理由と追い出され
「ね~…ディアロ」
『ナンデ御座イマスカ?』
「本当に連れっていいのかな…?」
エマはずっと心に引っかかることを話す。
『ソウデスネ。私ハアノ方々ヲ巻キ込ムノハ致シ方ナイト思ワレマス』
「えっ…どいうこと?」
『偶然アノ方々ヲ巻キ込ンダト考エナク、必然的ニ起コルベキ起コッタト考エテミテハドウデスカ?』
ディアロは自分が思うことをありのまま応える。
「…」
『ナラ、イツカ聞イテミテハ如何デショウ?』
まだ浮かない顔のエマにディアロはアドバイスをする。
「そうだね…いつか聞いてみる」
その時ガチャッとドアが開いた。
「あっディアロ!戻って来たおかえりなさい!」
『オ久シブリデス』
エマとディアロはドアが開くと言った。
「ただいま~ごめん。結構待たせたよね?」
「悪い遅くなった」
晃と紘斗は部屋に入るなり謝罪する。
「何話してたんですか?」
「あ~…それはだな…」
「私がナルタの世界へ行けなくなったことと説教よ」
晃の代わりに梓が答える。
「ほ、本当ですか!?」
「ごめんなさいね、エマちゃん。私も仕事とかあって行けないから、でも晃と紘斗はついて行くから大丈夫よ~」
「は、はい…」
エマは梓が行けなくなったことに安心したが、やはり青年二人はついて行くのは変わらず少しだけ罪悪感が浮かぶ。
『大丈夫デス。アノ方々ハ生キテコノ世界ニ帰レマスト、エマ様モオ分カリノハズデス』
「…うん、そうだね」
ディアロは静かに何か見え透いたような言い方にエマは微笑んだ。
「ね~今夜も遅いし、明日ナルタの世界に行こうよ」
「そうだな~…少し準備したいしな」
紘斗に晃は賛成する。
「晃お風呂作りなさい命令よもう遅いし早く入りたいから」
「わかったよ」
梓は晃に命令し晃はお風呂場へ向かった。
バタッ
「全く…人使い荒いんだから」
晃はお風呂場の中に入りお風呂をゴシゴシと洗いさーっと泡を流す。
後はお湯を入れるだけなのだが、梓に早くしろといわれ晃は手を止め考える。
(水と火の応用だよな~…はあ…俺、火属性の魔法は苦手なんだよな…でも早くやらないと怒られるし)
晃は梓の怒る顔を思い出しゾッとし頭を振る。
「はぁ~…仕方ない…」
晃は手をお風呂の中心にかざす。
「我が望む水と火の精霊よ。共に邪を清め燃やす温かな水を示せ…!」
晃の手から青と赤が混ざった炎が出る。
そして炎が大きくなった時お湯が溢れ出した。
お湯がたまると炎は消えた。
「よし…」
晃は満足するとお風呂場から出る。
「お風呂わいたよ」
晃はみんなの集まる部屋に入りながら言った。
「はやくないですか!?」
「えっ…ま、ナルタの世界はとっとは異なるんだよ」
エマに問われギクリとした晃は苦い言い訳をする。
「そうですか」
「そうそう」
「エマちゃんお風呂入るわよ!あっついでにディアロちゃんも行きましょう」
「えっ、あっはい」
『私モデスカ!?コッ壊レマスー!!』
梓はエマとディアロを無理やり掴むと部屋を出て行った。
ディアロの声はむなしく聞こえた。
「ふぅ~…危ないとこだった」
晃は紘斗の隣に座り込む。
「本当~今バレたら梓さんのお仕置きが待ってるからね~」
「にゃ…(怖い)」
いつの間にか紘斗の懐から出てきたフェルアは紘斗にしがみつく。
隣の部屋に行った時、梓から私たちが魔法を使えるのはばらさないようにと言われた。
理由は後でバレた方が面白いじゃないという梓の言葉だった。
それにバレたらお仕置きねが待っているというのだ。
青年二人と子猫一匹は梓の顔を思い出し震えていた。
「よし…!お前ら何が何でもバレないようにするぞ!!」
「「おーー!!」」
「にゃー!!(おーー!!)」
そして青年二人と子猫一匹は団結した。
まさに男の戦いだった。
「あっフェルアお腹減ってない?」
「にゃー(減ってる)」
「なんかあったかな~…待ってろ」
晃は台所に向かい、缶詰めを取り出す。
そこへ紘斗とフェルアがやってきた。
「フェルアこんなんしかないけど、食べるか?」
中身は魚の料理が入った缶詰めだった。
「子猫が食べれるのこれ?」
「うっ…どうだろう?」
「にゃー!!(食べたい!!)」
フェルアは減りすぎて晃に請う。
「わっわかったって」
晃は皿を取り出し缶詰めを開ける。
中身を皿に出しフェルアの前に出す。
「にゃー(うまい)」
フェルアは気に入ったのかバクバクとたいらげた。
そして、惜しそうにペロペロと皿を舐めていた。
「にゃー?(晃~、なんで梓は結界をはったんだ?)」
フェルアは皿から顔を上げ、疑問を口にする。
「えっああ、あれはなエマとディアロが俺たちの会話を聞こえないようにするため」
「にゃー?(えっ、じゃあなんで上級の結果なんだ?)」
フェルアは首を傾げる。
「それはな、砂漠地帯に行ったとき、ディアロを探すとき捜索魔法を使ったんだ。結構簡単な魔法だから、何度やってもだめだったから…」
「あとね、すっごく暑かったからさ。熱気を緩和しようとしたんだけどだめだった」
「お前…そんなことやってたのか」
「俺はみんなのことを思ってやっただけ」
晃の呆れた言葉に紘斗はちょっと怒ったふうに返した。
「わかったよ。話し戻すぞ。原因は一つめは魔力、二つめは何らかの影響が考えられる」
晃は紘斗に構ってたら話しが進まないので、無理やり戻した。
紘斗ふくれたが晃は無視した。
「魔力は自身にためといた魔力があるからいいとして、何らかの影響があると考える」
「それは、エマちゃんの服が原因なんでしょ晃」
「ああ、エマの着ている服は本人の意思次第で直接または近くでおきる普通の魔法ははねのけるんだ」
紘斗に核心を言われ晃は頷く。
「にゃー?(本人が知らなければいいんじゃないの?)」
「エマちゃんが無意識でも、はねのけるからだよ」
「エマが認めた人以外は消してしまうんだ」
紘斗の言い分に晃は一言付け加える。
「にゃーにゃー?(二人ともすごい、なんで分かるんだ?)」
二人の話しを聞きすごいと思うが、何故分かるのか分からなかった。
「えーと、俺たちは基本的に相手を見極めるからかな…」
「うーん、そうだな~…。相手がどいう奴なのか知るのは普通だからな」
二人はフェルアの疑問に困ってしまった。
「ま~そのうち、フェルアも分かるようになるって」
「にゃー…(そうかな…)」
フェルアは力が弱くなっているが、晃達を超える計り知れない力が秘めているので、力が戻れば分かると思ったつもりで晃は言った。
しかし当の本人は、そんなこと言われても自信がなかった。
「晃~、今日はそろそろ帰るよ。フェルアもしょぼくれてないでおいで」
紘斗はフェルアを抱え玄関に向かう。
「にゃー(晃、また明日な)」
「おう、明日なフェルア」
「じゃあねー晃」
「じゃあな、紘斗」
紘斗は晃の家から離れると魔法を使って家へと帰った。
晃は紘斗たちを見送り玄関を閉めた。
「あら、帰ったの」
そこへ梓が髪を拭きながら来た。
「ああ。ところで姉さん、二人を今日は姉さんとこで泊めてくれないか?流石に男の家に泊まらせねぇからさ…」
晃は梓に二人を頼めないかきく。
「確かにそうね…。分かったわ、それじゃあ晃あなたが外に行きなさい」
晃はほっとしたつかの間、いきなり晃自身が自分の家なのに外に出ろと言われびっくりする。
「はぁぁああ!?姉さんどいうこと!?」
「だって今帰りたくないし…晃は紘斗の家に泊まればいいじゃない?」
晃は梓が彼氏と同居中なのと、喧嘩していること(晃の予測)を忘れていた。
梓は靴と晃を無理やり外へ追いやった。
「うわっ!?ちょっ姉さん!?」
ドアを叩きつけたが虚しく終わった。
「梓さ~んどうかしました?」
『二人ハ居マセンガ…?』
そこへエマがディアロを抱えてやってきた。
「なんでもないわ…あっそうそう、晃は紘斗の家に泊まるからここを使っていって」
「そうなんですか」
軽く吐いた嘘をエマは間に受ける。
(…晃様、御愁傷様デス)
ディアロは梓と晃の話しを耳にしていたので晃に同情した。
後梓に無理やりお湯につかったがなんともなくディアロは驚いたのだった。
「さあ~明日のために寝るわよ!」
「あっは、はい」
エマは梓に押され、部屋へと戻った。
追い出された晃は仕方なく魔法を使って紘斗の家の前に来ていた。
ピンポーン
晃はインターホンを押した。
「はーい、どちら様って晃じゃん!?どうしたの?」
紘斗は勢いよくドアを開ける。
「ね…姉さんに追い出された。今夜、泊めてくれ頼む!!」
晃は頭を下げる。
「梓さんもひどいことするね~ほら入っていいよ」
紘斗は何か読み取ったのか呆れていた。
「お邪魔します。助かった凍え死ぬとこだった」
晃は上がり、前に居る紘斗について行く。
「にゃー!!にゃ~?(晃だ!!どうしたんだ?)」
「フェルア…これには深いわけがあるんだ…」
晃はフェルアを抱えると座った。
紘斗とフェルアにたった数分間に起きたことを話した。
「にゃー…(晃、大変だったな…)」
晃達はお風呂など済ませる。
「思ったんだけど、まさか梓さん…彼氏さんと何かあった?」
紘斗は話しを聞いてこれまでのことを思い返して晃に聞く。
「たったぶん…そうだと思う」
晃は肩を落とす。
「まっま~、もっう遅いし寝よう」
「あっああ、そうだな…」
二人は明日梓から被害にあうと思うと口が怯えていた。
「にゃー(あったかい布団だ)」
フェルアの陽気さに二人は和むのだか、二人は明日どんな結果になるのか、意気込むのと同時に恐怖の気持ちで寝たのだった。
晃は姉にいろいろと振り回されて大変です
そんな兄弟(特に梓)に被害にあうのはいつも紘斗だったりします。
晃と紘斗は幼少期から梓に被害にあいまくりなので頭が上がりません
というわけで次からはナルタの世界に行きます
長かったです
若輩の作品をお読みになりありがとうございます




