2
それから数年が経ち、私の配下は数万体にも膨れ上がった。
この森に大きな城が出来上がり、幹部も出来上がった。まさに一つの国として出来上がった。
「さてと……そろそろ本格的に動き出そうかしら?」
《はいマスター、まずは人間達の国を支配しましょう》
「そうね……まずはこの国の王都から攻めることにするわ」
私は『魔を統べる者』を使い、王国を乗っ取る事に決めた。
そして私たちは早速行動を開始した。
私はまず最初にアルタナ国を滅ぼすことにした。
私は配下の魔物達を召喚し、人間達の国に攻め込んだ。
「さぁ行きましょう私の可愛い子たちよ…人間達を蹂躙しなさい!」
私は『魔を統べる者』を使い配下達に命令した。
すると配下達は一斉に進軍を始めた。
そして数時間後には王都に着いた。
「さぁ始めようかしら?」
《はいマスター、まずは国王を殺すことから始めましょう》
「分かったわ」
私は『全知全能』で王の場所を特定し、その場所に向かった。しかし王は既に逃げ出していたようだった。なので私は配下の魔物たちに追撃を命じた。そして数分後、幹部である鬼人族であるアカツキが王を殺したと報告してきた。
「よくやったわアカツキ」
「あぁマスター、ありがたきお言葉ありがとう」
「さて……これからどうしましょう?」
「マスター、この国は我が手中に収めました。次は隣国であるアルス王国を滅ぼそうと思います」
「そうね……ならアルス王国に攻め込みましょう」
私は配下達に命令し、アルス王国を滅ぼすことにした。
そして数時間後には王都に着いた。
「さぁ始めようかしら?」
《はいマスター、まずは国王を殺すことから始めましょう》
「分かったわ」
私は『全知全能』で王の場所を特定し、その場所に向かった。
突然現れた魔物たちに驚き兵を呼ぼうとしたが隠密を得意とするゴブリンシーカーのゼノンが兵の首を刈り取った。
そして私は配下の魔物たちに王と幹部たちを王城に集めるよう指示を出した。そして数分後、アカツキたちが城に集まった。
私たちはまず国王であるアルスを殺し、国ごと掌握した。そして私は全世界に向けて宣言した。
《聞こえているか人間共よ、私は魔王エリーゼである。我ら魔族は貴様らを滅ぼすために立ち上がった!これから世界を支配する為に戦うことになるだろう。」
こうして私の復讐が始まったのだった。
《マスター…次の段階に移りましょう。》
「えぇ……分かっているわ」
私は『全知全能』を使い、魔族軍を召喚した。
「さてと……これで準備は整ったわ。さぁみんな戻るわよ。」
「はい、マスター」
私たちは本拠地へと戻った。
そして数日後……人間たちが連合軍を作り攻めてきた。わたしは『魔を統べる者』を使い連合軍の魔法を無効にし、配下の魔族たちで攻め込んだ。
「マスター……人間共が仕掛けてきました」
「分かったわ……まずは小手調べといきましょうか」
私は『全知全能』を使い魔物たちを召喚した。そして配下たちに命令を下し、突撃させた。数分後には戦況は一変し、人間たちは撤退を始めた。
「さて……そろそろ本気で行きましょうかね?」
私は『魔を統べる者』を使い魔物たちを召喚した。すると人間達は再び陣形を組み直して攻撃してきたが、私の『魔を統べる者』の前には無力だった。
「さて……終わらせましょうか」
《はいマスター》 私は『魔を統べる者』を使い、人間たちを殲滅させた。
そして数日後には全ての国が降伏し、世界は魔族の支配下になった。しかし
クシュリーナ王国は降伏せず、苦肉の策として勇者及び聖女召喚の儀を行ったことにより士気が上がる。いくら異世界から呼ぼうとも私は止まらない。さぁ私を楽しませてくれ。
私は『魔を統べる者』を使い、異世界から勇者と聖女を呼び出すことにした。すると目の前に魔法陣が現れ、二人の少女が現れた。
「ここは……?」
「一体何処なのでしょう?」
二人は戸惑っているようだったので、私自ら声をかけた。
「初めまして勇者様……そして聖女様」