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状況説明は大変だ

雀鷹ツミサイド


「愛していたよ」


父親の最後の録画を見て。いつの間にか自分が所有している事になった端末からの追加説明を受けた幼女は、泣いてよいのか叫んでよいのがわからず。涙を流しながら震えていた。


「お父さんは宇宙のこととかを説明してなかったみたい」


「いきなり、父親や親戚のおじさんが宇宙関係者とかいわれても混乱するよね」


「しかも。今現在、宇宙船の中にいるし。見るからに宇宙人っぽい人もいるから。ドッキリではないとわかるし」


「あのハゲ。初めて役にたったかも」


「それにしても説明に困る。それにあの娘、これからどうするんだろ」


「あの娘も地球の生き残りなので、遺産の受け取り権利があります」


「そうか。そっちの権利問題もあるのか」


「それについては、弁護士を手配するほうが早いかもしれません」


と、エルメビラ。


「お話はうかがいました。どちらにしてもその子は救助依頼を出された親族に引き渡すのが筋かと思います。それも含めてお話があるのですが、その子と地球関係者だけにお伝えしたいことがあるので。よろしければ、こちらにお招きしても良いですか」


と、狐雨きつねあめから通信が入った。


「ま、まて、それなら後見人の私も」


と、ハゲが横槍を入れるが。すかさず転送される地球勢。




狐雨きつねあめサイド


「いらっしゃませ。狐雨きつねあめにようこそ。私が船長の美月、こちらが副長で息子のナムり」


「最初に疑問に思ってるだろうことを明かすと。私の母が地球出身だったので、私自身は地球の土を踏んだことはありません」


「じゃあ地球人とのハーフってことですか」


「厳密に言うとクオーターですね。私の母は平安時代に殺された巫女と狐の妖怪が習合した神使でしたから。ちなみの父は地球で死んでから記憶を持ち越さずに異世界の転生した転生者でした。地球時代に母と使い魔の契約を結んでいたので。転生した世界まで母が追ってきて結ばれたそうです」


「異世界ってあるんだ」


いや、それより神使や妖怪が実在したほうが驚きだ。と言うつぶやきも混じった。


「それが今回こちらに来ていただいた話のポイントです」


「実は世界は複数あり、私の父や母がいた地球は現在も健在で連絡もとれます。平行世界というとわかりますか」


「並行世界もあるんだ」


まつりちゃんのお父さんは、この無事な方の地球出身です。お母様は燃えちゃった眼の前の地球出身だったみたいですが」


「山田一家の捜索依頼を私に出したのは、無事な方の地球にいるご友人達です。なので、まつりちゃんは平行世界につれていくのが本来の目的だったのですが」


「遺産の手続きとかがあるのか」


と、ここまで話した美月は祭に向かい合った。


「ここまでのお話はわかりますか?」


「よくわからない。でもおじさんとお兄ちゃんが私を助けてくれるってお父さんも言ってた。だから、おじさん達のところに行く」


「では、こちらの手続きの代理人に私がなります、端末、承認して」


「所有者の許可が必要です」


「祭ちゃん、面倒くさい手続きはお姉さんに任せてくれるかな?」


「よくわからないけど。わかった」


「端末承認手続き開始」


「美月が山田祭のこの世界での代理人となり、諸手続きを代行します」


「祭ちゃん。まかせると言って」


「よくわからないけど、お願いします」


「端末承認。以後、美月さんを代行者と登録処理します」


「さて、というわけなんだけど、ここでいきなり祭ちゃんが平行世界に消えたら不審がられるよね」


「俺たちに平行世界のことを話したのにも意味があるんですよね」


「うん。さすがに5人だけで地球再建は難しそうなので。無事な方の地球に移住するか、このまま住むにしても援助してもらったほうが良いかなと思ってね」


「それについては船に戻ってから相談で良いですか」


「問題なし。娘さん一人が無事なんは連絡済み。時間はあるよ。よく考えてね」


「コンピューター、みなさんをお送りして」


転送ビームアップ

ちなみに、平行世界側の法律では、現在の祭の保証人は救助活動を依頼したおじさん(友人)とお兄さん(取引先)、実は父は地球のワインや高級食材の輸出入をしていた小規模輸入業者。予約したワインが届かないので取引先が友人に安否を問い合わせ、二人共同で救助隊を編成した。という裏話があったりします


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