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ゼカの物語  作者: りん3
2/8

出会い

ある日、僕は、小さな家に呼ばれた。

場所はわからなかったけど、ペンダントに書かれていたから、迷いはなかった。


それは、生前、父が僕にくれたものだった。

生前、父がくれたものは2つ。ゼカという僕の名前と、ペンダントだ。


 


僕は父に育てられた。

母は、僕を産んで、魔力を託して、死んだらしい。


らしい、というのは、

……父以外に話す人がいないからだ。


もちろん、それもそうか。

花を添える人も、いないのだから。


 


父は優しかった。

誰よりも優しくて、強くて、

だから――英雄だと思っていた。


 


ろくでなしと呼ばれる理由なんて、気にしなかった。

兄弟がたくさんいることも、父が旅をしていたことも。

父は言っていた。


 


『私が死んだら、あの子たちと旅をしなさい。』


 


でも、僕は、そんな日なんて来ないと思ってたんだ。

だって……父は英雄だから。


 


――なのに。


 


父は、

“毒”で殺されていた。


英雄なのに。


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