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ありがちな冬の風景

作者: 秋葉竹



冬の朝

はずせなかった風鈴の

音がとつぜん、憎らしくなる


透きとおる

風に吹かれた心には

告げた別れが置き去りのまま


冬スイセン

早く咲いてくれないか

夜が長くて、長くて、長くて


目覚ましの

秒針刻む音のせい

月光の下、汗をかいてる


冬空の

見下ろす瞳の冷たさは

まるであいつのあのときみたいだ


あたしのよう、

風に心はない、夜に

ただ舞っている木の葉の行方よ


涙など

こころけがされ流す水、

美しいとか言ったね、恨むわ


ただ夜の

深いところで嗅ぐ焼けて

香ばしい肌の匂いは恋しい


あのときも

泣かなかったし、今もまだ

笑っていないし、凍っているだけ


聴こえてる?

ふたりでつけた風鈴が

ひとりぼっちで、鳴っている部屋








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