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プロローグ 何年後かのとある日

小説を書くのは初めてなのでどんどん感想などお願いします。今やってる携帯アプリの仲間たちとの話を書きたいなと思って書いたものです。アプリの内容とは全然関係なく、一応オリジナルです。なるべく頑張っていきますので応援よろしくお願いします。

業務日誌?? 125日目


その日の宇宙も暗い中に光る数々の星の瞬きでその暗さを一層際立てていた、それは私が今まで見たものと変わらず綺麗だった。


「艦長、今日の荷物見ました?」


職業体験に来ていた若い航海士がテーブルの上に広げた宇宙航路図を見て不安げに尋ねてきた。


「見ましたよ―。でも仕事ですからね。荷物が何であれ運ぶことで私たちがご飯を食べていけるんですよ。」


私は艦長席に座り今回の仕事の資料を読んでいた。


「それにミサイルくらいならまだまだ序の口、そんなことじゃこれから先の仕事もやっていけませんよ。」


その時の仕事はつまらない戦争をしている星にミサイルを運ぶ仕事で、大事な船の船底に同じくらいの大きさのミサイルを積んで見た目はかなり不細工だった。


「で、でも艦長、もしかしたら僕たち攻撃されるかもしれないですよね。」


まだうちに来て3日しか経ってないから仕方ないか、不安がいっぱい、私も最初はそうだった。頑張れ、若き航海士よ!なんてね。


「そうですよねー。でもそのへんは依頼人に耳がタコになるくらい言ってるので大丈夫でしょう。」


私も不確定な仕事は不安でいっぱいだが、この船に乗っている仲間たちならどんな事でも乗り越えられると思っている。それだけ時間が経っているし、それなりに経験を積んでいると思う。


そう、私たちの仕事は簡単に言うと配達屋だった。職業欄に書けばかわいいものだが仕事内容を聞けばみんな口をそろえて「なんでも屋?」と答える。私たちはそうは思っていないんだがな。


うちだって一番初めは平和な配達屋だったさ。どこでそれが狂ってしまったのかは忘れたが、みんなの意識が変わっていったのは不思議にわかった。


だからこそ背中を預けられるし、気持ちを共有することができた。楽しかった。うん楽しかった。これに尽きる。


いや・・死にはしないが確かにこう言える。


この船に乗っている私を含めて20人、いや21人は最高の仲間たちだ。この仕事が終わったらまたいつものようにあの店でテーブルを囲んでみんなでドンチャン騒ごう。職業体験の3人にも今回の感想を聞いてうちに来ないかと誘ってみよう。


「か、艦長、通信が入っています。お届け先からです。」


職業体験のオペレータが慣れない操作で計器を触りつつ、緊張しながら言ってきた。


「こっちに繋いでください。通信の波長を合わせて、次に艦長席ボタンを押してください。ゆっくりでいいですよ。」


計器を操作するオペレータはオドオドしてかわ・・・。うん、これ以上はセクハラか。オペレータは一つ一つ確認するように言われた事をして「ど、どうぞ。」と言ってきた。


さあ、第一印象は明るく、元気に。何事も笑顔が大事だ。私は長年かけて作った皺をさらに深くするように言った。


「どもどもー。配達ですー。荷物をお届けにまいりましたー。」


これでお届け完了。になるといいなー。



宇宙に浮かぶ船の船長室で1人の男がパソコンに向かって作業をしていた。彼はモノクルをしていたが、そこからケーブルが出てパソコンと繋がっていた。彼のモノクルは特別製で一日一日自分の言ったこと、聞いたこと、思ったことを記録することができ、暇なときに誤字脱字を直し業務日誌としてまとめていた。彼は伸びをすると本棚にある新しい業務日誌を取り出し、印刷していたものを留めていった。そして全部を留めた後、不意に業務日誌1を取り出しパラパラと捲りだした。今一緒に乗っている仲間たちとの出会いが描かれている日誌は一番汚れていた。そろそろ改訂しようかと呟く彼は懐かしそうに1ページ目を開いた。


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