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別れの雨音(検索除外)

作者: 香月よう子


水色の雨に降られあなたの胸に抱かれて

私たちはあの日、別れた


雨は容赦なく

二人を叩いた


降る雨の冷たさは私たちの激情すら嘲り

刺す雨の冷たさに私たちは天を仰ぎ

決して結ばれない運命を

共に呪った


雨は降り続く

ふたりの上に


どうして

何故、出逢ってしまったんだろう


帰るべき場所がある私たちは

もうこれ以上先へは歩めない


限りなく透明に降りしきる水色の雨に

私たちは純粋な心をこそ想う


愛してる

愛してる


こんなにも愛してる……!!


けれどもう

私たちには


行けども戻れぬ道を歩き出す

勇気も希望もありはしないと





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― 新着の感想 ―
[一言] 不倫かな? と思えば、不倫でしたか。 雨は世論か常識か…… たどり着いてはいけなかったんですね。 諦めに心までが冷えてしまうような、そんな切なさがあるように思いました。
2018/11/13 22:21 退会済み
管理
[良い点] 2人の道は何故別れたのか、詩はやはり読み手に想像の余地を多く残してくれるのがいいですね。 雨が登場人物の心情とは裏腹に冷たく降り続ける降りが好きです。 自然が多くの場合、人の心とリンクする…
[一言] 許されぬ愛だけれど、その想いは降りしきる雨よりも純粋で濁りのないものなんだ、と伝わってきました。
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