そして道は交差する
第三部開始。第一部と第二部の登場人物が合流するので、視点がころころ変わるかも
-------狐雨サイド----------------------------------
「船長。通信が入っています」
「なにごと。とりあえず繋ぎなさい」
「こちらが太陽系連合臨時政府所属探査船・雀鷹。私は船長の田山繁です。この先の星域は我々に所属しており、現在は現地で起きた大災害の影響で立ち入りを制限しています。貴船の所属と目的をお知らせください」
明らかに地球人っぽい名前。大災害と言ったわね。それが行方不明者が出た原因かも。
「当船はアルトメタル星所属、狐雨。私は船長のミツキです。この先の星域を訪れた人物が音信不通になっており、家族からの依頼で捜索に向かっているところです」
「ありゃ。他にも被害者がいたみたいだね」と相手側の独白が聞こえた。
「どうします? 双方の話し合いで情報のすり合わせをしたほうがよろしいかと」と、船長の隣りにいた女性が発言した。これは乗ったほうがよいかも。
「その提案に賛成。合流は可能ですか?それとも、オンラインで会議を続けますか?」
「しばらくお待ち下さい」と答えて。向こうは回線をつないだまま打ち合わせに入った。秘密にする気はないらしいので待つ。
「とりあえず、現地で起きた災害に関する資料を送付します。それをご覧いただき。ご連絡ください。それに応じて会議の日程等を決めましょう」
と言われて画面は切られた。データの送信許可が来たので受信を了承。送られてきたニュースの抜粋を見ることにする。
なんと。地球が異星人のうっかりで焼失。彼らは偶然通りがかった船に救助された生き残りらしい。これは行方不明者も焼死している可能性が高そうね。
というわけで通信を再開。
「状況を了解しました。されど万が一の可能性にかけて現地探査の許可をいただきたい」
「了解しました、軌道上からの探査装置による遠隔調査のみ許可いたします。ただし取得した情報はこちらにも閲覧許可をください。また、我々が到着するまで、ドローン等の物理的な投下はお控えください」
「了解しました。遠隔探査のみを行い。そちらの到着をお待ちします」
というわけで、とりあえず接近して。衛星軌道に乗せましょう。




