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4日目の朝。



武装していない、殿様の側近が二人してやってきた。


1人は鈴の父、佐渡川だった。



交渉は翌日。

国境の丘でと決まった。




交渉の場に、姫と鈴も連れ出された。


後手に縛られ、後方に立たされた。

幼い少女ゆえ、足元は拘束されなかった。





それが幸いした。






鈴は、この丘の向こうに窪みがあることを知っていた。

父に何度か馬で連れてきてもらい、この丘での武勇伝を聞いたからだ。


父は戦となれば参謀だ。


武装している者を配置しているにちがいない。そう予測した。



ーもう時がない。

ー姫を救うには、これしかない。




交渉の最中、自分たちへの注意それた瞬間を狙った。


父の目を見た。


うなづいた。


ー今だ。




「この役立たずめっ影武者が聞いて呆れるわっ」


と姫に罵声を浴びせ、そろいの着物を着る対の少女を容赦なく蹴り飛ばして、坂を転がり落ちるのを冷たい目で見下ろした。


その場にいた者はみな呆気に取られ、動けなかった。



ーこれで一先ず、姫様は無事だ。



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