分校物語始まらない
「それでは、転校生を紹介します」
という山田先生の紹介で教室の前に立つ俺。ちなみに、山田先生は胸は大きくないし、メガネをかけてもいないし、目が糸目でもない。微乳で容姿も普通なアラサー女子です。やや疲れた感じで気怠げ。
「田山繁です。東京の練馬区から来ました。中学2年です。よろしくおねがいします」
と、頭を下げつつ教室内を見回すと。生徒は4人。全員女子で、等身はまちまち。小学生と中学生が混在してる感じ。ここまでは予想通りの分校風景。
「それでは自己紹介いってみようか。順番は上級生からね」
「雲越水樹です。中学3年です」
と、声を上げたのはおかっぱに近い髪型のセーラー服女子。地味系だけど結構可愛い。これは楽しい分校暮らしが期待できそうとニマニマしそうになるのをグッとこらえる。
「和南城優子です。中学2年です」
と、続いたのは長めの黒髪の清楚系女子。すごい美人ってわけではないが悪くない。むしろ好み。期待感が爆発的に高まり顔に出そうなのをじっとこらえる。
「萩原縁です。小学6年です」
短髪で日焼けしたいるのか、やや色黒。見るからにスポーツ系。町中で見かけたら男の子と見間違えそうなちびっこ。
「小林日奈子、小学3年」
最後もちびっこだけど、身長は萩原の縁ちゃんと大差ない。ただ、こちらは線が細くお嬢様系。しっとりした文学少女に育ちそう。と、期待感が絶好調。
ここから、のんのんで、らぶらぶな分校生活が始まるのね。と、鼻の穴がスピスピしそうなほど感激していたら。
「先生、山が山が燃えてる」
と、生徒たちが騒ぎ出した。
教壇側からは死角になっていて見えなかったが。そういえばなんだか明るくなっている。この学校は山間にあるので、陽の光がさす時間が結構遅いのは、転校手続きに来たときに気がついていた。一時限目では陽の光は入ってこないが。遠くの山を見れは陽の光はみえるはず。と思って窓際に行ったら、遠くの山の山頂付近が異常な光につつまれている。しかも、見ているうちに、光る部分が下がって来た。なんだか、熱いほどだ。
「みんな教室で待っていて。役場に問い合わせてくる」
と言って先生は教室から出て行った。
遠くに見える山肌の光は徐々に下がり。とうとう学校の両側にある山の頂上付近まで光りだし。ゴウゴウという音と熱気まで届いたところで。俺たちを別の光が包んで意識が途絶えた。
-------------- 地球近傍の宇宙空間にて---------------------------
「回収」
「転送終了。現地生命体5体を確保」
「これだけで良かったんですか?もっと救えた気もしますが」
「これで良いのだ。安全基準に定められた定員内での救出。合法だ」
「了解しました。記録用ドローンの回収終了」
「よろしい。それでは帰投コースにのせろ」
「帰還プログラム起動確認。航路問題なし」
「発進」
燃える太陽と惑星を後にして小型宇宙船は超空間航法に突入した。
次回以降は毎週土曜更新予定