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新魔法開発です

皇城に着いた。

馬車を降りると近衛兵?が、お出迎えしてくれた。

「お待ちしておりました。控えの間までご案内します」

どうやら近衛兵が案内してくれるようだ。

ミレーヌは、やっぱり慣れているようで堂々と進んでいるが、流石にこんなに豪華なところは今世も前世も来たことがないから上京したての田舎者みたいにキョロキョロしていた。

まぁ、まだ5歳だし、年相応の行動に見えるかな。

「ミレーヌ様、謁見の準備が整い次第お呼びしますので、控えの間でお待ちください」


そう言って近衛兵は出て行こうとしたところで、

「あ、ちょっと待ってください。お父様とお祖父様は別の部屋に移してください。ミレーヌ様と謁見について話をしたいので」

「かしこまりました。では、ルドルフ様とガルドリック様は別室までご案内します」

そう言って近衛兵は父さんとおじいちゃんを連れて部屋を出て行った。

なんで部屋を別にしてもらったかと言うと、昔読んだなろうとかだと謁見前に案内される部屋では、盗聴とか監視されるんだよね。実際はどうか知らないけど。魔法を使って調べてみたかったからだ。

それも新しく思いついた魔法でだ。

俺は風魔法で、あることが出来るのではと思っていたんだ。

さっき馬車の中でミレーヌと話しててふと疑問に思ったんだ。そもそも属性ってなんだ?って、無属性とか火属性とか、魔法は元々魔族が使っていたものだ。では、魔法ってなに?おそらく魔族にも転生者がいたんだろう。俺は無神論者だから神様がどうこうというよりは転生者がいた説を推したいね。俺が言いたいのは魔法は転生者が作った。つまり、俺も魔法を作れるのでは?だから、ここで一つ魔法を作ってみようと思う。0からというよりも今ある魔法の合わせ技だ。

無属性魔法で強化した触覚を風魔法に移す。その想像(イメージ)で魔法を発動させた。そして出来た風には、まるで自身の体のように感覚があった。

複数の属性の魔法を合成してできた魔法。

これを「複合魔法」と名付けよう!

詠唱のために名前も考えとくか。

そうだなぁ、自身の五感を風に移すことが出来る魔法、「風感覚(ウィンドウセンス)」と名付けよう!

これで部屋の隙間とかに入って人がいるかどうかを確認することが出来る!

「ミレーヌ、俺は今新しい魔法を作ってしまったみたいだ」

「は?」

「風魔法の風に自身の感覚を移すことができたんだ」

「……君には驚かされるよ、もう常識がどうこうとかの次元じゃない、最低でも700年間変化がなかった魔法に変化をもたらしたんだ。もうすでに魔法革命を起こせてるよ」

「いや、まだだよ、これは魔法革命の序章でしかないさ、俺1人が魔法を使えてもダメなんだ。俺が将来率いる軍隊全員が、俺の10分の1でも魔法を使えれば俺の夢は叶えられるさ」

「ところで、その魔法の使用用途は?」

「あー、謁見前の部屋では盗聴とかされてるもんだろ?それは確かめてみようと思ってさ」

「そうなのか?でも、その新しく作った魔法の話を私にしてるってことは盗聴されてないってことか?」

「いや、されてたよ、隣の部屋に2人と、屋根上に3人だ」

「なるほど……」

お?俺の意図が伝わったかな?今のうちに俺が優秀なことを伝えておけば、宮廷筆頭魔導士になるのもスムーズにいくだろ。今までいなかった人材だろ?なんたって新しい魔法を作ったんだからな。帝国政府は喉から手が出るほど俺を欲しがるはずだ。

にしても、盗み聞きしてる奴らは素人なのか?1人を除いて全員が動揺していたぞ。魔法で丸わかりだ。

その後は、ミレーヌと雑談していた。ただの雑談だったけど、普通の5歳児はもっと子供だと思うからこの雑談だけでも帝国政府の人達はびっくりだろうね。

だいたい30分くらい?随分と待たされてるなぁ、と思っていたらやっと呼ばれた。

「失礼します。ミレーヌ様、謁見の準備が整いましたのでご案内します」

「随分と待たせるじゃないか?先客でもいたのかい?」

「理由は予想出来てるのではないのですか?」

「ふふ、まあな」

ついに皇帝とご対面だ!

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