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学校日和2  作者: めろん
102/235

第102回 格付け日和

 さあ始まりました。

学校日和2、100回記念まさかの第3弾は、びよびよ放送局を出て、セイクリッド魔法学校のグラウンドにやって参りました。


「グラウンドに来て何するのさ?」


はい、只今より、


『もしも両校合同の文化祭が開かれたら』


『もしもキャラ全員でトーナメントをしたら』


というお題のもと、学校日和2に登場した作者シリーズメインキャラたちでトーナメントを、


「トーナメントって時点で文化祭じゃねえって言うか本当にやるの?!」


やろうと思ったのですが、まあ、考えてみたら全部で17試合もありますし、書いてみたら予想外に長くて途中で飽きましたし、読み返してみたら予想以上に詰まらないしで、それならば違う方法で一番を決めようと思いまして。


「まあ、詰まんなかったのは作者の力量のせいだろうけど……賢明な判断だね」


只今から、『一撃必殺☆一番強いのはだーれだ』大会を開催したいと思います。


「何その間にある星!?」


星じゃありません。

"きらりーん"と読んでください。


「うわぁい、更にうざくなっちゃった?!」


ささ、プリン。

例のものを。


「うむ」


ぼわんっ


「? 何これ? サンドバッグ?」


今から始まる『一撃必殺☆一番強いのはだーれだ』大会で使用する、一撃必殺の威力測定用サンドバッグでございます。

はい、今ちゃんと"きらりーん"と読みましたか?


「いちいち長いって」


強力な攻撃にも耐えられるよう、プリンに頑張ってもらいました。


「うむ。頑張った」


「へーえ、プリンすごいね!」


「……照れる」


ささ、では始めましょー。

あのサンドバッグに向かってドカンと一発かましましょう。

ただし、一発というルールを忘れずにー。


ウララ


「い、一発? 私の攻撃、連射するものしかないんだけど」


誰がどんな攻撃が得意だろうと、一発は一発です。


「……。しゃーないわね。じゃあ、行くわよ」


おお、ウララ選手、ポシェットからナイフを一本取り出し、


「うりゃあああああ!!」


投げたー。


ばいん


『いたっ』


はい、ウララ選手、"いたっ"。


「いやいや"いたっ"って何よ?」


痛い度合いの判定結果です。


(分かりづらっ! めちゃくちゃ分かりづらっ!!)


ムース


「あら、次はわたくしですの? では」


ムース選手、両手を前に出して魔力を高め、


「雄々しき水よ、今、ここに集いて怒り狂え――タイダルウエーブ!!」


大津波を産み出したー。


どっぱああああああん!!


『ちょ、マジでやめろって!!』


はいムース選手、"ちょ、マジでやめろって!!"。


「……。あの判定もプリンが作られたんですの?」


「ううむ。喋るメロン仕様だ」


シャーン


「一発って……召喚獣の攻撃もほとんど連続技だしな……」


ささ、さくっと行ってみましょー。


「打撃しかねえな。おりゃあ!!」


シャーン選手、箒で思い切り殴りかかったー。


どかっ!


『いたっ』


「……ですよね」


シャーン選手、"いたっ"。


「……なんか、俺が痛いみたいに聞こえるな?」


バジル


「ふぅむ。私の強力な方の技は一撃ではないから……致し方ない」


バジル選手、右手をサンドバッグに向けー、


「ロックビル!!」


その地面から巨大な岩を飛び出させたー。


ドゴーン!!


『いった!』


バジル選手、"いった!"。


「フハハ! すごいのかすごくないのかいまいち分からないな!」


リン


「行きます、です」


リン選手、木製の杖の尖った方をサンドバッグに向けて、


「首尾一貫っ!!」


突き刺したー。


ドシュッ!!


『あいったあああ!?』


リン選手、"あいったあああ!?"。


「……理解に苦しむ、です」


アミュ


「にゃふ〜ん♪ いっくにゃ〜! 穿(うが)て!」


アミュ選手、魔力を極限まで高めー、


「サイクロン!!」


風属性最高魔法のひとつを放ったー。



『いたっ』


「――にゃれ?」


って、だから言ったじゃないですか。

一発だって。


「にゃにゃ?! あれって連続攻撃だったのにゃ!?」


はい、アミュ選手、"いたっ"。


「にゃ〜! あんまし痛がってないにゃ〜!!」


アセロラ


「やれやれ、氷魔法は一撃と言うより相手を凍らせる攻撃が主なのですが……」


アセロラ選手、サンドバッグに右手を向けて、


「アイスバーグ」


やる気なさそうなクセにどでかい氷山をサンドバッグの上に出現させたー。


ドシャアアアアアアン!!


『あいったあああ!?』


アセロラ選手、"あいったあああ!?"。


「……。愉快なメロンですね」


ユウ


「……。《壮麗なる龍はすべてを呑み込む》」


おおっと、ユウ選手、いきなり水龍を呼び出しー、


「!? なんでえええええ?!」


ウララ選手にどーん。

って、ユウ選手、サンドバッグはこっちですよ。


「おお、悪いな。サンドバッグ違いだったか」


「だから私はサンドバッグじゃなあああああい!!」


「《壮麗なる龍はすべてを呑み込む》」


ドパアアアアアアアン!!


『あーうちっ!!』


はい、ユウ選手、"あーうちっ!!"。


「……腹立たしいな。《天空をめぐる無形の刃》」


「八つ当たりいいいいいい?!」


エリア


「……私、治療専門なんだけど……」


まま、ストレス発散だと思ってやっちゃってくださいな。


「あ、そゆことなの? じゃあ、ペリッシュオーシャン!!」


ドッパアアアアアアン!!


『痛い痛い痛い痛い!!』


エリア選手、"痛い痛い痛い痛い!!"。


「なんだか、つねられた感じの痛がり方ね……?」


ポトフ


「単発ってことは、あれだな」


ポトフ選手、右手をサンドバッグに向けー、


「キラキラァ!!」


出たー。

キラキラー。


ちゅどおおおおおおん!!


『あいったあああ!?』


ポトフ選手、"あいったあああ!?"。


「……分かんねェ」


チロル


「アタイの番ね! ――紫電の断罪」


チロル選手、右手を挙げてー、


「サンドラルエクセキューション!!」


放ったー。


ドガアアアアアアアン!!


『痛い痛い痛い痛い!!』


チロル選手、"痛い痛い痛い痛い!!"。


「……ちょっと羨ましいかも……」


ココア


「次は私だねー。いっくよー、終焉の闇!」


ココア選手、両手を挙げて頭上に巨大な漆黒の十字架を出現させー、


「ダークネスサクリファイス!!」


サンドバッグにぶち当てたー。


ちゅどおおおおおおん!!


『ちょ、マジでやめろって!!』


ココア選手、"ちょ、マジでやめろって!!"。


「この企画の方がちょ、マジでやめろってって感じだよねー」


アロエ


「行きますよ」


アロエ選手、サンドバッグに両手を向け、


「裁きの業火――ジャッジメントフレア!!」


巨大な火炎弾を放ったー。


ドッガアアアアアアン!!


『ちょ、マジでやめろって!!』


アロエ選手、"ちょ、マジでやめろって!!"。


「……ココアさんに同感です」


ルゥ


「うっしゃー! あんなサンドバッグ、オレがぶっ壊してやるぜー!!」


ルゥ選手、自身の周りでバチバチとショートを起こしはじめー、


「轟け! ヴォルテックホープ!!」


雷属性最高魔法のひとつをサンドバッグにお見舞いしたー。


ドキャアアアアアアン!!


『あーうちっ!!』


ルゥ選手、"あーうちっ!!"。


「……バカにされてる気がするのはオレだけか?」


ソラ


「僕の番みたいだね。じゃあ」


ソラ選手、すっと右手を高く挙げー、


「焼き尽せ――メテオフレア!!」


炎属性最高魔法のひとつを披露したー。


ドッカアアアアアアン!!


「あ。壊しちゃった……」


そしてサンドバッグが壊れたー。


「む、予備あるぞ」


ぼわん


もう一個出てきたー。


ジャンヌ


「ゲヘヘ♪ ようやくウチの番のようね!!」


ジャンヌ選手、おもむろに首をぐるぐると回し始めたー。


「メルヘーンパーンチ!!」


首を回した意味なかったー。


どごおおおおおおおん!!


『いたっ』


音の割には痛くなかったー。


「ゲヘヘ♪ メルヘン−メル=変!!」


意外に自覚してたジャンヌ選手、"いたっ"。


死神


「おお、オレ様か」


死神選手、メロンキャンディーを地面に立てるとー、


「あむ」


再び口に含みー、


「ひみはみひーむ」


恐らく"死神ビーム"と言ったー。


ズドオオオオオオオン!!


『のおおおおおおお?!』


死神選手、"のおおおおおおお?!"。


「ふっふっふっ。はふはほへはま」


アオイ


「あ、僕の番だぁ」


アオイ選手、手の平に乗っていたリスさんとバイバイするとー、


「いくよ」


背負っていた鞘からすらりと銀色に輝く剣を抜きー、


「はあっ!!」


気合いとともにサンドバッグを一刀両断ー。


スパアアアン!!


「あ。壊しちゃった……」


って、本当に一刀両断しちゃったー。


「あう……ご、ごめんなさいごめんなさいっ」


「む、予備あるぞ」


ぼわん


もう一個出てきたー。


「あ……よかったぁ」


プリン


「ふむ。僕の番か」


プリン選手、眠そうな目を擦った後にサンドバッグに右手を向け、


「神風!!」


来ました。

神風ー。


ビュオオオオオオオオ!!


『あいったああああ!?』


プリン選手、"あいったあああ!?"。


「……ぶう。馬鹿犬とおんなじ……」


ミント


「オレで終りだね」


ミント選手、薔薇の鞭を呼び出すと、


「花開け――ブラッドパーティー!!」


サンドバッグを締め付けると同時に鞭からはえ出た無数のトゲを突き刺したー。


バアアアアアアアアン!!


サンドバッグ壊れたー。


「あらー、壊しちゃった」


「ふむ、品切」


 では、サンドバッグもちょうどなくなったところで結果発表です。


ソラとアオイとミント

 →サンドバッグが壊れた為測定不能


死神

 →のおおおおおおお?!


プリンとポトフとリンとアセロラ

 →あいったあああ!?


ルゥとユウ

 →あーうちっ!!


ココアとアロエとムース

 →ちょ、マジでやめろって!!


チロルとエリア

 →痛い痛い痛い痛い!!


バジル

 →いった!


シャーンとジャンヌとアミュとウララ

 →いたっ


でしたー。


「いやだから激しく分かりづらいってばさ」


発表順と思っていただければよろしいかと。


「ああ、成程」


『一撃必殺☆一番強いのはだーれだ』大会、いかがでしたか?


「意味不明だったね」


「右に同じだぜェ」


「……ぶう。馬鹿犬とおんなじ……」


「まーだプリプリしてるしー」


 では、これにて三回に渡ってお送りしてきた学校日和2、100回記念をお開きにしたいと思います。


「こんな作者の気まぐれに長々とお付きあいしてくださって」


「誠にありがとォございましたァ♪」


「うむ。そしてこれからも」


「飽きない程度に学校日和2をよろしくお願いいたしまーす!」


毎度ご愛読ありがとうございます。

では、また。




100回記念、やっと終わりました(笑


少しでもお楽しみいただけたなら幸いでございます。


最後になりましたが、企画に参加なさってくださった読者様、楽しいお題を誠に誠にありがとうございました!!

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