第3話
こんにちはマキノンです!
暑さに負けず頑張ります!(燃)
人族と魔族の戦争。
それは魔族軍の侵攻により開戦した。
そんな魔族の目的は一つ。
それは環境破壊を続ける人類から世界の平和を守る事。
、、、。
なんて。
大層な理由がある筈もなく。
単に人族が目障りだから排除したいのだとか。
なんだソレ。
本当にクソみたいな理由だよな。
だけどこの異常思考こそが魔族。
これが奴等の通常運転なのだ。
例え何者であろうと気に食わなければ直ぐに排除する。
ねっ?
理解不能でしょ?
完全に頭オカでしょ?
そんな訳で魔族は人族への攻撃を開始。
人族も魔族へ報復攻撃を始めた事で戦争が勃発した訳だ。
はぁ。
本当になんてアホらしい開戦理由な事だろうか。
因みに補足しておくと。
人族と魔族の戦争は今回が初ではない。
過去に何度も勃発しているのだ。
でも当然だよね。
なにせ開戦理由が子供の喧嘩レベルの内容なのだから。
これには世の母親達もビックリ。
聞いて呆れるぞ。
、、、。
はぁ。
駄目だ。
油断すると溜め息ばかりが漏れてしまう。
だが溜め息ばかり吐くと幸せが逃げるらしいからな。
早くシャキッとしなければ。
、、、。
、、、。
はぁ。
いや無理だったわゴメン。
だってさ。
どうしても気分が上がらないんだもん。
その理由。
俺の現状を聞けば改めて納得して貰えると思うぞ。
では此処で改めて俺の現状を説明します。
切り立った崖の先端に立つ俺。
正面には武装した大量の人族。
そして後方には同じく武装した大量の魔族。
双方殺気立った睨み合いが続く中。
その中心にポツリと立つ俺。
、、、。
うん。
本当にマジで!
なんでこんな激ヤバ状況に巻き込まれているの俺!?
、、、。
いや惚けてみたが理由は分かっているんだよ。
その理由とは他でもない。
俺自身の強さだ。
前回の話でも説明した様に俺は強い。
それはもう最強に強いのだ。
それこそ魔族の中でも最強の集団。
十六神将の第三位にまで選ばれる程にね。
だが前回の話でも説明した様にさ。
強くなったのは半ば事故的な理由であって、俺自身が戦いを好んでいる訳ではないのだ。
当然だよね。
なにせ俺は元:日本人。
痛いのは嫌だもん。
だから最初に戦争の話を聞いた時は凄く抵抗したんだよ。
俺は戦いたくない!
戦場には行きたくないってね!
だけど戦闘民族相手にそんな反戦論が通じる筈がなく。
結果的には魔族軍のリーダー的ポジションとして、強引に戦場へと駆り出されてしまったという訳だ。
そう!
それはもう凄まじく強引にね!
だから俺が溜め息ばかり吐くのも納得して貰えたでしょ?
要するに本気で気乗りしていないんだよ。
てかする訳がないよね。
あともう一つ。
因みに補足をしておくと。
この戦いに対して他の魔族は凄くノリノリだったりする。
現に周囲の魔族共の様子を見てみろよ。
この状況を好機とばかりに皆んなウキウキしてやがる。
中には完全に目が逝っちゃってる奴もいるぜ。
本当に最高だな!
イェーイ!
、、、。
はぁ。
駄目だ。
もうマジで付いていけない。
本気でどうしよう。
直に戦闘は始まる。
始まったら恐らくは最後。
同調圧力で戦闘に参加しなければならないだろう。
でもそんなのは絶対に嫌だ!
本当の本当に嫌だ!
え〜っと。
う〜んと。
、、、。
そんな訳で。
必死に頭を悩ませ続けた結果。
俺は。
よし!
戦闘が始まったら逃げよう!
どさくさに紛れて逃げ出す事を決心したのだった。