固有スキル
目を開けるとそこは森の中だった。俺は樹の幹に寄りかかって座っていたようだ。あぁ、俺は捨て子か。まあ、親とかいても距離感がよくわからないからな。そういえばスキルはどんなヤツだろーなー。透視とかで女の子の体丸見えとかないかなー。まあ、そんなスキルじゃ強くなれなさそうだから要らないんだけどね。ステータスは確か念じるんだったよな。よし、”ステータスオープン„
マサト 8歳 Lv.1 職業:
HP:3000 MP:10000 攻撃力:500 防御力:500 敏捷性:700 魔力:4500
スキル:
パッシブスキル:神の加護
固有スキル:空気操作
称号:神に愛されし者
所持スキルポイント:0
むむむ...くっ空気操作?なんか地味だな。おい、神、想像してたのとちょっと違うぞ!....ん?まてよ。相手に酸素を与えない様にすれば勝てるんじゃ?もしかしてこれ強い?でも今のままじゃ何にも出来ないからな。スキルを試してみないと。
スキルポイントは0か。レベルあ上がれば増えるのかな。というか他にスキルがないのは悲しいな。
ステータスはっと。MPが10000か。これって多くね?普通に多くね?でもこの世界だとこれが普通なのかな。だとしたらHPは極端にすくない気がする。でも攻撃力とか防御力とか敏捷性は1000もないんだよなー。魔力ってのはなんなんだ?ラノベとかだとよく出てくるけど正確にはどういうものなんだろうか。しかも4500って多いんじゃないか?まぁ、ここはMPも魔力も普通より少し高い位だと思っておこう。後で周りの方が高いとかだったら嫌だしな。称号の、神に愛されし者ってなんだろうな?神に転生させてもらった奴は皆もってんのかな。まあいい。
ステータスを把握したところで早速空気操作を使ってみるか。と思ったけどどうやって使うんだこれ。念じてみるか。”空気操作„手のひらが、体全体が何かに包まれているような感じがする。これが空気操作か。これをどうやって動かすかなんだよな。んー、酸素よ右手に集まれ。おおっ!右手になんか集まってきたぞ。自然とこれが酸素だとわかる。不思議な感覚だ。楽しい。これを発射してみるか。樹を狙ってみるか。右手を前につきだして、発射!
「ドォォーン!!!」
え?ええ?えええ?ええええエエェェェェェェェ!!!!樹が粉々になったぞ!こんな威力してて良いのか?ドラ○もんの空気砲よりかなり強いんじゃ...
「ガルゥゥゥゥゥ」
え?なんかいる...後ろ見たくないけど見ちゃうよぉ...
「アァァァァァァァァ!!!!」
ト、トラだ。角と翼がついたトラがいる!音に反応してきたのか。
よし、落ち着け。スピードは遅そうだ。さっきの空気砲を撃とう。なんとかなるはずだ。空気よ、右手に集まれ。いくぞぉぉ、発射!よし、撃った。さっきより強く撃ったぞぉー。ん?何か影が...おいおい嘘だろ?さっきのくらってピンピンしてやがる。どんなヤツだよ。何か逃げる方法は?あ!気圧を低くすれば上昇気流で空を飛べる!よし、大発見だ。俺の周りの気圧を低く、低く。おっ!浮いた!ウッヴ!ヤバイ破裂する。気圧を上げないと体の中の空気が膨張して破裂するっ、
俺の体の一回りだけ気圧を上げろ!地面と同じくらいに。ふぅぅぅ。危なかったあぁー。死ぬところだったぜ。あのトラに自由に動かれるのはキツイ。あのトラの周りの空気を圧縮した重い空気で固めよう。よし、うまくいった。あのトラを倒す方法だがあるのか?ヤツの体内の空気を一気に膨張させればあのトラも倒せるんじゃないか?うっ、キツくなってきた。トラの抵抗が激しい。空気を固めるのがキツイ。なんか意識が持ってかれそうだ。一度空気を奪って一気に空気を吸わせてみるれば体内の空気を膨張させやすいかも知れない。トラの周りから空気を奪え!3分くらいたって、ようやくトラが苦しみ始めた。ここで俺はトラにありったけの空気をぶちこんだ。よし、空気よ、膨張しろぉぉぉー!!
「ハアァァァァァ!!」
トラは爆散した。トラに、勝った。
❮レベルが上がりました❯
この無機質な声を聞いて俺は気絶した。
おかしな部分があればご指摘下さい。よろしくお願いします。