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俺の初恋  作者:
9/9

最終回

  言ってしまった・・・。 

私は、深く深く後悔した。

年でこんなことを口にしたのかは分からなかったが

「お兄さんに挨拶に行く」

って言った憲輔の顔があまりにも真剣で、本当に私をお嫁にもらっていきそうな勢いだったから、ちょっと期待してしまったのかもしれない。

でも憲輔は、すぐに答えを返してはくれなかった。

そのことに、私は傷ついた。

「こんなにも好きなんだ。」

改めて、実感した。

私は最初、憲輔を好きだと思いたくなかった。

そう思うことが怖かった。

私だけ、突っ走ってる気がして。




そう思うと、涙がこぼれた。

私だけが・・・。

恥ずかしい。

もう、ここに居たくない。

私の足は、階段へと走り始めていた。


「待って。ちゃんと、俺の気持ち聞いて。」

憲輔が私の腕を掴んで、言った言葉。

彼の一言、一言にいちいち反応してしまう自分がいる。

この言葉にも、期待してしまっている自分がいる。













思わず、呼び止めてしまった。

しかも、「俺」だなんて。

「俺」なんて、僕には大人すぎる気がして、同級生が「僕」と言わなくなっても

僕で、通していたのに。

新しい「恋」という感情を持った今、僕は大人になれた気がした。

そして、この思いを彼女に伝えるんだ。


「好きだ。」

たった一言。どれだけ、伝えたかったか。

そして、彼女からどれだけ言われたいと思ったか。

僕は、静かに彼女の返事を待つ。


「私も。・・・好き。」

聞き間違いかと、思った。

ずっと下を向いていた僕だが、ゆっくりと彼女の顔を見る。


嘘じゃない事を信じて。


彼女は、恥ずかしそうにうつむいていた。



そんな彼女も、顔を上げ二人で笑いあった。


「幸せ」を知った。

思っていた相手も、思っていてくれたと言う幸せを。




「俺」は、彼女にたくさんの幸せをあげたい。

愛す幸せも、愛される幸せも。

一人では、感じる事ができないたくさんのことを。



彼女を、一生愛していきたい。


彼女に、愛されていると知った今、

俺はこの世の誰よりも「幸せ」になった・・・。

長い長い時間をかけた連載が終わりました。

なかなか連絡を取ることが難しく、なかなか先に進まなかったのですが、やっとの事で終わりました。

感想、評価、または私たちの正体など、お待ちしています。

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