灼熱の惑星にて2
狐雨、美月視点
「ドローン4番、強風に煽られてコース離脱」
「まずいねえ。熱風と土砂降りの嵐で普通のドローンじゃ無理かも」
「3番、岸壁に激突。反応途絶」
このままだとドローンは全滅してしまう。滞空しながらの観測は諦めて、魔術の中継点にするか。
「ナムリ。予備のドローンに魔法陣を刻んでくる。出したドローンはできるだけ持たせて観測した情報の収集を徹底」
「了解」
格納庫に行き、予備のドローンの梱包を解く。まだ新品なのにもったいない。取り出したドローンを組み立て。術式を書き込んだ輝石を内部にセットしてハッチを閉める。表面に耐熱と耐風、それの耐ショックの術式を書き込む。あの嵐だと、この程度の守りの術式はおまじない程度の効果しかなさそうだけど念のため。
ドローンを発射口にセットしてナムリに連絡。
「6番機セットした。こいつは観測ではなく、予想地点に近い場所に軟着陸させるつもりで操作して」
「了解。6番ドローン発射」
さて、結果はいかに。
管制室に戻ると、ナムりがやり遂げた顔をしていた。
「地上に投下成功。軟着陸とは、とても呼べないが。一応機能している」
「よくやった。術式起動。ドローンを中継点として捜査展開」
「反応あり、向こうからの応答を受信、再生します」
「こちら、山田祭様所有の汎用端末SD-22型です。これまでの情報を送信し。合わせて前所有者で祭様のお父上からのメッセージを再生します」
「よし、あたりだ。情報を受信して解析」
「メッセージ。再生します」




