旅に出る前にお料理を
皆を乗せて航海。と、思っていたのだが。予行演習のひとつとして船内メニューを試したところ、ダメ出しを食らった。お土産のお菓子の微妙な味も拍車をかけたらしい。
なんでも、船を引き取りに行ってる間。残りのメンバーで地球の料理が再現できないか試していたらしい。自動調理器用レシピ集を取り寄せたり。調理システムの味覚パラメーターをいじったり。脳波読み取りで記憶にある料理を再現。とかしていたらしい。
「とりあえず、カレーっぽいものは出来た」
ということで味見。レトルトカレーというか街の安い定食屋のカレーというか。とりあえずカレーと名のれる味になっていた。スパイシーな料理のほうがごまかしが効くので再現しやすいようだ。和食の微妙な味加減とかは難しく。刺し身とか寿司は厳しいらしい。
「お寿司は、お稲荷さんっぽいものが限界」
だそうだ。食べてみたが、甘さ強めのお稲荷さんだった。こちらも、甘みを強めにすることでごまかしているらしい。
「あとは、ハンバーグ」
安い冷凍のハンバーグの味。スーパーで80円くらいで安売りしてた味に近い。ファミレスのハンバーグには届かない。街にいた頃、近所のファミレスのチーズ入りハンバーグが好きだったことを思い出す。あの味は、なんとか再現したい。
お茶も出がらしの安い番茶、砂糖を入れた紅茶、ミルク多めの甘いコーヒー、程度は再現できていた。味噌汁は試行錯誤中なんだそうな。
とりあえず、これらのデーターを船に覚えさせる。
「船長。そういうことなら、料理や食材で有名な星を回るのはどうでしょうか?」
と、雀鷹から提案された。
いい案かもしれないが、まずは船を手に入れた当初の目的が先。地球の現状の確認と、地球に残ってるかもしれない遺産を回収する。
「ということで、とりあえず地球に行こうと思う。一緒に行きたい人は?」
悩んだようだが。一晩考えて女の子達は全員が行くことになった。問題は、顧問というかお世話係でいるアチャラ星系のアクラ。
「同行しましょう」
と言われた。この頃になると腹を割って話すことも増えてきたので。実は仕事が無いのを心配した親族からの推薦で顧問に就任。ここに残っていてもやることがないし、仕事をしてないと判断されると首になる。ということらしい。宇宙人の生活も世知辛い。
まあ、お目付け役の宇宙人が同行するのはスタートレックシリーズだと定番だし。いいか。
ということで。関係各位に連絡して。1週間後に出発となった。




