第5話
今回もよろしくお願いします!
皆さんは知っているだろうか。
【腹が減っては戦ができぬ】という諺を。
、、、。
うん。
当然だろ!馬鹿にするな!って感じだよね。
知ってた。
なにせ誰でも一度は耳にした事のある有名な諺だと思う。
意味は至ってシンプル。
【空腹では力が入らず、良い結果が得られない】
という意味だ。
なんでもその語源は戦国時代。
武将の北条氏綱が、息子の北条氏康へ宛てた手紙の一部に記載したのが始まりなのだとか。
、、、。
えっ?
別にそんな事は聞いていないって?
うん。
知ってた。(※本日二回目)
なので皆んなから飽きられてしまう前に、さっさと本編へ戻ろうと思います。
それでは早速、本編スタート。
前回。
飲料水の確保を見事に成し遂げた俺。
にも関わらず。
今回も今回とて早速新たな試練へと直面していた。
その新たな試練とは他でもない。
食料の確保だ。
、、、。
ヤバイ。
マジで腹が減ったぜ。
もう限界だってばよ。
、、、。
地面に大の字で倒れながら、ブツクサとボヤき続ける俺。
前話でも少し触れた様に、最後に食べ物を口にしてから、既に丸一日以上が経過した。
当然ながら空腹は疾うに限界を突破。
要するに『限界バトルを叩き付けられて』いる訳だった。
しかも空腹が災いしたのか。
徐々に体の感覚も無くなってきたぞ。
コレは本格的にヤバい。
早急に何とかしなければ。
、、、。
クソッ!!
こうなったら!!
そうヤケクソ気味に吐き捨てた後。
残り少ない力を振り絞って目線をすぐ側の木々へと移す。
するとなんと其処には。
見るからに怪しい紫色のキノコが。
仕方がない!!
苦肉の策だがあのキノコを食べるか!!(※!?)
、、、。
だってさ!
どう考えても最善の選択だと思うんだよね!
どうせこのまま倒れていても野垂れ死ぬのを待つだけで!
ならワンチャンに賭けた方が絶対に有意義だもん!
それに大前提の話!
まだ毒キノコって確定した訳でもないからさ!
よし!
そうと決まれば善は急げだ!
最短/最速で行くぜ!
てな訳で早速。
【肉体強化!】
最後の力を振り絞って自身へ肉体強化の魔法を掛ける。
そして。
【超跳躍!】
超跳躍の魔法で勢い良くキノコの前へと移動した。
、、、。
次の瞬間。
!!!
臭ッ!!
俺の鼻を蝕んだ強烈な悪臭。
クソッ!!
なんだこの匂いはっ!!
ヤバいっ!!
マジでヤバすぎる!!
早く逃げないとっ!!
【超跳躍!】
そんな悪臭に耐え切れず。
大急ぎで超跳躍を再行使して、元の位置へと戻った俺。
はぁ、はぁ。
クソッ!!
本気でヤバかったぞ!!
マジで何だったんだ!!
今の臭いは!!
まるで生ゴミと排便をミックスしたかの様な激臭だった。
その凶悪さは確実に世界でもトップクラス。
下手したらナンバーワンすらも狙える逸材だったぞ。
そして。
そんな悪臭の元凶は勿論。
現在進行形で禍々しいオーラを放ち続ける例のキノコだ。
マジかよ!!
バケモノすぎるだろ!!
てか普通にヤバいって!!
見た目的に悪臭がするかもと想定をしていたのは事実。
だがこの臭いは完全に想定以上。
まさか此処までの激臭だとは思ってもいなかった。
これには流石の俺もビックリ。
ついさっきまで食べる気満々でいたけどさ。
これは流石に止めた方が良いよな。
絶対に止めた方が良いよな。
、、、。
すると。
そんな俺の心情を察知したのか。
【選べ】
そう言って。
突如として脳内に現れた謎の選択肢。
うわっ!
ビックリした!
今度は何だよ!
驚きながらも素直に読んでみる。
え〜っと。
なになに。
【お題】
キノコを食べる or 食べない
【選択肢】
①:少しだけ舐めてヤバそうなら食べない。
②:もう既にヤバいので食べない。
③:気にせず全力で食べて後世への礎となる。
、、、。
、、、。
うん。
いや!!死ぬやん!!
これ食べたら絶対に死ぬヤツやん!!
だって後世への礎って!!
確実にご臨終してるヤツだよね!!
絶対に天界へ召されてるヤツだよね!!
そんな予想外の内容に思わずツッコミが止まらない俺。
てか誰だよ!!
この選択肢を作った奴は!!
③が普通に死亡フラグすぎてさ!!
これ見て食べようと思う奴が居る訳ないだろ!!
普通に選択肢として成立していないだろ!!
もし仮にこれでもまだ食べようとする奴が居るのなら!!
ソイツは絶対に筋金入りの馬鹿だね!!
確実にそうだね!!
、、、。
だが。
そう内心でツッコミを続けるのと同時に。
、、、。
グゥ〜〜〜!!!
!!!
爆音で周囲へと轟いた俺の空腹音。
、、、。
うん。
ヤバい。
こちらも本気でヤバいぞ。
もう空腹が限界だ。
このままではエネルギー切れも間近。
あと少しで野垂れ死んでしまう。
色々と悩んでいたが、もう結論を出さなければ。
考えろ。
考えるんだ俺。
この状況で生き残る術を!!
う〜んと。
え〜っと。
、、、。
そんな訳で。
必死に頭を悩ま続けた結果。
俺は。
、、、。
よし!!
火で炙ってからキノコを食べよう!!(※!?)
取り敢えず火で炙れば大丈夫っしょ!!(※!?)
なんだかんだで食べる事を決心したのだった。
(※要するに筋金入りの馬鹿)
、、、。
【炎!】
ジュッ。
うん!!
これで完璧だぜ!!
それでは!!
いっただっきま〜す!!
パクリッ。
、、、。
、、、。
その後の俺がどうなったのか。
それは皆さんのご想像にお任せします☆