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運命の始まり
「ん?なんだこれ。」
セドリックはポストに本が入っている事に気づく。えらく古びた本だった。
「ええと、タイトルは、ネ、ク、ロ、ノ、ミ、コ、ン・・・えっ?!」
それはセドリックが今一番欲しいものだった。教会によってこの本は全て焼却され、もうこの世から消えたと思っていた。送り主はわからない。が、この本を自分にプレゼントしてくれた誰かには感謝してもしきれない。
「でも、誰かに見つかったらまずいな・・・」
こんなものが見つかったら即焼却されて、自分は尋問されるだろう。とりあえず家に入って、じっくり読もう。