわり、優しくして」
「うん、絶対に幸せにする」
と、答えてから続けた。
「俺の両親は喧嘩ばかりしていて、家の中が冷たかった」
「だから、自分は絶対に温かい家庭を持つんだ。って、決めていたんだ」
「みんなで家族になろう。温か家庭を作ろう」
と、言うと。
全員泣き出して。収まってからの話し合いで、年齢順にお嫁さんにする。でも、序列はつけずに平等に愛する事。と、誓わされた。これって、すごい高難易度なんでが。家庭不和にならないよう回せるだろか。
ハーレム公認が嬉しいより。胃が痛いです。
それに、全員の名前を覚えてないと知られた時が怖い。なんとか理由をつけて名前を聞きださねば。