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学校日和2  作者: めろん
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第41回 中庭日和

後書きにて、お知らせを追加させていただきました。

「えェ? 来てない?」


 保護者面談の為、授業は午前中で終了した。

ので、中庭の木の下に座ってココアと話していたポトフは、彼女の言葉を聞き返した。


「う、うん。私の親は何処見てもいなかったよー?」


「そっか。残念……」


「……」


残念そうに若干うつ向いた彼を見て、


「……ほ、本気で挨拶する気だったのー?」


ココアは控え目に尋ねた。


「……ダメ?」


すると、顔を上げたポトフに質問で返された。


「え?! あ、い、いや……ダメ……ってことは……ない……ような……なんて―…」


両手を振ったり止めたりしながら、しどろもどろに答えるココア。


「ホント?!」


それを聞いたポトフは、ぱあっと顔を明るくして聞き返した。


「ええ!? あ、い、いやいや、さっ……も?!」


顔を赤くして、更に挙動不審になるココア。


「あっは♪ ココアちゃんカワイーV」


そんな彼女を、ぎゅっと抱き締めるポトフ。


「ひああっ?!」


彼の行動に、顔が限界まで赤くなるココア。


「あっはっはっ! もォ、そんなに可愛いと――」


彼女の気の抜けた悲鳴のようなものを聞き、ポトフは面白そうに笑うと、


「――食べちゃうぞ?」


ココアの真っ赤な耳元で、お得意の甘ったるい声で囁いた。


ボン


「ボン?」


同時に、ココアが爆発した。


「え、ええェ!? こ、ココアちゃん?!」


 本当に爆発してしまったココアに焦るポトフ。


「プリッツー、ポッティーがココアのマーチを食べちゃうって言ってるー」


そんな彼を指さしながら、死神はプリンのローブをくいくいと引っ張り、どこか危なっかしいニックネームを用いてポトフの発言を彼に報告した。


「うむ、そうか。ふふふ、可愛い」


『擽ったいんだなぁ〜♪』


それをさらりと流した動物好きなプリンは、σの頭を撫でている。


「プリッツー」


「む? なんだ?」


「オレ様もやりたーい」


「うむ、そうか」


死神の希望を聞き、プリンが右にずれると、


「おお、もさもさ!」


「ふふふ、可愛い」


『擽ったいんだなぁ〜♪』


二人は仲良くσの頭を撫で始めた。


「うーん、いつ戻せばいいんだろ……」


 そんな彼らを見て、ミントはσを戻すタイミングを見い出せずに困っていた。


「さぁな」


その隣で、かなり適当な返事をしながらきゅうりをかじるユウ。


「……」


「……?」


「……」


「……」


じっとこちらに目を向けてきたミントに、彼の無言の訴えを読み取ったユウは、


「……口で言え」


と、一本のきゅうりを投げつけた。


「わっ!! よく分かったね!? ありがとう、ユウ!!」


投げつけられたきゅうりをパシッと器用に受け取り、彼にお礼を言うミント。


「……そりゃ、あれだけ凝視してたらな」


そんな彼に、無表情のままそっけなく答えるユウ。


「いやぁ、だってユウがすっごく美味しそうな音立てて食べるから、なんかオレまで食べたくなっちゃってさぁ!!」


「……。美味いか?」


「うん!!」


そう言って、嬉しそうにきゅうりを食べ始めたミントを見て、ユウはふっと微笑んだ。


「ウララ、今は機嫌がいいよう、です」


「え、ホント!? ゆ、ユウ、私にも―…」


「死ね」


が、それはウララによって無表情に戻された。


「な……なんですってえ〜?!」


「ふむ……やはり、ユウは可愛い男の子好き……?」


 ミントに比べて激しすぎる対応の差に憤慨するウララと、何やら危険な発言をするリン。


「そーっとそーっと……」


『む〜……!』


彼女たちの隣に座って、至極真剣な表情でジェンガ中のアオイは、むぅちゃんに応援されていた。


「わあ、やった! 次はウララの番だよ?」


積まれた塔を倒すことなく無事に自分の番を終えたアオイは、くすりと微笑んでウララに顔を向けた。


「へ? あ……ああ、そうね」


我に返ったウララが、不安定な塔に手を伸ばしたところ、


「……ウララ、もしかしたら、ユウは好きな子に冷たく当たってしまうタイプなのかもしれません、です」


彼女にリンがこそっと耳打ちした。


「マジで?!」


ガッシャーン!!


よって、手元が狂ってしまったウララは、不安定な塔を派手に崩壊させてしまった。


「あ」


それに気が付いた頃には、時既に遅し。


「わあ、今回もウララの負け〜」


『む〜♪』


「罰ゲーム、です。リンたちに飲み物を買ってきてください、です」


あ、と口を開けたウララを見て、くすくすと笑うアオイとむぅちゃんと、彼女に無表情で罰ゲームを言い渡すリン。


「な、何言ってるのよ!? 今のはリンのせいじゃない?!」


そんな彼女をズビシッと指さしながら言うウララ。


「なんのこと、ですか?」


しれっとした言葉を返すリン。


「なんのことって、あんた―…」


「ウララ、人のせいにするのはよくないよ?」


『む!』


が、アオイに注意された上に、むぅちゃんに、め! ならぬ、む! と怒られた為、


「〜っ! あーもう、分かったわよ買ってくればいいんでしょ?!」


ウララはそう言って立ち上がった。


「リン、イチゴミルクがいい、です」


「ええと、僕はお茶がいいな」


『むむ、むむむ〜!』


「オレ様ホットチョコー」


「あ、じゃあ、オレはコーラ」


「……きゅうり」


「僕はプリンだ」


『オイラはシマウマが食べたいんだなぁ〜♪』


「って、何ちゃっかり便乗してんのよ?! しかも後半飲み物じゃねぇし!?」


「はへふひほ〜……」


「ココアちゃん!? ココアちゃん?!」


そんなこんなで、中庭で過ごす時間はのんびりと過ぎていくのであった。


皆様こんにちは。

びよってますか?


ミント

「変な動詞をつくるな」


学校日和2なだけに。


「いいから先進めなさい」


はい。すみません。

この度、皆様にお知らせがありまして、後書きを付け足させていただきました。お知らせ。それは――


「変な作者の都合により、更新が更に遅く、更に不定期に、更に意味不明になってしまうということです」


……。

はい。その通りです。ごめんなさい。

学校日和2がたまたま目に入ってしまわれた方、操作ミスでここにいらしてしまった方、前作から読んでくださっていらっしゃる方、鼻で笑ってくだすった方、恐れ多くも評価・感想をくださった方々……誠に申し訳ございません。

But。

これからも見捨てずにいてくださるならば、私めは至極嬉しいです。


「本当に駄目作者でごめんなさい。オレがきっちりシメ―…ごほん。では、これで、申し訳なさすぎて布団に潜ってしまったネガティブ作者からのお知らせを終りにします」


……。

はい。以上、変な駄目ネガティブ作者からのお知らせでした。

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