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残酷なシーンがあります。

ご注意ください。

まさか上から姫が転がり落ちてくるとは思わなかっただろう。


丘下に配備されていた兵たちは驚き、狂喜した。


策は全く別にあったが、こんなに安全に姫を救出できたことに、拍子抜けるほどだった。


怪我は擦り傷と打ち身のみ。

転がり落ちて、皆に助け起こされると、すぐに状況を察した。

血のにじむ手のひらを抑えながら、気丈にも


「なんぞこれしき、大事ない。

すぐに知らせを。

鈴をたのむ。」


と、命を発した。



姫は、より早く無事を知らせるため、用意されていた籠ではなく、伝令役とともに馬に乗せられ、出発した。



交渉の場では、少女たちの突然の行動に驚いた者たちも、すぐに我に返った。


こちらが本物の姫だったかと得心し、さらにはこの交渉が有利に運ぶと口の端が緩んだ。


鈴を縛る縄を引き寄せ、


「さて、この姫様を少々侮っていた。

こんなに元気とは。

いつ逃げられるかいやはや心配でならぬよ」


と穏やかに言った後、前に突き飛ばし、うつ伏せに転げたところを、キラッと白刃が翻った。


悲鳴が上がった。


鈴の足の腱が容赦なく切られた。


血がどくどくと流れた。


鈴は痛みで歯を食いしばり、乳歯が二本折れたが、その瞬間気を失った。


佐渡川の歯がギリギリと鳴った。


娘の元に駆け寄りたい。


刀の柄を折れるかというほど握りしめた。


ーだが、まだだ。

ーまだ動けぬ。




一瞬遅く、狼煙が上がった。



姫救出の合図だった。


待ちに待った合図に、佐渡川と、後に控える2名が刀を抜くのと同時に、丘下に隠れていた武装兵がワッと一斉になだれ込んだ。

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