ファーストコンタクト
前作と前々作と世界観を共有していたことを明かすエピソード。一応、前の話を読まなくてわかるように努力しますが。足りないと思った方は、下記の順に読んでいただけると設定や世界観がわかると思います。
1.マンドラゴラで始まらない異世界転生? (出会いと世界設定開示)
2.転生回数が百回を超えたので異世界転生してみる(転生後の話。ミツキ誕生)
3.本作
三年たった。特訓漬けの日々だったが詳細は省く。
「これで他の子達と同じ程度には教えたんだけど。あんたは、まだ体が出来てないから、このまま放流したら、サクッと死ぬわね。」という母。俺は養殖の魚ですか。^^;
「それに、この子どっちかと言うと頭脳労働向きなのよね。どうしたもんかしら」
と、母と一緒に悩んでいたら。近くを不思議な気配が通りかかるのを感じた。
「これは!」と母が呪文を唱えると、気配が寄ってきた。
最初は妖精かと思ったのだが。なんだか作り物めいている。大きさは大人の背丈くらいの長さがある縦長の箱?、元は黒色だったのがくすんで斑になった感じ。誰かの作った魔道具だろうかと思ったら。母と謎の言葉で話しだした。
「これは、母さんやジュノチさんがいたら喜んだろうに。遅いわ」と言ってから。「ちょっと伝言を頼むから、待っててね」と俺に言い。また謎の魔道具と謎の言葉で会話を続けた。
やがて黒い縦長の箱は去った。
振り向いた母さんは、「これで方針は決まったわ。あんたには真理を教える」と言い。それから三年間は前にも増した詰め込み教育の日々が始まるのだった。
伝言内容
-------------------------------------------------------------------------------
植民地番号24601-T型-37-地球 総合管理頭脳ヤミ様
はじめまして。私は前世名・矢野晶、転生後名アキューラ・フルローラ伯爵と使い魔で妻となったシロの間に生まれた娘ミツキです。
世界探査端末が私を遭難者なのか確認するため接触してきた機会を利用して、ご連絡させていただきます。
世界市民保護条例2項13条に基づき。準市民権の発行と連絡用情報端末の手配をお願いできると幸いです。
母は父の転生に伴い再度の世界渡りをしたため。すでにこの世界にはおりません。
見ず知らずの娘が厚かましいとは思いますが、伏してお願い申し上げます
ミツキ(母が家名と爵位を返上したため、現在はただのミツキ)
-------------------------------------------------------------------------------
注.世界市民保護条例2項13条。別名、置き去り法。現地で生まれて両親の庇護を離れた市民の子供を守るための法律。
黒い縦長の箱。複数の異世界を調査するため大量にまかれた探査システム端末のひとつ。イメージはTOS(カーンの逆襲)でスポック埋葬のために撃ち出した光子魚雷を少し小型にした感じ。




