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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

【✕✕不動産】

作者: 月未来

 男は小さな田舎の町に住んでいた。

今年から大学進学の為、田舎の町から東京へ上京した。

 東京は人・人・人で、何処も混雑しているのが、《軽いカルチャーショック》を受けた男は、都会と田舎の差を見せつけられた。

 これだけじゃない、東京の物価や家賃が高いのは、《重いカルチャーショック》を受けてしまった。


 男はなるべく安い家賃の部屋を探していた。

出来れば……【渋谷】の近くで部屋を見つければと思ったが、考えが甘かった事を悟った。

 【渋谷】で《夢の都会生活》を夢見ていたが、現実は厳しかった。



「(ーдー)ハァ~‼️……早く物件を探さないと、ホームレスになってしまうッ❗……( ̄□||||!!」



 男は半分諦めで、《渋谷のスクランブル》交差点を渡り、ゆっくりと歩いていた。

 【渋谷繁華街】から路地へ入り、奥へ奥へと進んでいた。



「(ーдー)ハァ~‼️……【渋谷】に住みたかったな~‼️」



 深いため息をついていた。

男は喉が渇き、《ミネラルウォーター》をガブガブ飲んでいると、ある【広告】が目に入った。




【《渋谷近い》‼️……早い者勝ちッ❗

家賃20000円で敷金礼金無し‼️

2DK・ユニットバス付きッ❗

賃貸《赤々アパート》101部屋。即入居可。

        有)✕✕不動産……03-xxxx-xxxx 】



な…………何いぃーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗



 男はチラシを2度見した。



「夢じゃないだろうか❓……!Σ( ̄□ ̄;)」



 男はチラシを持って、急いで【✕✕不動産】へと飛び込んだ。

【✕✕不動産】は木造2階建ての古びた長屋だった。


 今時、自動ドアでなく、木製のドアだった。

俺は木製ドアを開こうとしたが固く重く、力一杯に使って、漸く木製ドアが開いた。

 


ガラガラッ❗……ガタンッ❗



 男は【✕✕不動産】に入った時、昼間なのにオフィス内が薄暗だった。



「あの~ッ❗……すみませんッ❗」



 男は辺りを見渡したが、誰も居なかった。

薄暗いオフィスが不気味さを増していた。



「誰か居ませんか❓……何だよッ❗……留守かよ‼️

又出直すか…………」



 男は扉の前に立って帰ろうと、扉に触れた途端…………。




……ククク…キヒヒヒィ‼️…アハハハハハハーーーーーッ❗

アハハハハーーーーーーーーーーーーーーッ‼️…(ФωФ)♡




「ギャアアアアアアアァーーーーーーーーーーーーッ❗


‼️……笑い声だ❓……(・_・?)」



 男は声がした方角を見渡したが、誰もいなかった。

ただ嗅いだ事が無い、生ゴミと腐った玉子を混ぜた【悪臭】していたが、男は【花粉症】で鼻が詰まっていた為、気づかなかった。



〈(……キヒヒヒィ…………久々ぶりの【生け贄】じゃあッ❗

どう料理しようかの~‼️……キヒヒヒィ……(ФωФ))〉



カタンッ❗……コトンッ❗……カタンッ❗……コトンッ❗



 遠くから聞こえて来た。



カタンッ❗……コトンッ❗……カタンッ❗……コトンッ❗



「下駄の音だ❓」



カタンッ❗……コトンッ❗……カタンッ❗……コトンッ❗




 下駄の音は段々近付いて来た。



カタンッ❗……コトンッ❗……カタンッ❗……コトンッ❗

カランコロンッ❗



 下駄の音は立ち止まったのか、聞こえなくなった。

男の目の前に突然、血走った目をした白髪の老婆が現れた。



「ギャアアアアアアアァーーーーーーーーーーーーッ❗」



〈いらっしゃいッ❗……若くてピチピチな男だね‼️

何の様じゃ~‼️……( ´,_ゝ`)〉



「このチラシの物件……まだ【空室】ですか❓」



 男は興奮していたのか、チラシをグチャと握って

しまい、クチャクチャになっていた。



〈‼️……この《赤々アパート》の101は【空室】だよ‼️〉



「ヤッター‼️……この物件に住みたいのですか❓

まだ間に合いますか❓」



〈ここは【渋谷繁華街】に近いから、若者に人気ある【物件】じゃよ‼️

運がいいのう~‼️……あんた大学生かね❓……(ФωФ)〉



「何で❓……俺が大学生だと分かったんですか❓」



〈たまたまだよッ❗……お客人‼️……ククク…………〉



バタンッ❗



〈いらっしゃい‼️……久々ぶりのお客人だねッ❗〉



 奥の部屋から、黒プチ眼鏡を掛けた白髪のお爺さんが出て来た。



〈今お茶出しますから……(´∀`)つ旦~~

必要書類を用意しますので、そこのソファーに座って寛いで下さい‼️〉



 男は白髪のお爺さんに言われた通りに、ソファーに座った。

白髪のお婆ちゃんは別な仕事をしている様子。

なんだか話し掛けてはいけない雰囲気を出していた白髪の老婆。

 白髪のお爺さんは必要書類を持って来た。

男はある事に気付いた。

 必要書類以外の【変わった契約書】が1枚含まれていた。

【変わった契約書】の中身は、見た事が無い文字で何の契約書なのか、男は白髪のお爺さんに聞いた。



「これは何の契約書ですか❓」



〈連帯保証人の契約書ですじゃあ~‼️……(  ̄▽ ̄)

【サイン】【血判】を押せば、連帯保証人無しでも、部屋を借りられますよッ❗……( ´,_ゝ`)〉





 男は【契約書】に【サイン】【血判】をした。

白髪のお爺さんも白髪の老婆も、満面な笑みで笑っていた。




〈契約成立‼️……いつ引っ越しするのじゃ~❓〉



〈そうそう……大学生になったんだろッ❗

《大学入学祝い》に私達からのお祝いじゃ~‼️

これをプレゼントします‼️……d=(^o^)=b〉



 白髪のお爺さんから男に、【50万円】の札束を手渡しました。



「‼️……ご……ごご……【50万円】!?」



〈可愛い子が揃っている【キャバクラ】・【メイドカフェ】・【パチンコ】・【パチスロ】等、【渋谷繁華街】は欲望を満たしてくれるパラダイスな場所ッ❗

一週間……遊んでからでも、引っ越しは遅く無いから、【50万円】を貯金するのも良し‼️


好きに使ってみんしゃい‼️……( ≧∀≦)ノ〉



 男は見た事が無い大金を目にして、【欲望】のリミッターが外れ、【欲望】が爆発してしまった。

 男は【50万円】を懐に入れた後、白髪のお爺さんから【一週間】引っ越しを待っててあげると猶予を貰って、【渋谷繁華街】へと遊びに出掛けてしまいました。



 白髪のお爺さんと白髪の老婆は、互いに不気味に笑っていた。



〈【冥土の土産】にたっぷりと遊んでおいでッ❗

それまで……ここで……待ってるよ‼️……(ФωФ)〉



 白髪のお爺さんと白髪の老婆は、不気味な笑いをしながら、【中華包丁175mm】を砥石に上下動かして、切れ味をアップさせていた。




ゾリゾリッ❗……ゾリゾリッ❗……ゾリゾリッ❗……

ゾリゾリッ❗……ゾリゾリッ❗……ゾリゾリッ❗……




 中華包丁の砥ぐ音が、一日中、聞こえていた。



〈婆さんや……久々だから……念入りに【中華包丁】を研ぎましょう~なッ❗〉


〈爺さんや……久々ぶりに念入りに【中華包丁】を研ぎましょうな~‼️〉




……ククク…キヒヒヒィ‼️…アハハハハハハーーーーーッ❗

アハハハハーーーーーーーーーーーーーーッ‼️…(ФωФ)♡







 男は大金を手に入れたら、人が変わった様に夜の街へと繰り出した。

 夜のネオンは男達の【欲望】を刺激した。



〈あら~♡……可愛い坊やね♡……お姉さんと遊ばない❓〉


 男は始めて都会の女性に話し掛けられ、舞い上がっていた。



「(都会はスゲー‼️……田舎の町に住んでいた時は、女性に話し掛けられた事すらなかった‼️……( ´;゜;∀;゜;)

逆ナンされる何て、夢みたいだ‼️……♡( ☆∀☆)♡)」



 男はキャバクラのキャッチに引っ掛かり、キャバクラへと連れて行かれた。

男が目にしたのは、見た事がない《シャンパンタワー》と《フルーツの盛り合わせ》。

 キャバ嬢はみんなレベルが高い、【高級キャバクラ】だった。

 男は【キャバ嬢のNo.1】を指名して、【50万円】をあっという間に使ってしまいました。



 金が無いと知った《キャバ嬢No.1》は、ガードマンを使って、男を店から追い出した。

男は都会の恐ろしさを垣間見た。



「都会ってッ❗……怖い‼((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル」





 一週間経って、物件の内見をする事にした。

男は【キャバクラ】の件が心の傷が癒えぬまま、内見に来ていたが、とても元気ぐなかった。



〈どうしたのじゃ~❓(・_・?)……これから新生活が始まると言うのに、元気無いのう‼️…( ̄□||||!!〉



「【50万円】あっという間に無くなってしまって、都会は怖いと実感しました‼️……( ̄□||||!!

もう田舎へ帰ろうかと考えてます‼️」



〈なんじゃと~辞めるのか❓〉



「はい…………」



〈じゃあ~仕方がないッ❗……【50万円】耳揃えて返して貰おうかな‼️……((( ̄へ ̄井)〉



「エエッ❗……そんな~Σ(Д゜;/)/」



〈あんたが【物件】に住みたいと言うから、【大学入学祝い】をあげたんじゃ~ッ❗

わし達が管理する不動産に住まないのなら、【50万円】は返して貰おう‼️……((ヾ(≧皿≦メ)ノ))〉



 さっき迄、仏の顔だった白髪の老婆が、啖呵を切って、大激怒し始めた。((ヾ(≧皿≦メ)ノ))



〈【契約書】に【サイン】【血判】したじゃろうがッ❗


今さら……断るのは大概しろ‼️〉



「済みません‼️……(*- -)(*_ _)ペコリ」



 白髪の老婆は男を強引に連れて行き、《赤々アパート101号室》へと案内された。



〈部屋の内見を見てから、文句を言えッ❗〉



 男は《赤々アパート101号室》の扉の前に立っている。


〈開けて見ろッ❗……グズだねッ❗〉



ガチャンッ❗……キイィーーーーーーーーン‼️



 《赤々アパート101号室》の扉を開いた男は目を疑った。

内見はとても綺麗で、モダンアートされており、とても築50年とは思えない程、イマドキのデザイン物件でした。



「本当に家賃20000円の賃貸アパートですか❓

とても信じられない‼️」


 男は水回りとキッチン回りを観察し、部屋をチェックしたが文句付け様が無い、お得な賃貸アパートでした。

 男は一目惚れしてしまい、3日後、引っ越しが決定した。


 【物件】は【渋谷繁華街】の徒歩15分の賃貸アパートの【物件】だった。

 男にとっては憧れの《渋谷繁華街》の駅チカで、独り暮らしする事が夢でした。

 男は興奮しながら、窓を開けると《渋谷SKYSKY》が見える最高の場所でした。




 ……男は知らなかった。

この《赤々アパート》は【訳あり物件】だったって事を、白髪の老婆は業と【報告義務】を怠った。





 男は3日後、《赤々アパート》101号室に引っ越して来た。

憧れの渋谷で独り暮らしは、駅チカで通学に便利だったので、大学生の生活は節約しながら、生活していた。



 男はある違和感を感じてならなかった。

内見では普通だったのに、実際に住んで見ると色々な不便さを感じていた。


 男は住んで見て、分かった事があった。

男が部屋に入った途端、ジメっとした身体に纏わりつく様な嫌な感じが長く続いていた。

 男は貧乏大学生で、3浪してやっと大学生になった苦労人で、簡単に大学を退学する訳にはいかなかったのだ。

交通費節約で、大学から家迄、自転車通学をしていた。

 《赤々アパート101号室》の異変が始まったのは、入居してすぐの事でした。



 

【1日目】……男がバイトから帰って来た時、部屋のベットが何故か❓……ビショビショに濡れていた。



「ギャアアアアアアアァーーーーーーーーーーーーッ❗



何で❓……嘘だろッ❓……( ̄□||||!!」



 直様、大家に連絡し、屋根の雨漏りを直してくれと要求したが、数日かかるとの事。

 男は家賃の安い原因は、どんなに部屋が綺麗だろうと、欠陥物件だったのではとショックを受けていた。




【2日目】……友達と居酒屋で飲み会に参加していた頃、《赤々アパート101号室》のキッチン水回りから、大量の水が溢れ出し、床一面、ビショビショになっていた。




「ハァ~‼️……(ーдー)=3

何で勝手に蛇口が開いたのだろうか❓(・_・?)」




【3日目】……リビングの床に、水の足跡が複数残っていた。

 それだけではない、窓に複数の手垢が残っていた。



「ギャアアアアアアアァーーーーーーーーーーーーッ❗



何だコレ❓……キモッ❗……気持ち悪いなッ❗

やっぱり家賃安いのは、理由がある事を知った‼️

( ̄□||||!!」



 男は気にしない様、無視していた。



【4日目】……家に居る時に、シャワーが勝手に、出しっぱなしになった。



ジャーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗



ギュッ❗……ギュッ❗……蛇口を閉めた。



「全くも~どうなってるんだ❓……( ´;゜;∀;゜;)」



 シャワーを止めても、又シャワーが勝手に出てしまった。



ジャーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗



「いい加減にしてくれッ❗……(#`皿´)」



ギュッ❗……ギュッ❗



 シャワーが止まった。

男は安心したのか、ユニットバスにお湯を出した。



ジャアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗



 お湯が満タンなった後、日頃の疲れを取る為、湯船に浸かった。




【5日目】……夜中、扉にノックする不審な物音に悩まされた男。



トントンッ❗……トントンッ❗……トントンッ❗……


トントンッ❗……トントンッ❗……トントンッ❗……




 男は布団にくるめて、耳を塞いだ。



「もう勘弁してくれッ❗」



 男は日頃の疲れが出てしまったのか、グッスリと眠ってしまいました。

 翌朝、扉を見てみると、扉付近はビショビショに濡れていた。



「マジか…………Σ(Д゜;/)/」



 男はもうビックリしなくなった。



【6日目】……キッチンの蛇口から【ロングの黒髪】が、大量にドロドロと出て来た。



ギャアアアアアアアァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗



ドスンッ❗



 男は恐怖の余り、腰を抜かして床に座ってしまった。



「無理無理無理ッ❗……生理的に無理だ‼️


恐すぎる‼️……((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル」




ウフフ……ウフフ…………フフフーーーーーーーーーーーッ❗



 甲高い女性の声が聞こえて来た。



ウフフ……ウフフ…………フフフーーーーーーーーーーーッ❗



「もう辞めてくれッ❗……勘弁してくれッ❗


俺が何をしたんだって言うんだよ‼️……( ̄□||||!!」



 男は部屋の中に閉じ籠ってしまった。




【7日目】……大学から帰って来ると、家に入った途端、シャワー音が聞こえて来る。



「(ーдー)ハァ~‼️……またか~‼️……勘弁してくれッ❗」



 男はユニットバスの扉を開いた途端、青ざめてしまった。



ギャアアアアアアアァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗



「もう無理ーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗」



ギャアアアアアアアァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗



 男がユニットバスで見たのは、ユニットバスが水一杯溜まり、見ず知らずの成人男性が裸のまま、顔が水に浸かり_| ̄|●、お尻を丸出しにした姿で沈んでいた。


 お部屋の壁から大量の水が、滝の様に流れて来て、人の顔が次々と現れ、唸っていた。



ウウヴウゥオオオォーーーーーーーーーーーーーーーッ❗




ギャアアアアアアアァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗



「助けてくれーーーーーーーーーーーーーーーーーー‼️」

 


 男は部屋から飛び出し、外へ出た。




「‼️……ハァ~❓(・_・?)」



  

 男が《赤々アパート》を出た途端、絶句した。

男が居る場所に、【渋谷繁華街】が何処にも無く、人気の無い、人里離れた田舎道に立っていた。



「( ´;゜;∀;゜;)❓……こ……ここ……ここは何処❓(・_・?)」



 男は辺りを見渡したが、見覚えの無い場所だった。



「【渋谷】は❓……【渋谷繁華街】は❓……【渋谷スクランブル交差点】は❓……( ̄□||||!!」



 男は大混乱していた。



「ここは…………何処何だよ‼️……((ヾ(≧皿≦メ)ノ))

ふざけんじゃね~よ‼️……クソ野郎が‼️……(#`皿´)


何で❓……森の中何だよ‼️……山添何だよ‼️


誰か❓……助けてくれーーーーーーーーーーーーーッ❗」




シーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ❗



 

 誰もいない。

男は冷や汗をかく。( ´;゜;∀;゜;)



 男は辺りを警戒しながら、少し歩き出した。

周囲は人気の無い山道を進むと、【明るい獣道】と【暗い山道】の二手に分かれていた。


 男は【明るい獣道】を選択し、進んで行くと大きな池が見えて来た。

大きな池は真っ黒く、不気味さを増していた。



「気持ち悪い池だなッ❗」



ザブンッ❗



 大きな池に波が1つたった。



「❓……( ̄□||||!!」



 男は逃げ出した。



ドバーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ❗



バサッ❗…………バタンッ❗



 男は何者かに、足を引っ張られ、地面に倒れた。



「ななな…………何今の❓……それに…………俺の足を掴んだ冷たい手は何❓……( ̄□||||!!」



 男は恐る恐る足元見てみると、黒髪の長い女が掴んでいた。




ギャアアアアアアアァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗




「離せッ❗……離せよッ❗……気持ち悪いだよ‼️」




ドガドガッ❗……トガドガッ❗




 足元を掴んでいる女の頭を蹴っ飛ばし、掴んだ手を外し、必死に逃げ出した。



ウウヴウ…………ウウヴウ…………ウウヴウ…………



 黒髪の長い女は唸っていた。



 男は無我夢中で逃げ出したので、元の場所《赤々アパート》の位置が、分からなくなってしまった。



「どうしよう‼️……帰り道が分からなくなってしまった‼️

…………ヤバイ‼️……( ̄□||||!!」



 男は《赤々アパート》を探して始めた時、遠くの方から、何かが聞こえて来た。




ドンドドドッ❗……ドンドドドッ❗……ドンドドドッ❗


ドンドドドッ❗……ドンドドドッ❗……ドンドドドッ❗


ドンドドドッ❗……ドンドドドッ❗……ドンドドドッ❗



 男は太鼓の音が、段々近付いて来る。



「何だ❓……この太鼓の音は❓……何処かで【祭】やってるのかな❓……!Σ( ̄□ ̄;)」



ドンドドドッ❗……ドンドドドッ❗……ドンドドドッ❗


ドンドドドッ❗……ドンドドドッ❗……ドンドドドッ❗


ドンドドドッ❗……ドンドドドッ❗……ドンドドドッ❗




ギャアアアアアアアァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗



 太鼓の音が大きく鳴っていた。

男は恐ろしさの余り、無我夢中で逃げ出した。



「何の音だよ❓……意味が分かんない‼️」



 無我夢中で逃げ出した男は、音が変わった事に気が付いた。



ドンドンドンドンドンッ❗……トントントンッ❗


ドンドンドンドンドンッ❗……トントントンッ❗


ドンドンドンドンドンッ❗……トントントンッ❗


ドンドンドンドンドンッ❗……トントントンッ❗


ドンドンドンドンドンッ❗……トントントンッ❗


ドンドンドンドンドンッ❗……トントントンッ❗


ドンドンドンドンドンッ❗……トントントンッ❗



 四方八方から、太鼓の音が木霊する。

太鼓の音は段々、近付き、音が大きくなっていった。



 恐る恐る逃げ出した男は、逃げ出した先に、何もない開けた広場に出てしまった。

 男は身を隠す場所を探したが、身を隠す場所が何処にも無かった。……万事休すッ❗だった。




ドンドンドンドンドンッ❗……トントントンッ❗



ドドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ❗



 男が振り返って来た道へ引き返そうとした時、太鼓の音が止んだ。

 辺り一面、薄暗くなっていった。

突然、強いつむじ風が吹いた。



ゴゴゴゴゴォォォォォーーーーーーーーーーーーーーー‼️



ヽ(ヽ゜ロ゜)ヒイィィィーーーーーーーーーーーーーーー!!



 男はゆっくりと後退りしてゆく。



「何だ❓……突然のつむじ風は❓(・_・?)」




フフウゥーーーーーーッ❗



ギャアアアアアアアァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗



ヽ(ヽ゜ロ゜)ヒイィィィーーーーーーーーーーーーーーー!!



「‼️……何❓……Σ(Д゜;/)/」




 突然、男の耳に吐息を吹かれた時、物凄く臭い【死臭】の臭いがした。


 【死臭】の臭いとは《チーズと生ゴミが腐った臭い》らしい。


 男の周りには、何かが居る雰囲気を感じていた。



「❓……嘘だろ❓……((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル」



ポタッ❗……ポタッ❗



 男の頭上から水の水滴が垂れて来た。

男は唾を飲んで、青ざめていた。( ̄□||||!!



ポタッ❗……ポタッ❗



 男は勇気を持って、ゆっくりと顔を上げた瞬間…………。



ギャアアアアアアアァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗



 男が目にしたのは、よだれを垂らした【青鬼】が、男を睨んでいた。

 男はバックしながら、逃げようとした時、何かにぶつかってしまいました。



ドンッ❗



「エエッ❗……Σ(Д゜;/)/」



〈見ーーーーーーつけたッ❗〉



 男の背後には【黄鬼】が立っていた。



ギャアアアアアアアァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗



「お…………おお…………鬼❓……(?_?)」



ギャアアアアアアアァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗



グイッ❗



「離せッ❗……化物めッ❗」



 一目散に逃げ出したが、誰かに服を掴まれた。



〈化物とは失礼な奴じゃ~の~‼️……(ФωФ)〉



 男は聞いた事がある声がしたので、後ろを振り向いたら、白髪のお爺さんがニコっと笑っていた。



〈ほれッ❗……お前さんは【契約書】に【サイン】

【血判】したでは無いか❓

今更、逃げる事は出来ないぞッ❗……(ФωФ)キラリッ❗

小僧が‼️……((ヾ(≧皿≦メ)ノ))〉



〈そうじゃ……焼き鳥にするかの~‼️〉



 白髪のお爺さんの隣には、白髪の老婆が立っていた。



「不動産屋さん‼️……渋谷に帰りたいです‼️……(*T^T)」



 白髪のお爺さんと白髪の老婆は同時に行った。





〈無理じゃあ~‼️……(ФωФ)〉





「何で❓……( ̄□||||!!」




〈だって…………お前は……………………〉





 男の冷や汗が止まらない。



〈【極上な獲物】だから‼️……(=^ェ^=)


【焼き鳥】じゃなく‼️……【焼き人間】にするか❓

それとも…………【生きたまま】喰らおうかッ❗


新鮮のまま、野獣の様に喰らいたいのう‼️

爺さん‼️……(ФωФ)〉




「さっきから~何訳の分からない事を言ってるんだ❓」




 男は必死に逃げたが、広場の中央で捕まってしまった。




〈お前は生きて帰れないよッ❗……だってさ…………〉





「離せッ❗……離せッ❗……化物め‼️……( TДT)」




ワワアァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗

。・゜・(ノД`)・゜・。。・゜・(ノД`)・゜・。




 男は大号泣した。




「誰か~助けてくれーーーーーーーーーーーーーーッ❗」




 男の叫びが木霊する。

白髪のお爺さんが【契約書】を見せた。



〈この【契約書】の意味を教えてやろう‼️

【契約書】に【サイン】【血判】をしただろ❓


この【契約書】は【生け贄】として、【魂】と【肉体】を捧げます‼️……と書いてあるのじゃよッ❗〉




「【生け贄】❓……何言ってるんだよッ❗」




 男の周りに、白髪のお爺さんは【黒鬼】、白髪の老婆は【赤鬼】、【緑鬼】【青鬼】【紫鬼】【黄鬼】【橙鬼】の【7人の鬼達】が集結した。




ヽ(ヽ゜ロ゜)ヒイィィィーーーーーーーーーーーーーーー!!




「た……たた…………たす…………助けて……下さい‼️」





〈新鮮のまま、喰らいつけッ❗〉





 男を生きたまま、一斉に、【7人の鬼達】が男を野獣の様に、喰い破りながら、喰い始めた。



ギャアアアアアアアァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ❗



グプッ❗……グプッ❗



 男は大量の血反吐を吐きながら、絶命していた。




グチャッグチャッ❗……ボキボキッ❗……グチュッ❗

ボキボキッ❗……グチュッ❗……グチャッグチャッ❗


グチャッグチャッ❗……ボキボキッ❗……グチュッ❗

ボキボキッ❗……グチュッ❗……グチャッグチャッ❗


グチャッグチャッ❗……ボキボキッ❗……グチュッ❗

ボキボキッ❗……グチュッ❗……グチャッグチャッ❗




 男の身体が、【中華包丁】でバラバラにされたり、内臓を引っ張り出して、【7人の鬼達】はこの瞬間を待っていた。

 男は生きたまま、【7人の鬼】に喰われたのでした。


 【黒鬼】は男の心臓をえぐり出し、美味しそうに食べていた。



〈若い男は肉質が良くって旨いのう~‼️

婆さんや‼️……(ФωФ)〉



 【赤鬼】は男の【目玉と舌】を切り落とし、不気味な笑みをしながら、【目玉と舌】を食べていた。

 頭部を切断した後、頭をかち割り、【脳】を気の棒で、グチャグチャに掻き回した後、頭部をワイングラスにして、【脳】を飲み干した。




〈旨い‼️♡……【若い人間】は旨いのう‼️〉




 白髪の老婆は感激していた。

喰い散らかした遺体は、白髪の老婆と白髪のお爺さんが【おやつ】として持ち帰りる事になっていた。


 15時の【おやつ】に、食い散らかした残りの遺体の一部を、摘まみ食いするのが大好きな白髪の老婆。



 男は生きて帰る事は出来ませんでした。

現代に戻った白髪のお爺さんと白髪の老婆は、いつも通り【✕✕不動産】を馴れ合いで経営していた。



 白髪のお爺さんと白髪の老婆は、次の【生け贄】が来るのを、ひたすら待っていた。




〈【若い女性】が旨そうじゃあ~‼️……♡(〃´ω`〃)♡〉




〈このエロジジィがッ❗……喰う前に女を【強姦】する癖は辞めんしゃい‼️……女たらし‼️……((ヾ(≧皿≦メ)ノ))〉




〈お前だって……若いピチピチの少年を見ると【SEX】したくなるのは、お互い様じゃあ~‼️〉




 いつもの喧嘩が始まった。



〈(ーдー)ハァ~‼️……来ないのう‼️

喧嘩している場合じゃないのうッ❗……爺さんや‼️〉



 女の指を折って、ボリボリと食べている白髪の老婆。




ボキッ❗……ボキッ❗……ボリボリッ❗




〈もっとチラシをくばって、【生け贄】を呼び込もうかのう~婆さんや‼️〉



〈そうじゃの~‼️……人間は腐る程居るから、困らないのは助かるじゃあ~‼️〉



 白髪のお爺さんは、男の遺体の一部【(ふく)(はぎ)】を喰いながら、客を待っていた。



 一週間後、男の両親が【行方不明者届】を警察に提出した。

 報道ニュースでは【渋谷】で男が、【行方不明】になってしまった事を伝えている。




 白髪のお爺さんと白髪の老婆は、不気味な笑いをしながら、遺体の一部を喰っていた。




ボキッ❗……ボキッ❗……ボリボリッ❗




……ククク…キヒヒヒィ‼️…アハハハハハハーーーーーッ❗

アハハハハーーーーーーーーーーーーーーッ‼️…(ФωФ)♡




ガラガラッ❗……ガタンッ❗




 【✕✕不動産】の扉が開いた。




〈客人じゃあ~いらっしゃい‼️……(ФωФ)〉


〈客人‼️……いらっしゃいませッ❗……(ФωФ)〉




 また……【渋谷】に【犠牲者】が【行方不明者】となってしまうのでした。




〈忙しくなるぞいッ❗……婆さんや‼️……(ФωФ)〉



〈忙しいのはいい事じゃあ~‼️……神様に感謝しなければならないのう~‼️……爺さんや‼️……(ФωФ)〉




 【✕✕不動産】からは【中華包丁】の砥石の音は、途切れる事はなかった。





ゾリゾリッ❗……ゾリゾリッ❗……ゾリゾリッ❗……

ゾリゾリッ❗……ゾリゾリッ❗……ゾリゾリッ❗……






ドンドドドッ❗……ドンドドドッ❗……ドンドドドッ❗


ドンドドドッ❗……ドンドドドッ❗……ドンドドドッ❗


ドンドドドッ❗……ドンドドドッ❗……ドンドドドッ❗



 

ドンドンドンドンドンッ❗……トントントンッ❗


ドンドンドンドンドンッ❗……トントントンッ❗


ドンドンドンドンドンッ❗……トントントンッ❗


ドンドンドンドンドンッ❗……トントントンッ❗


ドンドンドンドンドンッ❗……トントントンッ❗


ドンドンドンドンドンッ❗……トントントンッ❗


ドンドンドンドンドンッ❗……トントントンッ❗




〈いらっしゃいませッ❗……客人‼️……(ФωФ)


大歓迎ですじゃあ~ッ❗……さぁ~‼️……ソファーに座って下さい‼️

(また……旨そうな【生け贄】が来た者じゃ~‼️)〉




……ククク…キヒヒヒィ‼️…アハハハハハハーーーーーッ❗

アハハハハーーーーーーーーーーーーーーッ‼️…(ФωФ)♡


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