第8話 いつも通りにクレーンゲームをする
アキトはゴス子と共にクレーンゲーム談義で天王寺のお気に入りのゲーセンに来ていた。
「どうする? アキト」
「どうとは? ゴス子?」
「そんなの決まってるじゃない、超感覚の鋭敏化よ! あなたならクレーンゲームの特性を見抜くでしょ?」
「クレーンゲームで稼ぐ気か? それよりモンスターの襲来を何とかしないと……」
「それよりアキト。今日は友達というか盟友のルナちゃんを紹介するわ」
「こんにちは……ルナです。ゴスリンの盟友です。仲良くしてね」
「同い年じゃないな10歳くらいか。こんなのを戦いに巻き込むのか?」
「ルナは能力者よこれでも」
マジか。こんな年端もいかない少女が能力者なのか。世間も狭いな。なんだかなあ。
とりあえずルナのクレーンゲームの腕前を見るためにブースに移動。
そして単純なぬいぐるみのデカキャッチャーを選択。ルナは難しそうにするが7回でゲットした。
「なかなかやるな」
「でしょ?」
「やったー!」
ふざけないでやれるからすごい。俺なら調子にのって、引っ掛け取りをするかも。
ルナちゃんは凄い少女かも。
だが、クレーンゲーム空間を乗っ取ろうとする悪意の塊が潜んでいる。
インプのモンスターがまた現れた。
「俺とクレーンゲームバトルをしろ」
「また君か、壊れるなあ」
「デカキャッチャーで勝負だ!」
「私がやる!」
「なんだいひよっこが!? オラはアキトとバトルしたいんだ」
「ルナやってみろ!」
「はい!」
その後秒でインプを倒した。
「覚えてろよ!」
「おい待てよ、もっと遊んでいけよ」
「こっちは遊びじゃないんだよ!」
インプは去った。
だが、戻ってきた。
「今度はデカキャッチャーで訓練しまくるぞ」
俺たちは暖かい目で見てあげた。
インプは満足して帰っていった。
ルナちゃんも一緒にクレーンゲームしていた。
俺もレベッカと一緒にクレーンゲームしていた。
いつもの部屋にダンジョンクレーンゲームが出現した。
ダンジョンクレーンゲームでダンジョンバトルを行う。
レベッカは答えてくれる。
「大丈夫です。この程度ぞうさもないです」
いくらでも、攻撃の手を緩めないぞ。
ルナも星質を従えて、抜群のコントロールでフィギュアを狙う。
俺もダンジョンクレーンゲームでレベッカと呼吸を合わす。
だが、クレーンゲームをゴス子と一緒に崩さないようにする、はんと強する。
さながら、遊び心を忘れない。