技名
初めて評価をいただきました。ありがとうございます。星を全部埋めてもらえるよう頑張ります。
3話の中身を変更致しました。
セレスさんが固まっている。
「セ、セレスさん、どうしたんですか?」
「君のMPと魔力の量、洒落にならないわよ。そんな量聞いたことないもの...」
うすうす気づいてはいたけど、やっぱそうだったのか。
まあ、多くて困ることはないだろうし、前向きに使い方を考えておくとしよう。
「スキルはどうなの?」
「スキルは空気操作だけですよ。」
「空気操作?そんなスキル聞いたことないわよ。もしかして、固有スキルだったりする?」
「はい。そうですけど?」
「まあ、予想はしていたけど、固有スキルを持っていたのね。」
「何か不味いことでも?」
「いいえ、不味いことはないわよ。固有スキルを持っている人は王国でも一握りなのよ。なんかヤバイ子をひろったかなーって。」
「ヤバくはないです。」
「ええ。分かってるわよ。」
とこんなことを話しているうちに夕食を食べ終わった。
明日は冒険者ギルドに行くらしいので今日は早く寝ておこうと思う。
翌朝起きるとセレスさんがけんを振っていた。
集中しているみたいだし声をかけるのは止めておこうと思っていたら、彼女の方から話しかけてきた。
「おはよう、マサトくん。」
「セレスさん、おはようございます。」
「セレスさんは剣の練習もされているんですね。」
「ええ。一応師匠もいるのよ。剣聖のね。」
剣聖か。セレスさんが自慢気だから、すごいんだろうな。良ければ俺も剣術をやってみたい。
「それはいいですね。僕も参加したいものです。」
「うーん、師匠ならいいって言うかも知れないわね。頼んで見るわ。」
おおー。頼んでくれるのか。
「楽しみです。よろしくお願いします。」
やっぱり、異世界にきたら剣は振ってみたいよな。
「朝ごはん、もう準備してあるから食べちゃいましょう。」
朝ごはんにはサラダが出ていた。あっそうだ!
「セレスさん、このサラダに入っているものは森に生えているものですか?」
「ええ。そうよ。」
よし。予想通りだ。
「これが気に入ったので朝ごはんを食べ終わったら森に入ってこれを探してきてもいいですか?」
こうすれば森に行ける。試したいことがあるからといって出ていこうとすれば止められるだろうしね。
「ええ。いいわよ。今日取りに行こうと思っていたところだったし、助かるわ。」
「あ、でも、今日は午前中に師匠が来るから早く帰ってくるのよ。多分お稽古はつけてもらえると思うから。」
「はい。そうします。」
という流れで俺は森に来た。
この前のゲリュオンとの戦いを経てもう少し動きを最適化できないかと思ったのだ。それと、前回はやられなかったが、近くにこられた時に、対抗策がない。
最適な戦い方というのはまだよくわからないが、近くにこられたときの対抗策はもう思いついている。
圧縮した空気を体に纏うのだ。早速やって見るか。空気を体に纏って、圧縮..っと。できたぞ。結構簡単だな。これで樹をおもいっきり殴ってみるか。痛みがなければ成功だ。
ゴン!!!
おおー。全くいたくない。成功だ。ただこれは防御の手段でしかない。接近戦での戦い方がないので相手を近づけないのも大事だと思うのだ。思いつくのはこのくらいか。
・圧縮した空気の壁を作る
・ゲリュオンに止めをさした空気の膨張で自分と相手の距離をとる
・ゲリュオン戦でもやったように相手の周りを思い空気を圧縮したもので囲んで身動きをとれなくする
とまあこんなところか。空気の壁は問題ない。空気を体に纏うのと同じ要領だ。
問題は空気を一気に膨張させれこと。これ、下手したら俺にもダメージが来そうなんだよね。空気の鎧に頼るしかないな。樹を敵だと思ってやってみるか。空気を一気に膨張!
ドォォーン
うわぁー。樹が吹き飛んだぞ。周囲のと一緒に。これ、膨張というより、爆発だな。これでモンスターくらいは倒せそうだ。でも俺へのダメージは無いようだし、問題ないだろ。威力があるぶんには。
空気を固めて動けなくするのはできるから問題ない。
さて、あとは攻撃の最適化か。これは俺だけでは無理だな。
知恵の加護さーん、攻撃はどうするのが一番いいと思う?
❮先ずは、技に名前をつけるのがいいと思います。名前をつけて認識を強めていた方が発動が早くなるかと。❯
そうか。技に名前をつけるのは中二病っぽくて嫌だったんだけど、そういうことなら仕方ない。
❮乗り気になっているようにも思えますが?❯
うるさい!
さて気を取り直して名前をつけよう。
空気砲って呼んでたヤツは空気大砲としよう。パクリ感あるのははやだし。
飛ぶのは普通に飛行としよう。覚えやすさも重要だ。
空気を固めて動けなくするのは空気固定としよう。
相手から空気を奪って真空状態にするのは、空気強奪でいいだろう。
空気を一気に膨張させるのは空気爆発かな。あれは爆発だったしな。
空気の鎧は空気鎧だな。こいつにはお世話になるだろう。
空気の壁は空気壁しかない。
あ、あと今思い付いたけど、相手の周りを真空にして意識を奪うのを真空としよう。
最後のは思いつき立ったけど、こんなものか。知恵の加護さん、他に何か方法はあるか?
❮他には、空気大砲の起動を操ることですね。❯
ん?そんなことが...できるか。空気を操るのが空気操作だからな。試しに撃って90度曲げて左側の樹に当ててみるか。
空大砲 左へ。 ドォォーン!
おぉー。曲がった。今思い付いたんだが、空気大砲を小さくしたら、起動を操れる銃みたいになるんじゃないか?
空気の弾を小さく。落花生の豆程度に。よし、発射。 ビュンッ
樹を貫通している。結構な威力だな。速さもあるし、小さくてすばしっこい魔物に有用か。名前は...空気銃だな。まんまだけどおぼやすいのが一番だしな。
試したいことは試したし、そろそろ帰るか。
あ、サラダに入っていた野菜とってない。しかも、どれかわからん。知恵の加護よ、どうにかならないかな?
❮鑑定を取得しますか?❯
え?できんの?
❮はい。獲得可能になっております。❯
マジか。頼む。
❮鑑定を獲得しました。❯
俺はこのあとひととおり収穫して帰った。
おかしな部分があれば教えて頂けると幸いです。