懐かしき加速する六話
「やあやあ、お二人さん久しぶりだね」
「・・・はぁ」
「・・・はい」
どうも、日山藍です。
現在、いつも通りになってほしくはありませんが
駄目人間と言えば、まず必ず頭に上がる人間と
「おいコラ、今すげー失礼な事考えたろ?」
・・・翔さんと一緒に居た
話は少し前に戻る
私はいつも通り休日を過ごそうと外に出た
すると、私の家の前に一台の高級車が止まる
車の中から悪趣味な程に輝く金色の服一式を纏った男性が現れる
「やあ、迎えに来たよ。日山藍くん」
「・・・どちらさまで?」
「俺もそんな感じだったな」
「正確には、良い拳を貰ってから食事をご馳走すると言ったら、一目散に態度を変えたけどね」
「何知らない人にいきなり攻撃してるんですか!この駄目人間!」
「いや、いいんだ。彼とはそういう間柄だ」
「どうでもいいけどお前誰?」
今現在、私たちはどこぞのホテルのレストランの階にて
食事を取る事になっている
「これは失礼、私の名前は金銀銅介。先日君達とはスーパー2525でお世話になった者さ」
「(こんな派手で悪趣味な人が知り合いに?)」
「(知らん。少なからず、こんな悪趣味で金持ちな奴には知り合いにいない)」
※前作四十三話参照
「今日はあの日のお礼で、君達にこのレストランの料理を振舞いたくてね」
「あんたが作るのか?」
「そういうのも悪くはないが、うちのシェフが腕によりをかけて作った料理を頂いてほしくてね」
その言葉に目を輝かせる藍
「(翔さん翔さん!)」
「(んだよ従業員、珍しくはしゃぎおって)」
「(だってここ超一流レストランですよ!テレビでも時々出てるし、一度こういう豪華な所で食事してみたかったんですよ~♪)」
「(・・・案外ミーハーだな、お前)」
「料理は何を所望するのかな?どの料理も中々の自信作だ、きっと君達を満足させてくれると思うよ」
「(なんか分からんがただ飯にありつけるのなら何でもいい)・・・ではでは」
そう思いながら、翔はメニューの書いてある薄く黒い本に手を伸ばし、中を見る
「・・・従業員」
「・・・なんですか翔さん」
二人が同時にメニューを開いた瞬間
その場にて硬直する
「「(・・・何語ですか・・・これ?)」」
「ん?どうした二人とも」
「いや・・・なんでも」
「ちょっと・・・ね」
「ふむ、メニューが多くて迷っているのかな?」
「そ、そうなんだよ!折角だしなんかお勧めとかあるかな?」
苦し紛れに出てきた言葉でなんとかメニューが読めない事をバレないように上手く言う翔
「ふむ、それも悪くはないな」
銅介が指を鳴らすと、長い帽子を被った一人の料理人が現れる
「じゃあ、まずは・・・」
え~結論言います
何を言っているのか
全く分かりません
正直、こいつらが何で頷いて何で了解してるのか
さっぱりです
で、出てきた料理が・・・
「・・・かたつむりだね」
「・・・かたつむりですね」
「さあ、遠慮なく・・・」
これはアレか?
かたつむりで試されているのか?
俺達がこれでどういう行動をするのかを・・・
だってさ、かたつむりだぜ?
かたつむりなんだぜ?
虫だぜ?
にゅるにゅるしてるんだぜ?
正直気持ち悪いぜ?
これ殻だけなんだぜ?
結構でかいぜ?
というわけで・・・
俺は隣を見る
目があった
・・・答えは一緒のようだ
「「貧乏人なめんなぁぁぁぁぁぁ!!!」」
そう、かたつむりは・・・食べられない!
エスカルゴだがマグゴガナルだがホグワーツだか知らんが
食べられない物を無理に提供する奴には
お仕置きです
という訳で・・・
一斉にかたつむりを放り投げました♪
「ぐげぇぇぇ!!!」
その後、またも銅介は良い顔で笑って
吐血しながら倒れていたという
・・・アイツってただのドMなんじゃねぇの?
終わり




