こんなこともあろうかと
待機中におふくろからの指示で通信教育を受講。久しぶりに加速空間を使い、三等航海士資格を取得した。おふくろのほうは、この三年間の間に一等航海士を取得していた。免許を取るために他の星にも渡航済み。「こんなこともあろうかと」だそうだ。
そして驚くべきことに。この惑星にも宇宙港があった。別大陸なのに加えて小規模なので、こちらには情報が入ってこなかったらしい。それでも一部の大商人は知っており、既得権益を守るために、他の商人には秘密にしているのだそうな。
この世界の宇宙では超光速船が普通に運用されており。無認可の船を異世界から持ち込むと問題になる。そこで現地住民であるおふくろと俺に白羽の矢が立ったそうだ。おふくろはすでに中古船の業者に向かっており。調査用の船を準備しているらしい。
そんなこんなで待つことしばし。おふくろからの連絡を受けた俺は街から出て。森のなかにある広場に移動した。ここから転送で軌道上まで来ている船に回収されるそうだ、
「転送」
転送は初めてなので。ちょっとめまいがして、到着デッキでコケてしまった。
「久しぶり。ちょっと大きくなりましたね」
三年ぶりに会うおふくろは全く変わってなかった。
「さっそくですが現地に向かいます。そこの席についてください」
「コンピューター。管制にフライトスケジュールを提示。許可が出次第、現地に向かいなさい」
「アイマム。管制からの許可を受諾。航法プログラムスタンバイ」
「発進」




