第6話
今回もよろしくお願いします!
皆さまこんにちは。
ラジオパーソナリティのエマです。
いつもご清聴ありがとうございます。
本日もよろしくお願いします。
さて早速ですが最近。
ずっと天気の良い日が続いていますよね。
こんなに天気の良い日が続くと、偶には外でも歩きながら陽気に歌いたくなると思います。
そんな訳で今日は。
外で歩きながら歌うのに丁度良い曲をお届けします。
それでは聞いてください。
ペンネーム:ダニエルさんのリクエスト曲で。
【金太の大冒険】(※!?)
〜♫
あ〜る日金太が歩いていると〜♫
美し〜いお姫様が〜逃げてきた〜♫
わるい人にね〜今追われているの〜♫
お願い〜金太〜まもって〜♫
【 ピー 】(※自主規制)
、、、。
危ない!!
あと少しで放送禁止用語を流す所だったぜ!!
マジで気付いて良かった〜!!
なにせ昭和と違って今のご時世!!
コンプラ規制がとても厳しいからな!!
放送禁止用語なんて流したら最後!!
速攻で垢BANだぞ!!
だから最大限に注意を払わないと!!
てかダニエル!!
お前ふざけんな!!
どう考えても社会的に俺を抹殺するつもりだったろ!!
クソッ!!
小賢しい真似をしやがって!!
だが思い通りになると思うなよ!!
例えお前がどんな小細工をしようとも!!
必ず全てを見切った上で絶対に生き延びてやるぜ!!
だから覚えていろよな!!
この馬鹿野郎が!!
、、、。
はい。
すみませんでした。
例の如く冗談です。
さっさと本編に戻ります。
てな訳で本編スタート。
、、、。
とある日の朝。
心地良い青空の下。
ボロボロの体を引き摺りながら峡谷を歩いていた俺。
すると。
切り立った崖の岩陰で『とある物』を発見しました。
その『とある物』とは他でもない。
全壊した馬車だ。
、、、。
マジかよ。
普通に大事故なんですけど。
原型を残さないレベルで全壊してしまった馬車。
状況から察するに。
きっと崖の上から落下してしまったのだろう。
崖の高さから考えても落下時の衝撃は凄まじかった筈。
もし仮に人が乗っていたとしたら。
、、、。
ヒェ。
想像に耐え難い状況に陥っている事は間違いないぞ。
ヤバい。
それは普通に怖すぎるんですけど。
、、、。
だがもし逆に。
まだ中で生き残っている人がいたとしたら。
そんなの。
どう考えても救助した方が良いに決まっているよね。
例えどんな理由があろうとも。
人命が最優先なのは当然の事なのだから。
外からでは中の様子は分からない。
ならば【シュレディンガーの猫】なんて言葉がある様に。
中を確認した方が良いのは明白だよな。
グロいのはあまり得意ではないけど。
人命には変えられないもんね。
よしっ!!
そうと決まれば善は急げだ!!
やったるで!!
そんな訳で早速。
両頬を一叩きして気合いを入れる。
そして。
残骸へと手を掛けた後、ゆっくりと持ち上げるのだった。
、、、。
ガラガラ。
すると中には。
!!!
俺の嫌な予感は的中。
見るも無惨な姿の人物が二人。
、、、。
マジかよ。
これは。
馬車の残骸が荒々しくも突き刺さった二人の人物。
一人は豪勢な服を見に纏った若い女性。
もう一人はボロボロの甲冑を装備した高齢男性。
服装から推測するにお姫様と付き人って所だろうか。
どちらも体の損傷や流血が凄まじかったので。
念の為に脈を確認してみたが予想通り鼓動はなかった。
、、、。
やはり駄目か。
例え見ず知らずの相手であっても。
人が死ねば普通に悲しい。
特に不慮の事故ともなれば余計にね。
なのでせめて二人が安らかに眠る事ができる様、簡易的なお墓を作った上で埋めてあげる事にした。
この森には獰猛な獣も多い。
食い荒らされてしまっては可哀想だからな。
よしっ!!
それが良いぜ!!
そんな訳で早速。
墓標に使えそうな材料がないか。
大破した馬車を弄っていると。
その途中で。
、、、。
マジかよ。
再び衝撃的な発見をしてしまうのだった。
では今度は一体何を発見したのか。
それは他でもない。
生きた人間の赤ちゃんだ。