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初対面です

やっと会話パートが増えてきました。やっぱり話してくれないとみんなの性格とか伝わりにくいよね。

おじいちゃんの邸宅に入ってからは、丁度お昼時だったので、みんなで優雅なランチをした。

ランチの後はおじいちゃんが武勇伝を語り始めた。

おじいちゃんは、現役時代に東の王国との戦争で敵軍の総司令官を討ち取るという大活躍をして、大量のお金を貰えたらしい。今王国が内戦しているのはその時討ち取った敵軍の総司令官が、王国の唯一の王子だったことが一番大きな要因らしい。

おじいちゃんやばぁって思いながら武勇伝を語れて上機嫌なおじいちゃんの話を聞いていた。

「そういえば、西の辺境伯に連絡したの?いつ頃にくるって言ってたの?」

ナイスお母さん!武勇伝はおもしろいけど流石にもういいしね。

「あぁ、確かもうそろそろのはずだ」

「ガルドリック様、お客様がお見えになりました」

「話をすればってやつだな、ワシが直々にお出迎えしてやろう、きっと喜ぶぞ」

そう言っておじいちゃんはニヤニヤしながら玄関へと向かった。なんであんなニヤニヤしてるんだ?

と思っていたら、お母さんが頭を抱えていた。

「お母さん、どうかしたの?」

「西の辺境伯はお父さんを怖がっているのよ…、西の辺境伯がまだ若くて調子に乗っていた時に喧嘩して、大怪我させて…」

「えぇ、それって政治的に色々大丈夫だったの?」

「まぁ、昔のお父さんはすごかったからどうにかなったけど…でも、大丈夫よ!安心して!いざとなったらお父さんを追い出すからね!」

「わ、わかったよお母さん」

おじいちゃんってとんでもねーやつなんだな。

と、そんなことを考えていたらおじいちゃん達が来たみたいだ。初めて会う婚約者、可愛い子だといいな。


◇◆◇ ◆◇◆


部屋に入ってきたのは、30代くらいの年齢の赤い髪をした男の人と、薄茶色の髪をした20代後半くらいの女の人だった。

「初めましてレオナルド君、私はセルジオ・ヴェストリア辺境伯だ、そして妻のフィオナだ」

「初めましてレオナルド君、娘のことをよろしくね」

「初めましてセルジオ様、フィオナ様、この度はよろしくお願いします」

「あぁ、よろしく、噂に聞いてた通り賢そうだね」

「だろ?セルジオ、ワシの孫はワシに似て賢いんじゃ」と、おじいちゃんが笑った

「は、はい、ガルドリック様にそっくりです」

可哀想に、おじいちゃんに話しかけられただけで分かりやすく顔色悪くなってるよ

「お父様?ここからは家族で大事な話をするので一度退席なされてはいかがですか?」

「?、何を言ってるんだ?セルフ、わたしも家族だろ?」

「お父様がいるとセルジオ様が怖がってまともに会話ができませんので」

微笑みながら言ってるけど目が笑ってないよ、お母さん。

「仕方ないな、ではまた後でな、セルジオ君、ディナーでは席を隣同士にしてもらおうかね?」

「は、ははい、喜んで」

えぇ、戦闘経験豊富な辺境伯ですらあんなにビビるとかほんとにおじいちゃんなにしたの?

「もう!早く出てってよお父さん!」

「はっはっはー、愉快愉快、じゃ、また後でな」

そう言っておじいちゃんは部屋を出て行った。

「ごめんなさい、お父様ったらすぐにセルジオ様で遊び始めるんですから」

「いえ、大丈夫です、さすがにもう慣れましたんで」そう言う割には顔色悪いけどね。

「改めまして、初めましてレオナルド君、まだ決まったわけではないが、君の婚約者になるかもしらない子だ、仲良くしてやってくれ、ほら、レオナルド君に挨拶しなさい」

気づかなかった。ずっとセルジオ伯の後ろにいたのか、恥ずかしがり屋さんなのかな?俺から挨拶してあげるか。

「初めまして、レオナルドです、あなたのお名前を教えてもらってもいいですか?」

どうだ!俺の好青年(好少年?)スマイル!100人中100人が可愛いと思えるような笑顔だぞ!

「は、はじめまして、カレンです」

キレイな赤髪の女の子だった。どうやら緊張してるみたいだ。うーん、将来の婚約者になるかもしれないし、今のうちから仲良くなろうかな。

「セルジオさん、カレンちゃんと一緒に遊んできてもいいですか?」

「あぁ、もちろんいいとも、カレン、仲良くしてきなさい」

「は、はい」

そう言って2人は部屋を出て行った。

「ガイカン、2人のことを見守っててくれ」

「了解しました」

「セルジオ、2人は仲良くできるだろうか?息子は賢いが、同世代の子と関わったことがないんだ」

「大丈夫さ、ルドルフ、それを言ったら娘だってそうさ、同世代の子とな関わりなんてないか、人見知りだ、でも、あの子なら大丈夫さ」

「あぁ、そうだな、久しぶりに手合わせでもするか?」

「あぁ、もちろんいいぞ?戦争ではおまえに活躍の場を奪われた鬱憤をここで晴らしてやろう」

そう言って戦友同士の2人は出て行った。

「はぁ、どうして男ってああなんでしょうね?」

「そうですね、ふふ」

「男達はほっといてお茶会でもしましょうか」

「そうしましょう」

そう言って妻達は笑った。

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