少女と青年
もう一人の青年はコンビニから帰宅途中だった。
青年の家で飲み直すため、買い込んできたのだ。
もう一人の青年は鼻歌を歌いながら、雪が降り積もった道を歩いていく。
その頃、少女と青年はというと…。
「…」
「…」
あれから二人は目をそらし黙っていた。
(これはどうすれば…)
(どうしょう…謝らなきゃ)
二人はそれぞれ別々の思いで固まっていた。
少女は右閉めの軍服のチュニックスに似ている服を着ていて、たくさんの装飾されている。
ミニスカートに太もも辺りまである靴下とブーツをはいている。
そしてフード付きのローブを着ている。
可愛い系の顔しており、ボムの赤毛で身長は150cmの細身で目は緑色である。
青年はシャツに革ジャンそしてジーンズのラフな格好している。
美形の童顔で少し長めの青色の髪で右に分けている。
身長は165cmの小柄で目は群青色である。
先に口を開いたのは青年だった。
「あ~え~と…君、誰…?」
青年はどうしたらいいのか分からず、まず名前を聞くことにした。
少女はびくつき、顔は不安の色に染まる。
「あ~ごめん…俺から言うべきだったな…。俺は佐々木 晃そっちは」
「わ、私はエマです」
エマは顔を伏せる。
晃は悩んだ。
(どうすんだよ…これ…)
晃は思考を巡らせていた。
「あの!!」
「えっ、何!?」
唐突に晃は現実の世界に呼び出される。
エマは晃の頭を指す。
「大丈夫ですか?」
「あ~大丈夫だよ…これくら…い…」
晃が言った瞬間に頭から鮮血が流れる。
「えっ…」
晃は血液を触る。
二人は固まっていた。
「救急箱はどこですか!!」
我に返ったエマは、自分の仕出かしたことに焦る。
「えっと、戸棚の上のとこ…」
晃は固まり、エマは目をそらす。
「なんで全部落ちてんだ…」
この光景に落胆する。
「そんなことはともかく、そこの中にあるんですね!!」
「あ、うん…うわ!」
ガタッ!
エマはすかさず立ち上がり、晃を突き飛ばす。
ごちゃごちゃになった戸棚の下から救急箱を捜す。
「イッテェー…」
晃は額を触る。
(あれ…さっきよりも増えてないか)
さっきよりも流れる血液の量が増え、手には真っ赤な血が滴る。
「ありました」
エマは横に座り処置を行う。
「あれ…さっきよりも増えてませんか?」
(君がやったんだろー!!)
晃は心の底から叫ぶ。
エマは慣れているのか処置は直ぐに終わった。
「つか、寝ている間に何があったんだ」
晃は自分の部屋を見渡す。
「…えっと」
エマは数分の出来事を話せず口ごもる。
「うん?」
赤い液が戸棚方から足下の灰皿に点々と続く。
晃は灰皿を手に取る。
「えっ…これって…血液だよな?」
晃は灰皿を凝視する。
「すみません!!佐々木さんを怪我させたの私です!!」
エマは自分の仕出かしに耐えきれず、土下座をした。
「えっ、これやったの君!!」
晃は驚愕した。
細身の少女が灰皿で殴るとは思いもしないだろう。
「はい…」
エマは土下座のまま答える。
「あ、えっとなんで殴ったのはなんとなく分かるが…。なぜ殴る行為いたった?」
なだめるように言う。
「…それは、佐々木さんが寝ていまして何度も起こそうと試みたのですが」
いまだに土下座のまま自分の行為のわけを答える。
「それで灰皿で殴ると…はぁ~」
晃は思っていたことが当たりため息をした。
「うん?」
晃はふとつけっぱのテレビを見た。
「えっ、まさか…これを見て?」
テレビを指しエマを見る。
エマはやっと顔を上げ晃の指す方を見る。
「はい…参考させて頂きました」
顔を伏せる。
「まじかよ…」
晃は番組を改めて見る。
番組はドッキリをするよくある内容で、クリスマスなのかスペシャルで3時間だ。
(参考にするなーー!!つか、誰だよこれに回したの!!)
手を頭にやる。
どうするもなく、二人は黙り込んでいた。
「あの…」
「はい…」
晃は疑問が浮かび上がった。
「君はどうして俺の部屋にいるんだ?」
すみません!!
もう一人の青年を出すと言いながら、前書きしか出してません
すみませんでしたー!!
えっと、今回はエマと晃の容姿を書きたかったからなのでもう一人の青年を出せませんでした
なんか言い訳になってしまいました