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やばい人に惚れられたのです

「………」

黙っちゃったよ、色々言いすぎたかな?でも今がこの世界に転生してから一番テンションが高い気がする。自分がなにをやるべきか、なんのために転生したか、正解ではないかもしれないが自分の中で答えが見つかった。あとは進むだけだ。ひたすら前に。挫けずに。折れずに。そのためならなんだってしてやる。俺の異世界征服はここからなんだ。

「信じたく、ないんだ」

え?泣いてる?

「自分が今までしてきたことが全て間違いだったなんて…」

「私は自分が世界で一番賢い人間だと思ってるし、今でもそう思う」

「だから、君の言っていることを否定する事はできるはずなんだ…なのに、認めてしまっている……それは同時に、私の人生を否定することになるんだ…」

「ミレーヌさん?まだあなたは若いでしょ?今いくつですか?」

「22歳だけど…」

「ほー、22歳。ならまだまだ時間はあるんじゃないですか?そうそう、俺は基本四属性は使えるんですけど、光属性、闇属性は使えないんですよ?あれはやっぱり人が使っているところを見ないと出来ないみたいでね」

「うぅ……うぁぁぁぁぁぁぁ!」

あぁ、さらに泣き出しちゃった

「で?どうなんですか?俺のこと弟子にすんの?しないの?」

「うぅ……あぅ………」

ダメだ、話ができない…

しばらく待っててやるか。


◇◆◇ ◆◇◆


だいたい10分くらい待ったかな?ようやく落ち着いたみたいだ。

「さっきはすまなかった…」

「まぁいいですよ、俺も少し言いすぎた気もするし、で、俺を弟子にする話はどうなったんですか?」

「あぁ、そのことなんだが、今決めたよ、私が君の弟子になる」

?????

頭がおかしくなっちまったのか?

「困惑してるようだから分かりやすく言おう。私は宮廷筆頭魔導士をやめ、皇帝陛下に君を推薦する。そして私はただの宮廷魔導士として君の弟子になる。そうゆうことだ。」

「えっと、やっぱり頭おかしくなっちゃったんですか?いきなり宮廷筆頭魔導士?おかしくないですか?」

「いや、あり得ない話ではない。過去には13歳くらいで宮廷筆頭魔導士になったものもいたんだ。5歳は流石にいなかったけどな」

「いやいや、普通にあり得ない話ですよ?ほんとに正気ですか?」

「あぁ、もちろん正気だ。今まで生きてきた中で一番まともと言っても過言ではない」

嘘だ。目が座っているというか、目に光がない。連続殺人鬼って言われても信じるくらいの目をしてるぞこの人。

「あと一つ、やっぱり私と結婚しよう」

「は?魔法の才能は遺伝しないとあれほど…」

「いや、分かっているんだ。ただ君には私の人生をめちゃくちゃにした責任を取って貰わないといけないんだ。分かるだろ?私は魔法に言葉通り人生を捧げてきた、だから魔法を変える君に人生を捧げる。そのためにはやっぱり結婚が一番いいだろ?いや、責任どうこうの話じゃない。今気がついたが、私は君のことがどうやら好きになってしまったらしい。」

ダメだ、やっぱりおかしくなってる…意味不明なことを言い始めた。どうにか落ち着かせないと。

「聞いているのか?私は君のことが好きだ。だから私は君から離れないし、逃がさない。もし逃げたらどこであろうと必ず見つけ出してやるからな。君が私の人生に君を刻み込んだように私も君の人生に私を刻み込んでやる」

まずい、ヤンデレルートに入ってる…

一体どこでフラグを踏んでしまったんだ…

「あのですね?わかりました。わかりましたよ?

わかりましたんで腕を掴むのをやめてください?そもそもそれは好きって感情じゃなくて逆恨み?いや、恨まれるようなことはしてますけど、それは恋じゃないですって」

「たしかに、私は今まで恋をしたことがないが、恋がその人のことしか考えられなくなることというのは知っている。今君のことしか考えられない私は君に恋してるってことになる」

「いや、それでも5歳の子を好きになるとか頭おかしいんじゃないですか?」

「君には前世があるのだろう?ならもう精神年齢的には成人してるだろうし、前世と今世を合わせれば私と同い年くらいだろ?なら、いいじゃないか、好きになったって、同年代の子を好きになるのと変わらないさ」

「ちょ、ちょっと落ち着きましょうよ?人生初めての経験で頭が混乱してるんですよ、仮にも世界一賢い人間(ミレーヌの主観)なんでしょ?こんなの賢い行動じゃないですって!」

「うるさいなぁ!もう頭がめちゃくちゃなんだよ!黙って私に抱きつかれてろ!今は何も考えたくないんだよ!黙れよ!」

あぁ、なんてこった将来皇帝になったらハーレムしようと密かに思っていたのにこんなんじゃヒロイン候補が全員出会う前に死ぬことになるぞ。

「わかりました。じゃあミレーヌさんが」

「ミレーヌと呼び捨てにしろ」

「……ミレーヌが俺についてくるのはまぁいいですよ、これから今までの魔法というものを変えていかないといけなかったし。ただし、俺が他の女の子とかと結婚したら、付き合ったりするのは許してくださいよ?」

「あぁ、勿論いいとも、私の望みはただ一つ。君の人生に私が常にいることだ、よくよく考えれば別に君との結婚にこだわる必要もないんだ、それさえ叶えばなんだっていいさ」

「じゃあ……よろしくお願いします。これから俺はあなたのことをミレーヌと呼ぶのであなたも好きに呼んでください」

「あぁ分かった。よろしく頼むよ、レオ」

そこはレオナルド君とかじゃないんだ…


◇◆◇ ◆◇◆


「戻りましたよ、父さん」

「あぁ。ミレーヌ殿、息子はどうでしたか?」

「あー、そのことなんだが少し説明しにくくてだな、これから皇帝陛下に謁見してこようと思うんだ」

「今からですか?息子と共に?それには私も付いて行った方が良いのですか?」

「あー、そうだなぁ、うん、付いてきてくれ」

マジか、今から謁見かよ、ついに皇帝とのご対面だ。気を引き締めて行くぞ。

はい、ここでジャンルにヤンデレが追加されます!ほんとはこんなはずじゃなかったのに…ノリで書いてたらこんなことに…レオナルド君がミレーヌに殺されずに天寿を全うすることを祈りましょう。

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